状況確認
このまま毛利新介として生きようかと考えていた矢先に、突然毛利新介が急病で倒れて、そのまま逝去してしまった。
これで信長の近習、毛利新介から、仕官を目指し立身出世を夢見る素浪人、時田旅人に転生したということ。
これって、本当に転生っていうのか?幽体離脱という言い方もできるが。
信長「新介には命を救ってもらったというに…。
ん?おぬしは何者じゃ?」
時田旅人「ああ、申し遅れました、信長様。
私は時田旅人と申します、織田軍への仕官を希望しております、行くあてもない、浪人者です。」
信長「浪人者か…。」
こうしたなか、現在の状況はというと、このような状況になる。
もはや信長自らは戦におもむくことはなくなり、戦の方は秀吉などの家臣団に任せっきりとなっていた。
柴田勝家は越後で上杉景勝と戦い、
羽柴秀吉は中国地方で毛利輝元と戦い、高松城の水攻めを行っていた。
丹羽長秀は少人数で、四国の長宗我部元親を攻める予定だとか。
滝川一益は関東の北条氏政の攻略に向けて準備中だとか。
徳川家康は堺にいて、兵も持っていない。
そんな中、明智光秀はというと、一般ピープルに戻ったかと思われたが、どうもこのまま一般ピープルとして過ごすとは到底思えず、次なる手を考えるために、重臣の斉藤利三や、さらには娘婿の細川忠興、その妻で、忠興に嫁がせている娘の細川ガラシャなどと、つなぎをとるような動きを見せていた。
そもそも戦国の世というのは、農民が武士になったり、農民が商人になったり、また武士から商人になったり、あるいは他の職業についたりするのも、全て実力主義、実力次第というような時代。
時田旅人「考えようによっては、自分の生まれた身分にとらわれず、実力次第でのし上がっていけるのだから、そういう点では、いい時代なのかもしれないな…。」