忙しい一日
やっとこさ落ち着いたと思ったら、違う意味で忙しくなった
一週間に一本を達成したいけど、気長にまってもらえると嬉しい
昨日の天気を引きづった、黒い雲
「ソレナ、おはよう!セヤロも、おはよう!」
元気よく挨拶する
「おはよう、お兄ちゃん、今日はいつになく忙しいのね」
朝食の支度をしながら、声をかけてきた
「あぁ、今日中に今週いっぱいの仕事をすませるからね、もしかしたら残業するかもっ!」
「へぇ〜……え!?残業!!?そんなに仕事あるの?……まぁ頑張ってね〜」
そう言って、私の前に朝食を置く
「いただきます!」
そう声をだし手を合わせると、セヤロが二階からおりてきて、ダイニングルームに入ってきた
口に食べ物が入ってるから、声にだしておはようと言えない分、手をあげてあげておはようと全力で表現すると、それを察したのか、ペコリとお辞儀をして
「おはようございます」
とはっきりと聞こえる声で、言った
私も食べ物を飲み込み、水を飲む
そして
「おはよう、セヤロ」
と笑顔で言った
それに続き、ソレナも、セヤロにおはようと挨拶をした
早くに朝食を食べ終わり、支度の準備をする
今は……7時30分か……よしこれなら、だいたい夜の20時までには終われるだろう
ソレナに私が出ている間に、一般的な常識と振る舞いをセヤロに教えておくように頼んだ
多分大丈夫なはず、多分、すっごい心配だけど
よーし、今日は仕事頑張るぞぉお
「いってきまーーす!」
そういって勢いよく家をでた
「お兄ちゃん頑張ってねー!」
「いって……らっしゃいっ」
可愛い妹たちにみをくられ、仕事場のある町の中心街へ急いだ
こんなはずじゃなかった……
今は……と、虚ろな目で時計を見ると22時を時計が指していた
はぁ、思ったより仕事が多くて死ぬかと思った
こんな無茶はもう当分しない……
だいたいなんで今週だけこんなに仕事があるんだよ
ソレナには悪いことしたな、さすがにセヤロと先に夕食を食べてるだろう
一本連絡しとけばよかった……
「寒い……」
と一言だけいい、駆け足で家へと急いだ
仕事場を出てから、30分ほどして家に着いた
「かえりましたー」
流石に寝ているだろうと、思ったら
ソレナが
「お帰りなさい」
と言い寄ってきた
なんで起きてるんだ?
「ど、どうしたんだよ?そんなにくっついて……」
「まぁまぁ仕事お疲れ様。ちょっとね、みて欲しいものがあるんだぁ〜」
そうニヤニヤしながら、言った
怪しいな、それにセヤロも見当たらないし
そして、リビングの前につれていかれた
「ちょっと目を閉じてぇ〜」
といってアイマスクを渡してきた
「おっおう……」
いや、強制的に視界をなくしてきてるんだけど
閉じてじゃないじゃん
「ちょっと待っててね」
そう言って先にリビングに入っていった
「え?待って、ここにおいていくの?
どうしろと?」
………………
なんだこれ帰りたての男が、アイマスクつけてリビングの前で、突っ立てるって……え?本当になにこれ
シュールぅ
そうこうしていると、リビングからソレナがでてきた(気配がした
「準備できたから、入ってきて」
流されるまま、手を引かれリビングに入った
「外していいよ」
そう言われ、そっと外す
暗闇から、一気に明るくなったからか、無色彩の世界に一人の少女が異国の服を着てたっていた
私には一瞬誰かわからなかった
「……ソレナだよね……?」
ソレナは顔を赤くして、うんうんとうなずいている
私も徐々に場の雰囲気さっして、ようやく冷静な判断が出来るようになった
セヤロはなぜがドや顔でこちらを見ている
私は
「そもそもどうしてこんなことをしたの?」
そう言うと、セヤロが一冊の本を持ってきて
「今日頼まれた隣国のスウェズの地図とか歴史書探してた時に、ソレナちゃんがこの本を見つけてね」
そういって一冊の本を見せてきた
その本には異国の服をきた色々な女性が載っていた
そして興奮ぎみに身を乗り出して
「それでね、それでね、このニホンって国のユカタって服が可愛かったから、服屋さんからかりてきて、お兄ちゃんのサプライズに使ったの」
行動力の化身だなこいつ
「そうだったのか……」
そう言い、もう一度セヤロの方を見た
ん~可愛いな、やっぱりセヤロは服とかファッション系統が好きなのかな
誕生日は覚えてないから今度スウェズから帰ってきたら何か買ってあげよう
ん?まてよこの服今借りてきたって言ったよな
このあとどうするつもりだ?
「なぁ……ソイヤ」
「ん?どうしたの?お兄ちゃん」
「この借りてきた服の後始末はどうするんだ?」
「え?お兄ちゃんが明日持っていって返してくるんだよ。あと夕食出来てるから早くきてねぇ〜」
当然のように言いダイニングルームの方にすぐいってしまった
一人部屋に残されため息をつく
明日スウェズに行くための準備用品買いにくついでに持っていくか
多分セヤロも買い物に行くって言ったらついてくるだろうし
そうして服を着替え、ダイニングルームに行き食卓につく
セヤロはいつも通りの服に戻っていた
今日の夕食は……
なんだろう、、見慣れない料理ばっかりだな
「ソレナ、この料理は何?」
「これはさっき話したニホンって国の料理だよ」
今日本で見た料理を作ったのか……
「凄いな、良く作れるなぁ」
関心してそう言うと、自信ありげに
「料理は得意分野だからね」
とニコッと笑っていった
「それでぇ〜、メインがこのシャケって魚のムニエルで、サラダにホウレンソウのお浸し?だったかな……んでスープに豚汁っていうの」
一つ一つ並べながら説明していく
「どれも美味しそうだね……」
仕事帰りでお腹が減っているからか、とても美味しそうに見える
セヤロも目をキラキラさせて食べ物をみている
ソレナも自分の椅子に座り……
「いただきまぁ〜す!!」
まずはシャケのムニエルから、柔らかい身としっかりと焼いた焼き面の身、塩が効いてて美味しい
油がのってるのが、レモンをかけることでさっぱりして食べやすい
次は……サラダだ!
このホウレンソウっていうのはしなしなしていてどうも、美味しそうには見えないが…
!!?甘い……っ!?サラダが甘い……あまりにも衝撃的
このカツオブシもサラダの旨味を引き出している
あとでソレナに聞いたところによると調理過程で砂糖とお酒を入れるそうだ、それで甘くなるらしい
最後に豚汁
豚の肉と色々な野菜からでた濃厚な出汁が体に染み渡る
温かい……
「ふぅ〜美味しかった……」
異国の料理も捨てたもんじゃないな
機会があったらまたソレナに作ってもらおう
それから明日の予定を話し、スウェズに行く準備を始めた
買い物に行くと言うと、やっぱりセヤロも来たいと言った
明日は服を買って、移動中の食事の材料と、移動用の馬車の予約とその他もろもろ
ゆっくりできそうにはないな
今日は忙しい一日だったけど、なんか楽しかったな
それじゃあおやすみ
また明日
挿し絵でも書いてセヤロちゃんにユカタ着せたいマンです(挿し絵の付け方分からん)
次回もまだ旅には……出ません!!
前置き設定が多い!めんどい!早く旅に出させたい!がんばる!
以上見てくれてありがとうございました