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閑話10話 ルフィアの想い

閑話10話 ルフィアの想い


 私はルフィア10歳になったばかりの時に双子に兄アレンが私をかばって死にました。


聖女であったにもかかわらず兄を治すことはできなかったのです。


ショックでふさぎ込んでいる私の環境を変えるために


隣国シュトラールのアーサー王子と婚約をしてシュトラール王国で暮らすことになりました。


兄を失ったことから立ち直れなかった私は食事もほとんど通らない状態でした。


次第に衰弱して倒れました。


目が覚めた時にアーサーに「兄の死が無駄だと言われ」


かっとなってしまい本気でアーサーを殴ってしまいました。


他の人に取り押さえられて


アーサーにまだ生きたいのなら食べろと言われてリンゴを渡され


兄を侮辱したことを謝ってきました。


リンゴを食べて眠り目を覚ましてから


アーサーが私を立ち直らせるためにわざと悪役を演じたことにすぐに気が付きました。


それから私は強くなろうと魔法・剣術とひらすら打ち込んでいきました。


そしてアーサーも調薬や魔法にひたすら打ち込んでいたのです。


アーサーと向き合い始めてすぐに知ったことが、


アーサー自身も暗殺されかけてダメ王子を演じながらも貪欲に力を求めていたことをです。


そして私は死者蘇生の魔法を覚えたのです。


兄のアレンを生き返らそうとしたのですが、


兄アレンは「俺は死んだ人間なんだ。 生き返ったら大騒ぎになるだろ?


   それにお前が幸せになればいい」と言って生き返ることを拒否してしまったのです


アーサーとアレン兄さんはほんの5分経たない出来事だったけど


アレン「君がルフィアの婚約者なのか、妹を頼む」


アーサー「わかった」


と一言交わしただけだったけど理解しあっているようでした。


そのあとに泣いていた私にアーサーは


死を完全に受け入れて存在には蘇生は無理なんだ。と寂しげに言っていました。



ほとんどの人は気が付いていないけど


アーサーは本当は優しい人です。


いたずら王子を演じていても、


本当に困っている人には力を貸していたのです。(やり方に問題があることも多いですけど)


いつの間にか私もそれに付き合うことになっていました。


面白かったので付き合っていた部分もあることはないしょですよ。


私を取り巻く環境が大きく変わってしまったのはアーサーが世界樹を復元してしまってからです。


とんでもないことをよくして私を驚かせることが多かったけどこれには一番驚きました。


そこから私達の運命は大きく変わっていくとは知らずに……。


第三離宮に入って1年してからローザリア帝国との戦になった。


国力差8倍の上2面作戦と絶望的な状態にだったのに


アーサーは「心配するな何とかするから」といってローザリアに転移して


首都で王位継承争いした兄弟を蘇生して皇帝にぶつけたのです。


これは予想外の奇策でした。


さらに裏でかく乱工作をしてほとんど一人で絶望的な戦力差を跳ね返してしまったのです。


まともに戦うのならばアスタロトや私やアーサーが前線に立ち、


世界樹やオリハルコンの武具を使用すれば勝てたかのしれません。


そのことをアーサーに言ってみたら


アーサーは「確かに勝てるかもしれない。でも俺がいなくなったらどうするんだ? 


      世界樹の存在が公になったらもっと大きな争いになるよ」


と言ってました。



アルスレッド王と父王マリオスはこの戦争の背後で工作があったこと


を少しだけ知っているようでした。


戦功を隠すために2国同盟をカモフラージュに利用していましたけど、


戦が終わってから同盟の立役者としてなってしまい、


アーサーはローザリアの首都ロギオンとその近郊を領地として治めることになりました。


流石に広大な領土を治めるのに多くの配下が必要なのは


父もアルスレッド王も気が付いていたけど手配に時間がかかり、


派遣しているころには大きな問題の半分近くをアーサーが解決していたのは


予想外だったみたいです。


それから1年ほどたってにらみ合いを続けていたデニス領が帰順して


デニス家ごとアーサーに臣下の礼をはらったこと。


2つ年下の可愛らしい婚約者ができてしまったのです。



二つ下のデニス侯爵令嬢のティアは可愛らしくて聡明な女の子だったのです。


おとなしい性格でとても良い子だったんだけど


時折熱い目でアーサーを見ていることには私も気が付きました。



恋する女の子の目であることに。


先に出会っていることや身分差があるので、あの子がかわいそうだけど、


でもこれだけは譲るわけにはいかないのです。


それからのこと戦闘民族化したエルフ族との戦い。


口には出したくないローザリア第二帝国との戦い。


ダナン共和国との国交の締結。


などの出来事を経て私とアーサーはついに結婚することになりました。


世界樹の下で指輪を交換した時には私は泣いてしまいました。


古に失われた対の指輪が結婚指輪なんて反則です。


父のマリオスや兄のクロムやアーサーの肉親からの祝福を受け、


そのあと私とアーサーはクリスベルとシュトラールの国交を象徴していたので


国じゅうから盛大に祝福をされました。



うれしいです。


そしていつまでもその幸せが続けばいいのに……。


更新が忙しくてなかなか見れませんでしたけどブックマーク60突破です.。


ありがとうございます。


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