第45話 王子と世界樹姉妹?
第45話 王子と世界樹姉妹?
トゥーランのフェスティバルが成功してトゥーランは、
どこか陰気な街から活気が戻りつつある街にかわりつつあった。
仮装させられ
クマさん騎士のふたつ名で人気者となったソレイクだったが
アーサーにクマさん騎士と呼ばれて
ソレイクが「だ・れ・の・せ・い・で・す・か?」
と憤慨していたので
アーサー「あんまり起こると円形ハゲになるぞ」
ソレイク「誰のせいだと思っているのですか?それにハゲてはいません」
アーサー「まあハゲてもこの育毛薬があれば問題ない」
ソレイク「なんなんですかその赤色の怪しい育毛薬は」
とアーサーは執務室の窓から見える訓練所でやっぱり兵士になったコジロウ
が剣の打ち合いをしているところに中の液をぶちまける。
するとコジロウの頭にかかりちょんまげ(サムライヘア)からモヒカンになるのであった。
それを見たソレイクが「おい。あの髪型になるのか?」
と低い声で言った。
アーサー「あははは。 失敗しちゃったかなてへっ」
ソレイク「てへじゃないでしょうが!」
と怒られたアーサーであった。
執務室の横でお茶を飲んでいたルフィアとティアは
それを私たちにはかけないでと言っていたのであった。
アーサーはちょっとだけモヒカンになったルフィアとティアを想像して
ないわと思いと想像を振り払ったのであった。
のちにコジロウはモヒカンサムライのふたつ名で恐れられてのであった。
兵士たちの面倒を見るためにソレイクは退出して
アーサーとルフィアとティアが残された。
すると執務室の観葉植物が光を発してユグドラが現れた。
ユグドラ「パパ。ママ。ティアお姉ちゃん大変なの~」
アーサー「ユグドラどうした?」
ユグドラ「樹海の分体が精霊を顕現しそうなの~」
ルフィア「えっ?」
ティア「はわわわわ」
と混乱していたが、落ち着いてから樹海に転移したのだった。
樹海にて分体だった世界樹の苗は大きくなり、
元の世界樹と同じくらい大きく成長していたのだ。
ユグドラ「パパがくれた肥料とママの祝福の魔法のおかげなの~
あとティアお姉ちゃんの想いも昇華したの~」
ルフィア「肥料ってあれ?」とアーサーを嫌な目で見る
アーサーが目を泳がせて「違うよ。農業用のでは世界樹には弱いよ」といった。
ティア「それで私の想いというのは?」
ユグドラ「いつもパパのこと強く想っていたお姉ちゃんの想いって
顕現して神格化している私にとってパパを通した名付契約で
につながって私に流れてくるの~だからこの子にとってはティアお姉ちゃんがママなの~」
ティア「あわわわわ」
と大慌てなティアだった。
ユグドラ「そろそろだよ~」
と世界樹が光を発してユグドラより濃い緑の髪をした少女が顕現したのであった。
???「お母さん私に名前を付けて」
とティアに話しかける。
ティア「私ですかー はわわわわ」
???「お母さん はわわわわは嫌です」
ティア「アーサーさま――。どうしよ――。」
アーサー「俺が付けるのか?ならリッパーなら」
ルフィア「誰かを切り裂きそうだから却下よ。 ジークハルトでしょ」
と壊滅的な命名センスだった2人であった。
ティア「ならリンネというのはどうですか?」
???「私の名はリンネなの?おかあさんありがとう」
と言って名付が終了したのであった。
ユグドラ「リンネちゃんは私の分体の精霊だから、
世界樹が持つ生命の創造と輪廻転生を司る権能までは持たないけど、
その事象に対して力を使えるから上位精霊よりはるかに強いというレベルなの~」
とチートな娘であった。
ユグドラ「ロギオンにあるもう一つの分体にも名付が必要なの~」
とロギオンの帝城跡に転移してジャイアントセコイヤ(地球にある100Mくらいの木)
サイズの巨樹になっていた世界樹の分体があった。
ユグドラ「こっちの世界樹は力のソースをあまり流していないから国を見守り続ける
小さな守り神くらいの力なの~。 こっちはママが名前を付けて」
と振られたルフィアは「ジェ●ソンならどう?」
アーサー「それは金曜日に暴れるから駄目だ」
ルフィア「そうねアーサーがユグドラに名付のもとになった、
ユグドラシルの後ろの名前をとってシルならどう?」
と言ったら巨樹から「シルなのねありがとう」と念話で声が返ってきたのであった。
ユグドラ「シルは私やリンネほどの力を持たないから人化や受肉はできないの~」
ルフィア「そうなの?」
ユグドラ「満月の夜だけ木の近くで姿を現せるだけなの~
今は私が力を貸すから姿を作れるの~」
※世界樹の精霊は年齢の概念を超越しているため精神に応じた年齢の姿をとります
(ユグドラは16歳くらい・リンネは13歳くらい・シルは6歳くらいです)
と言って巨樹から6歳くらいのユグドラを幼くした感じの幼女が現れた。
シル「シルですの。 ママ名付をありがとう」
とルフィアにいって姿を消したのだった。
と世界樹のベビーラッシュの日は終わったのだった。
転移を繰り返しトゥーランに戻ったアーサーたちを待っていたのは
モヒカンになったコジロウと仏頂面をしたソレイクだった。
コジロウ「御屋形様拙者の髪を元に戻してください」
アーサー「ああ、それ明日には戻るよ」
と答えた。
仏頂面をしたソレイクは「どこへ行っていたのです王子」
と誰にも言わず世界樹を転々としていたため心配させたようだった。
アーサー「ふと、パフェが食べたくなったんだ」
と嘘バレバレの嘘をついたのだった。
当たり前だが
ソレイクの雷が落ちました。「王子!今日こそはそこに座りなさいガミガミ(説教中)」
と隠し事以外は日常通りの生活であった。
30000PV突破。ブックマーク70突破。レビューが来ました。
作品の応援ありがとうございます。
今回の投稿で10万字に届きました。
そろそろ執筆から1か月ですが引き続きよろしくお願いします。
世界樹娘たちの名前は
これはないわ——というものを選別してみました。
神秘的な精霊の娘にヴォ●デモート、リッパー、ジェ●ソンと悪役の名前を並べてみました。




