表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/14

異国の地へ


数日後ーー


暫く空を見渡していた。


この日に限ってあいつは姿を見せてはくれなかった。


別に淋しいわけではないけど、やけに雲の動きが速いような気がしたから、空を見ていただけ…


その頃操舵内ではーー


「 酉の刻には新地まで、あと十里程の地点に到着の予定でございます 」


「 そうか… 」


ところが、しばらくすると澄んでいた青空がみるみるうちに灰色に変わり、雨が降り始め、風も一段と強くなり船は大きく揺れ始めたのだ。


「 親方様?… 」


「 わかっておる、が、ちと面倒じゃな 」


父上が見据えた先に見えたもの、それは、今まで見たこともない大きな暗黒の雲、その中心には渦を巻く雲が海に繋がっていた。


「 このままですと非常に危険です!一刻も早く手を打ちませんと… 」


「 うむ・・仕方がない、直ちに進路変更だ! 」


「 御意にございます! 」


刻々と迫り来る暗雲、その間も荒波は容赦なく船を揺らし続けた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ