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黒き粘体使いが魔を喰らう  作者: 羽ペン2003
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プロローグ

 (はあ、めんどくさいな~)

 そんな事を考えながら教室のドアを開ける。結構大きな音が鳴り、僕に視線が集まる。しかし、仲のいい奴はまだ登校していなかったみたいで、特に何事もなく、僕は自分の席に着けた。それから少し後、またドアが開き、その向こうには友達がいた。そいつは僕のすぐそばに座り、僕に話し掛けてくる。

 「よう!」

 ...朝から元気のいい奴だ。僕はそう思った。それでも、挨拶しなければならない。面倒臭い。本当に。

 「おはよう...お前は良いな...元気で」

 「そういうお前は眠そうだな」

 「全く持ってその通り。だから寝かせてくれ」

 「わかったよ、後で話そうな」

 あいつ...鈴木隼人は自分の席に戻り携帯を弄り始めた。僕はそれを見届けた後、机に顔を伏せ目を閉じた。




 チャイムの音に目が覚める。顔を上げ、時計を確認すると8時55分だった。そろそろ準備をしなければならない。周りを見渡すと、もう教室には僕ら3-Cは全員揃っていた。

 準備を終え、しばらくだらだらしていると、先生が来た。そしてHRが始まった。

...毎度思うことがある。立つ意味があるのか?別に、礼は座っていても出来るじゃないか。なぜ立つ必要がある?本当にめんどくさい。そんな事を心の中で愚痴っていると、どうやら点呼は僕の番が近づいてきている。だから点呼に意識を集中した。

 「16番四宮明人」

 「_______はい」

 

 僕の番が終わり、しばらくすると点呼が終わり、授業が始まった。一時間目は数学。僕が一番嫌いな教科だ。だから、僕は少し真面目にやって、途中から自分の好きなことを考えていたいた。

 一時間目の授業が終わり、礼をした後、隼人が話し掛けて来た。

 「さっきの授業、本当に暇だったな!」

 「本当にな。それより話があるんじゃないのか?」

 「ああ、そうだ。今度カラオケいかね?」

 「...俺とお前で?」

 「んな訳ねえよ。他にも誰か誘う。」

 僕は少し、何か用事があるか考え、何も無かったので、行くことにして、隼人に返事をした。

 「行く。」

 「オーケーわかった。」

 カラオケの話が終わり、その後、次の授業の時間になるまで、二人で話していた。チャイムが鳴り、あいつも自分の席に戻り、授業が始まった。

 二時間目が終わり、次の授業の準備をしていた時、それは起こった。教室の床に浮かび上がったそれは僕の知識で言うなら、魔方陣だった。教室の床に突如として魔方陣が浮かび上がり、発光を始めた。魔方陣の発光はどんどん強くなっていく。しばらく呆然とし、動けなかった。

 ___逃げなきゃ

 他の奴の声が聞こえた。そうだ、逃げなきゃ。そう思って、ドアに目を向けると、他の奴らが集まり、騒いでいる。どうやら、ドアが開かないようだ。だからなのか、クラスの奴らはドアを壊そうとし始めた。僕も参加しようとしたとき、魔方陣の発光が強まり、視界が白く染まり、僕は意識を失った。






 数分後、ドアを開け教師が入ってきた。教室の中を見て教師は驚いた。教室には生徒が一人も居ない。教室の中の机はドアに近づくにつれ、乱れている。教師は教室の様子を一通り見た後、職員室に電話を掛けた。それから教師達は、校内、校外を見回り生徒達がどこにも居ない事を再確認し、頭を抱えた。

 この事件は、すぐさま新聞に掲載され、ひどく有名になった。しかしどれだけ警察が捜査をしても、何一つ生徒達につながる手掛かりがなく、何も進展がないまま、時が過ぎた。そして遂に捜査は打ち切られた。

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