第42話 王子とダナン共和国での宴会? (ギャグ回)
第42話 王子とダナン共和国での宴会?
ダナン共和国の集落グル=ヤンで国交が成立したため記念として宴会になった。
が、多種族国家のため食文化・嗜好の差が大きく出てきた料理は混沌なものであった。
ルフィア「なにこの紫色でブクブクいっているスープは」
とびびっているルフィアの横で
それを飲んでいたティアは「ルフィアさんおいひいですよ」
とルフィアを誘っていた。
ルフィア「よく飲めるわね……。 そもそもこのスープ何なの?」
ティア「オオムラサキトカゲのブラッドパンプキン煮ってダナンの人が言ってたでしゅ」
アーサー「お前度胸あるな」と普段のティアとのギャップに驚く。
ティア「こっちもおいしいですアーサー様」
と今度は湯気が出ていて黒羽が生えているものが動いている白いスープを出される。
アーサー「動いている…。(ええい。まような…。)とスプーンをを伸ばしてそれをすくいとる。
と飛び出してアーサー「うわっ」とおどろくと。
飛び出したのはスプレだった。
スプレ「ひどい目にあった。 食材と一緒に料理に入れられたんだよ。 うわーん」
ルフィア「スープでゆでられてよく無事だったわね」
スプレ「鍋の中で結界魔法張って魔力切れになりかけてぴくぴくしているところを
アーサーがスプーンですくってくれたんだよ」
アーサー「危うく食べられる危機?」
ティア「古文書では机といす以外足が付いたものは何でも食べる種族もいるって書いてあったけど」
アーサー「ティアお前スプレをもう少しで食べるとこだったぞ……。」
と以外におとなしい顔知ってゲテモノ食いのティアであった。
コボルドがブラックウルフのステーキを食べてたり、ケットシーがワーキャットの肉を食べていたりしていた。
ルフィア「共食い…。」と引いていた。
と見覚えのあるドワーフが出てきて
デカルド「楽しんでいるか?」 とたる酒をジョッキでがぶ飲みしていた。
勧められたティアがジョッキで火酒を飲み始める。
デカルド「嬢ちゃん強いな」
とティアはドワーフであるデカルドと飲み比べをしてしまうのだった。
30分後
3つほどたるを空にして倒れ伏すデカルドやほかの種族を前にティアが火酒を飲みながら罵声を上げているのであった。
ティア「弱いんだよこのジジイ!それでもドワーフかこの負け犬が!」※12歳でお酒を飲んではいけません
そして止めようとしているリザートマンにジャイアントスイングをしているのは見なかったことにした
アーサーとルフィアだった。
しばらくしておとなしく寝息を立てて寝ているティアであった。(一応文学系少女の設定です)
ルフィア「飲むと怖いあの子……。」
アーサー「まだがぶ飲みしているから底なしだな……。
でも酒癖悪いからあの子には飲まさないようにしよう」
ルフィア「そうね」
と宴会は進んでいるのであった。
次の日
飲んでないアーサーやルフィアはともかく
死屍累々な状態の広場で
ゾンビのような顔のデカルドといつも通りのティアが印象的であった。
デカルド「うっ…頭が痛くてきぼちが悪い…」
アーサー「飲みすぎだろ」
デカルド「あの娘はなんなんだ? わじよりはるかに飲んでいたぞ」と青い顔でいう。
アーサー「お酒は強いけど酒癖は悪かったぞ」
ジャイアントスイングを食らったリザートマン「悪すぎだ」と悪態をついた
ティア「私昨日何かしたでしゅ?」と本人は何も覚えてなかったようだ…。
帰路を戻りトゥーランに戻るときグル=ヤンの住民たちが、
やけにティアに敬語を使っていたのは気のせいだろうということにしたアーサーであった。
トゥーランについて
アーサー「戻ったぞ」
ホリン「アーサー様おかえりなさい」
アーサー「ああただいま」
ラング「首尾の方はどうでした?」
アーサー「順調だ……と思う(ティアのことを思い出して)」
ティア「グル=ナンの皆さん見た目の割にやさしかったです」
ルフィア「……そうね。 順調だったはずよ」
と微妙な回答で
ホリンたちは不安そうにしていたが。
大使として駐在することになったコボルドのウースやケットシーのミアを見て
大使がいるなら成功だと判断したホリンたちであった。
領主館で歓待をするとき
ウースやミアがかたくなに酒は出さないでと言っていたのはトラウマだったようだが、
通商協定を結んで互いの国境の町で取引をする旨を伝え、徐々に国交を広げるかは流れで決めると決定したのだった。
兵を送ったレクサスが帰還して、
ダナン共和国との国交ができたことを伝えると
レクサス「ダナン共和国と国交を結べたのですか?」
アーサー「やけに驚いているみたいだが?」
レクサス「ローザリア帝国・ローザリア第二帝国の時代は規模は小さいですが交戦してたりしましたので」
アーサー「一応シュトラールは別の国だしローザリアとの戦のあとに休戦協定の使者を出したらすんなり応じたって聞いたけど」
ティア「ローザリアは他種族を奴隷化していたりしたので仲が悪かったでしゅ」
ウース「それですね、一応信用できるかの様子見で応じたのですよ」
ミア「そうだニャ。 それと他の国だから様子を見たいというのもあったのニャ」
と二人の答えが返ってきた。
とこれからダナン共和国との交易が本格化していくのであった。
いろいろな意味でティアちゃん無双
酒を飲むとバーサーカーなティアちゃん。
ジャイアントスイングされたリザートマンは心が広い(笑)




