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静かなる愛の追憶  作者: 釜揚げられたうどん
1/3

旧人類と新人類

はじめまして、うどんです。

友人の進めがあり投稿させていただいた次第です

完璧な自己満足とネタで構成されているため過度な期待は禁物です

カップうどんを食べる感覚でツルッと読んでいただけると幸いです


深い深い眠りから覚め、ふと頭を過る言葉。

愛はない、愛などない。

心は氷のように冷たく、身は炎のように燃えたぎる。

接するものを拒み、受け入れようとするものを殺す


「……ない……で……。……み…ない……で」


どこか遠く近い場所から聞こえてくる

「私を見ないで、触れないで、そして愛して……

抱いて、犯して、この身が壊れるくらいに……そしてコロシテ」



「お願い……ソイヤ……」




チュンチュン、ジュンジュン、キエェエエ


「はぁ……うるさっ」

重い体を起こし、大きくため息をつく


「汚ねぇ声出してやがんだ…よっ!」

バンッ!!

勢い良く扉を開く、鳥?達が一斉に飛んでいく

なんて気分の悪い朝なんだろう

私はソイヤ

一国の長だ、国王と名乗るには若い

そもそも国とすら名乗れない

殺人、強姦、恐喝、ありとあらゆる犯罪が横行する国

ひとよんで……よべるほどのものもない

地図にすら載せてもらえない

そんな……ん?何処からか声が?


「…ちゃん……おに……い……お兄ちゃん!」

若い、女の声だ


「やぁ、おはよう、ソレナ」

と言って優しく微笑む


「えぇ気持ち悪い……なんで朝から笑ってんの?」

「それより朝ごはん出来たから早く来て、待ってるよ!」


「あっははは……分かったよ、すぐ行く」

ソレナは私の義理の妹

親を早くに殺した私の唯一の家族だ

足早に支度を済ませ、食卓に向かう


「お待たせ!おぉ今日も美味しそうだな」


「でしょう、何たってこの私がつくったんだから!」

「さぁ食べましょ」


カチャカチャ、カチャカチャ


今日の朝食はロールパンにベーコンを添えたスクランブルエッグ、スープはカボチャベース、デザートにレーズンをのせたヨーグルトだ

流石に長ともなればこれくらいの食事も取れる

そもそもこの国は犯罪は横行するものの、貧しい人は少ない

皆な職に着き精をだして働いている

ただ不満の吐き出し口が無く、すぐ手を出す人が多いだけだ

そう、手を出す人がね


食事も終わり今日の仕事が始まる

今日は規則決めだ

この国には規則がなく、人を殺しても、子供を犯しても罪に問われない

しかし、一部の市民から規則を設けて欲しいと言われた


「ソイヤさん、流石に規則をつくりましょう、このままでは私の家族も殺されてしまいます」


「そうですね、いきなり厳しい規則はつけれませんが軽い処罰程度なら決めれます」


「そうですか、じゃあお願いしますね。

お礼は家の娘で…ね」


「はぁ……分かりました」


頼んできた奴も実を言うと何人も殺してきている殺人だ

そうだ言い忘れていたが、この国では未だ通貨というものが浸透しておらず、物や人で貸し借り、頼み事をしている

お礼に娘をと言っていたが、あれは自分の娘をどうぞ自由に使って下さいという意味だ

私は別に若い娘をどうこうしようという願望はないが

しかしせっかく自由に使わせてもらえるなら

仕事の手伝いや話し相手にでもなってもらか

一時だけだが……


太陽が沈むころには、仕事が終わった

残業だけはしないと決めている

規則は殺人、強姦、、恐喝等々をした場合国外追放にした

厳しい規則だと思うが、本音を言うともう人が人を殺すのは見ていられない

それに他の国との外交にも支障がでる問題であった

人々のストレスの吐き口に無償で国外にでて良いことにした

どうしても殺したいと思う人がいるなら他の国にいって殺すだろう

まぁ行った先で殺されるのがオチだろうが

仕方ない…

これがこいつら、新人類の性だからな

そう、この世には2種類の人種がいる落ち着いた知性を持った旧人類と貪欲で暴力的な新人類


この相容れない人類はほんの十数年前まで争っていた

旧人類は話での和解を求めていたが、新人類は聞き入れようともせず武力で、反抗する人をねじ伏せていった

女、子供問わず、殺し、犯し、さながら地獄のようであった

降伏した旧人類は、優秀な人材は永遠に働かされ、女は嫁がされ、子供を産まされよう済みになったら殺された

旧人類は新人類より寿命が長く知性が高いため多くの国では未だ旧人類が納めていることが多い

ただ影では新人類に脅されている

あぁ怖い怖い

そういう私は純粋な旧人類だ

純粋といったのは、母親が旧人類で父親が新人類の人が多いからだ

ただし、私の国は純粋な新人類が人口の九割九部をしめている

だから殺人が横行するのだ

なんとか旧人類を増やして穏やかな国にしたいものだ……

ふとそんなことを考えながら家に向かっていると

人だかりができていた

ん?何をしているんだ?

国の長として見逃すわけには行かない


「オラッ!ヘッこの餓鬼が、大人さまに逆らっちゃいけねぇよ」


「おい、この餓鬼目が赤いぞ」

「ほんとだ!悪魔だ、悪魔」

「殺して、見せしめにしろぉ!」

「おい下半身は残せよ、俺が壊れるまで使ってやる」


「もう壊れてるって」

「そうだな、ハッハッハッはッは」

おいおい、これは止めないといけない


「おい、お前たち!何をしている。

やめなさい!今日発行した規則を知らないのか?」


「おやおや、ソイヤさんじゃないですか?」

「こんな子供も殺しても良いじゃないですか?別にィ」


「あぁもう、さっさと家に帰れ!捕縛されたくなければ早くここから消えろ」


「へいへい、わかりやしたよ」

「チッ偉いからって調子にのりやがって」

彼らと野次馬はゆっくりとその場から立ち去っていった


自分にしては強い口調で言ってしまった

市民の反感を買うことはしたくないが今は仕方ない

人がいなくなったところを見るとボロボロの服に、血を流した10才前後の子がいた

「ッ!……」

あまりの酷さに声にできない

生きているのか?死んでいるのか?

そっと近寄って声をかけようとする


「……ない……で……」

ん?声がした

生きている!


「君大丈夫か!?」

ゆっくりと口が動いた


「……み…ない……で」

声にならない声がかすかに聞こえる

んー何て言っているのかわからないが、とりあえず連れて帰るか


連れて帰った

この女の子もなぜかギュッと手を握っている

安心したのか帰り私の背中でぐっすり寝てしまっていた

可愛いなぁ

髪は長く綺麗な群青色だ、目は赤色だが今さっきのことがあったのか光がない

私が帰ったことに気づいたのか、ソレナが二階からかけ降りて来た


「お兄ちゃんおっ帰りぃいい!えぇ!?

その女の子誰?私の未来の恋敵!?

それはさせないお兄ちゃんは私のものよ!」


「いつ俺がお前の所有物になったんだよ…」

軽いため息混じりに言った

それからかくかくしかじかソレナに今日あったことを話した


「えぇ~!?大丈夫なの?勝手に連れて帰って良いの?あなた家族は?いるの?」

女の子は戸惑っていた


「え………うっ………あぁう………」


「おいソレナ、いっきに質問するなよ。戸惑ってるだろ、まずは休ませてやれよ」

ソレナははっと気づいたように


「そっそうね、まずはお風呂に入りましょ。手当てもしないといけないけど。」


そういって女の子の手をとってお風呂に連れていった、私が

なんでや?

服を脱がせて……!?

見るつもりは無かったが、見えてしまったものは仕方ない

あの男どもにやられた傷が、鮮明にそして近距離で目に飛び込んできた

その傷は小さな体に歴戦の戦士のように刻み込まれていた

まじまじと見ていることに気づいたのか

女の子が顔を赤くしてこちらを鏡越しに見ていた


「そんなに……興味があるんですか………私の裸体………に?」

不意を突かれたように飛びはね

「いやいや、そそそんなことはないよ!」

「ただ………ただその………良くないかもしれないけど………美しいと、思ってしまったんだ」


浴室に沈黙が流れた

あーーー何いったんだ!おれ!流石にこの状況でこれは、問題発言だぞ!

確実に危険な奴って思われた!くぁwせdrftgyふじこlp

「ふふっ……」

ん?可愛らしい笑い声がした

この子の声だろうか、可愛い

「おかしな人」

そう言ってにっこり笑った

ドキッとした、それは反則でしょ

それから背中を流してあげた

変なことはしてないぞ!


服を準備してあげ、浴室に持っていく途中でソレナに会った

声を低くして

「美しいと、思ってしまったんだ」

と演技混じりに言ってきた


「おま、聞こえてたのか!!?」


「いきなり連れてきた女の子に大胆な告白だねぇ、フューフュー」

何も言い返せないのが、悔しい

だがあの発言は私の真意であって毛頭取り消すつもりはない、があとでソレナは一発殴っておこう

飛びっきりの一撃を


それから数十分がたち、女の子がお風呂からあがってきた


「湯加減はどうだった?」


「え…よ、よかった……です」

んー何とも吃りぎみ言うところが可愛いなぁ


「それは良かった、あと少ししたら夕食にしようと思う、その時に色々と教えてくれ」

それを聞いて、コクリと小さくうなづいた


今日の夕飯は鶏むね肉と野菜のカレー風味スープだった

疲れた体にスパイスがよく染みる

女の子はまだ手をつけていなかった

臭いを嗅いで、顔をしかめている

「これは………辛い……の?」

「おぉよく分かったね、スパイスが効いてるから少し辛いかも」


ソレナがすかさず

「辛いのダメなら辛くないのもあるわよ」


女の子は顔を上げ物欲しそうにうなずいた

ソレナが皿によそうのをじっとみている、よほど待ち遠しいらしい


「はい、どうぞ。熱いから舌やけどしないようにゆっくり食べてね」


皿をおいた瞬間スプーンを握って、勢いよく食べ始めた

案の定、熱かったのか口を上に向けてはっふはっふしている

あまりに美味しそうに食べるから、ソレナと私は女の子をじっと見ていた

お互い、目があった瞬間声をだして笑ってしまった


「ふふふ、もうお兄ちゃんたら」


「ははは、ソレナもだぞ」

ソレナと以外と一緒に食事をするのは何年ぶりだろうか…

とても新鮮でなおかつ懐かしかった

この衝撃的な日はきっと忘れないだろう

きっと…


食事が落ち着き、デザートの果物がでてきたころ

ソレナ切り出した

「ところで貴女はどこからきたの?」


女の子は暗い顔をして

「どこから来たか分からない…親もしらない。もの心ついたときにはもう○○○だった」


なぜか重要なところが聞き取れなかった

ラジオの電波がいきなり悪くなったかのように、ノイズが走った

ソレナも聞き取れなかったようだ

この聞き取れなかったことがあとあと私たちの生活を変えていくことに私たちはまだ知るはずも無かった

仕切り直したかのように私も質問をしようとした


「名前はなんていうの?」

女の子は何も言わず首を横にふった

どうやら名前も無いらしい

これは困ったことだ、名前が無いとお互いに呼び合うことが出来ない

しかし私はこれでも一国の長、一人の少女くらいの名前ならきっと良いものをつけれるはずだ

それに住民の名簿に登録してしまえば、家で正式に住めることになる

この時ばかりは長であることに嬉しく思った

と少し考えていると

「はい、はーーい!私良い名前思い付きました!」

唐突にソレナが立って手をあげた

「おっソレナにしては凄いじゃないか、でなにがいいんだい?」


「セヤロってどう?ね!どう?」

女の子に顔を近づけて自信満々に言う


「う…いい……と、おも…ぅ」

消え入りそうな声で承諾した

本人が良いなら私は別にかまわない

半分ソレナが強引にいい迫った感じがあるが


「じゃあ今日から君は、セヤロだ!セヤロちゃん宜しくね」

私はそう言って、セヤロに手をさしのべた


セヤロは私の手に優しく触れ、うんっとうなずいた

そうして、なんとも慌ただしく濃い一日が終わった

また一ページこの国に愛の歴史が増えた


おやすみ


そう言って、目を閉じた

いかがでしたか

どのような味でした?

個人的にはクソな作品ですが、投稿し続けさせていただきます

ペースは気分しだいですが、1週間に一本と言う感じでしょうか

何卒宜しくお願いします

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