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第26話 王子とロギオンの冬?

第26話 王子とロギオンの冬?


邪神召喚?(笑)を止めた後再び政に励むアーサーは14歳となり

季節は再び冬を迎えるのであった。


アーサー「ロギオンは寒いなあ。」

ティア「地理的な関係でシュトラール王国は山脈に寒波がさえぎられているみたいです。

    ロギオン周辺は寒波を遮るものがありませんので。 旧ローザリアの地は豪雪地帯でしゅ。」

ルフィア「寒いわね。 (よく噛む子ね)」

アーサー「特にクリスベルは川に近く温暖な気候だから農業が発展しているんだよ。

      逆に豪雪とされているローザリアの地は越冬できる植物の関係もあって作物が育ちにくいみたいだよ。」

スプレ「妖精族は羽の上に服が着れないから寒さがきついよ。」

アーサー「長官はどうなんだ? 冬でも服がはじけているけど」

若干の間の後に、ソレイク「彼に常識を求めないでください。」

ティア「長官って?」

ルフィア「世の中知らない方がいいこともたくさんあるのよ。」

ソレイク「雪の重みで領主館がつぶれるから雪下ろしに行ってくる。」

アーサー「必要ない」

ソレイク「えっ? 何でです? これだけ雪が降っているのなら雪の重みで建物がつぶれてしまいますよ。」

アーサー「この領主館はそんなやわなつくりではないよ」

ティア「つぶれないのでしゅか?」

アーサー「(また噛んでる) うん。 建物を強化するのに余ったオリハルコン使っているから。

     大型竜が激突しても壊れないと思うよこの建物は。」

ルフィア「また無駄に高度な技術を…。」

アーサー「館が襲撃される可能性があるから赴任した時強化したし、 俺がいない間にデモが起きた時も

     領主館に暴徒が破壊槌を当てたら破壊槌の方が壊れたみたいだし。」

ティア「…難攻不落です。」

アーサー「まあ、この建物が壊れなくても町の方はそうでもないはずだから領主として巡回でもしようと思ったけど…。

なんでいつの間にか長官とアスタロトは俺の部屋でお汁粉を当然のように飲んでいるんだ?」

アスタロト「お汁粉最高。」

ゴドウェン「ふむ。餅は入っておらんのか?」

ソレイク「長官国軍の警備部隊の仕事はどうしたんだ?」

ゴドウォン「雪で人出がなくて暇だから抜けてきた。」

アーサー「…。ここの冬豪雪のはずなんだけどw 上半身裸でか?」

ルフィア「まあ彼だったらいなくても大丈夫でしょう国軍は。」

ティア「ルフィアも意外と辛口。」

アーサー「それでアスタロトは?」

アスタロト「世界樹は精霊たちがいるから私がいなくても大丈夫といわれた」

ルフィア「追い出されたわね。」

アーサー「追い出されたな…。で何でここにいる? 召喚の縛りもなくなっているはずだが?」

アスタロト「甘味。 おしるこ。」とお汁粉をすすり始める。

ソレイク「お前ら働けよ。」

と突っ込んだところで街の巡回に出かけるのであった。



雪町の中で。

アーサーたちは街を巡回していると。

アーサー「さすがに外に出ると寒いな。」

ゴドウェン「我もさすがに寒いぞ」

ルフィアがジト目で「上半身裸の人が寒いといっても説得力ないわよ。」

ティア「アスタはどうなの?」

とセーターを着てコートを着てマフラーとニット帽をかぶり魔道コンロを服の中に仕込んでいるアスタロトを見て言った。

アーサー「お前大悪魔だろ。 そこまで寒さに弱いのか?」とガクブルしているアスタロトに言った。

ソレイク「こいつらは放置していきましょう。」

アーサー「そうだな。」


あちこちで雪かきをしているものが点在しているものの人の往来はかなり多かったのであった。

アーサー「錬金術で作った魔道コンロがすごく売れたから領政の財源は暖かいけど物流が滞るのはかなり痛いな。」

と閉まっている店を見て言った。

ルフィア「でもこの雪だと街道もほとんど通れないわよ。」

ティア「無理するとしょうなんする」

ソレイク「(よく噛むわこの子)遭難か、警邏隊にも捜索願は出るけどほとんどが凍死体で雪解けの時期に発見されるから冬の移動はかなり危険かと。」

アーサー「まあそうだろな。 治水対策も兼ねて大規模な運河を結べば移動可能かどうかは考えていたのだが…。」

ソレイク「無理なのでは?」

アーサー「大型魔道コンロなら雪を溶かしながら移動できるけど馬車でも引くのはきついけど、船に積めば移動できるかは考えたんだけど。

     川沿いに無人超大型固定式魔道コンロで運河の雪を一定間隔で溶かして、さらに船で溶かせばロギオンから西の大河まで冬でも移動できないかなと考えていたんだよ。」

ソレイク「超大型運河なんて引くのに10年・100年単位の年月が必要ですぞ」

アーサー「それなんだが、徴兵した少年・少女兵に生活魔法のトンネルを覚えさせて土木をさせて動員すれば俺の計算では8か月で開通するとみているぞ。」

ソレイク「6・700㎞の運河を掘り進めるのにですか?」

アーサー「1日3㎞掘れば200~240日くらいで開通できるだろ。 」

ソレイク「1日3㎞なんて無茶ですぞ!」

アーサー「すでに肥溜めとか小規模下水道とかの開通には成功しているし現在徴兵しているものでも24000人も導入できるから3日交代制でも、

     1日8000人動員できて一人4m掘れば可能だよ。さらに近郊都市からの徴兵も考えているから実際はもっと早いはずだ。」


挿絵(By みてみん)


ルフィア「いつの間に運河を結ぶことなんて考えていたのよ?」 

アーサー「領主になった時から考えてはいたよ。 ただ、治安や糞尿や農業や浮浪者のほうが優先順位が高かっただけだよ。」

ティア「アーサー様。デニス領を通すことはできる?」

アーサー「来年中にはできる。本流を開通させてから分流の設計に入るからデニス領の方はここより雪が少ないから。 途中から小型船や徒歩でも往来可能のはずだよ。」

と周りがぐうの音も出ないほど驚いていたのであった。

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