第21話 王子と世界樹娘?
第21話 王子と世界樹娘?
第三離宮からロギオンへ拠点を移動したアーサーたちについてきた側付き達
ウィル「せっかく緑豊かできれいな場所だったのに」
アリア「これから師匠たちと行くロギオンってところって、大陸でも大陸でも1・2を争う大都市らしいわよ」
リズ「おいしいものがたくさんあればいいね。」
リッド「リズはアスタロトさんみたいなこというな——」
リズ「リズはそんなに残念な子ではないよ——」
ポップ「よく迷子になるのに……」
ウィル「昨日突然第三離宮に大きな木が増えたのはなんだったんだろう?」
―——―前日
第三離宮の奥の世界樹の方で
世界樹から緑髪の女の子が光とともに顕現したのだった。
アーサー「やはりそろそろ出てきたか…。」
ルフィア「この女の子は?」
アーサー「世界樹の精霊だよ。 世界樹は精霊力を膨大な宿し自我を持つと伝承では記されていたけど、 組織培養でも世界樹の精霊が出てくるかは疑問だったけど。」
ルフィア「じゃあこの子が世界樹の精霊なの?ミリティアちゃんくらいの年齢に見えるけど」
アーサー「世界樹に年齢の概念があるのかな? でもまだ1年たっていない幼木だけど」
ルフィア「幼木って、どう見ても王城よりはるかに大きいでわよ」
緑の女の子が目を開ける。
???「パパ!」
アーサー「パパ? 俺が一応研究室で生み出しているから父親になるのかな?」とルフィアに聞く
ルフィア「私に聞かないでよ。呼んでいるみたいだよパパ。」 と笑いながらアーサーをからかうルフィア
???「パパったら。私を育ててくれてありがとう。 世界樹として力をつけたから精霊としての自我が芽生えて私になったみたい」
アーサー「そうか」と何かを考えて哀しい目をする。
???「そうだパパ。私に名前をつけてよ。」と振られアーサーは悩む
アーサー「ヴォ●デモートってどうだ」
ルフィア「その名前は言ってはいけないでしょ!」
アーサー「そうなると神話の大樹ユグドラシルから名前をとってユグドラでどうだ?」
ルフィアが白い目でアーサーを見て
ルフィア「まともな名前ね。 ていうかなんであの方の名前が最初に出てくるのよ?」
アーサー「それは直感で思いついた」
ルフィア「いやな直感ね。 神聖樹とされている世界樹にその名前はないわー思うわよ。 どこの魔王? って感じになるわよ」
アーサー「早速だけど世界樹ってそれをめぐって争いがおきたりするから、 この樹に他の人が近づけないようにできる?」
ユグドラ「ん―——―」っと考えて
周囲に膨大な数の魔法陣が現れ、 風・水・地・火・光・闇とおびただしい数の精霊が召喚される。
アーサー「!すごいなこの数の精霊を召喚するとは」と驚いた表情つぶやく
ユグドラ「私の精霊力の守護があるから結界の中ならこの子たちも存在できるから、 この地を守りなさいと命令すれば守ってくれるはずよ。」とドヤ顔で言った。
アスタロト「世界樹が自衛できるのならば、 主殿がわらわを召喚した意味がなくなってしまうではないか! 魔界に戻ったらすいーつが食べられなくなってしまう。どーすれば」
絶望的な表情をするアスタロト。
アーサー「普通に食べ歩きでもしてろよお前。」
アスタロス「ならばロギオンについて行って世界中のすいーつを食べつくしてくれるわ」
新たな決意をするアスタロトであった。
ユグドラ「ねえパパ。 遠くに行くなら子の苗木を植えて、 そうすれば私の分身がいつでもパパの近くに出てこれるから」
苗木を渡され何とも言えない雰囲気になるのはいつものことであった。
ウィルたちは結界の外にいたものの、世界樹の精霊の顕現の余波で周囲に大量の大きな木が一晩のうちに生えてきたのを見て驚いていたのであった。
世界樹っ娘登場!
試験管ベビーでなく試験管から組織培養で生み出しているのは親になるのかなこれは?
13歳だけどパパになったアーサー王子であった。




