僕なりにだけれど
軒先に張った蜘蛛の巣
外したまま置きっぱなしにしているマスク
雨音を聞きながら佇む廊下で
思い出すいなくなってしまった人たち
失くしてしまった青さ
消えていった希望
遂には届かなかった夢
振り返るにはまだ早い気もするけど
先を見ながら心を踊らせるほど
若くもない
長くなってしまったな
ジリ貧ばかりが続いていた気がする
気が付いてみたら
ゴミ箱に背を支えられながら
どうにか立っている人生
よくもまあここまで
そうも思うけど
これだけは空振り続きでも
この期に及んで 恥ずかしげもなく
未だに投げ出す 手放す気もなくて
色々考えるんだ
無駄な事 余計な事だって
自分でも分かっているんだけど
不思議と
良い考えは巡らないのに
悪い方へと流れていく未来への思考は
止めどなく溢れてきて
だからなのかな
僕が考える事を止められないのは
いつもグダグダと理屈を捏ねているのは
そのどうにか捏ねり上げた理屈で
自分を納得させて
進むため
このやり方が良いか悪いか
分からなくて
まあ結果だけ見たら
悪いんだろうけど
それでも僕は僕なりにだけど
見て ふれて 感じたものについて考えて
それを誰に求められている訳でも無いのに
こうして書いていくと思っていて
僕を愛してくれた
もういなくなってしまった人たちに
やっぱり僕なりにだけれど
懸命に生きていますって
言えるように
安心して笑ってもらえるように