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言葉を重ねるしかないんだ(一日一詩(あくまで目標)

Trick or Treat, or Tree diagram

根っからの善人は地獄にいてもここは天国だと思うのだろう

偽善者は天国にいてもここは地獄だと振る舞うだろう


Trick or Treat

ほどこしをおくれよ

延々と不愉快な悪意に

耐え続けろと言っているわけじゃない

悲劇の主人公に勝手になるな


根っからの悪人はただ自由でいるだろう

偽悪者はままならない現実を操作したいと願い続けるだろう


Trick or Trace

それが本当か嘘かなんてもはやどうでもいい

そういう次元の話をしているんだよ

悪霊なんていてもいなくてもいい

どちらの物語もおもしろがりな


大人の理屈に従い続ける義理はない

だからといって大人が不必要なわけもない


Trick or Trickster

意識の底に眠る怪物は

誰でもひとつやふたつ飼っている

いないまでに隠したがるやつもいれば

ことさら強大な魔物に見せたがるやつもいる


誰もが通ったようで誰も通ってない道を通るんだ

あみだくじがみんな違う場所にたどりつくようにさ


Trick and Treat

カボチャかぶってお菓子くれる家を探しにいこうぜ

俺は善人でも悪人でもないし偽善者でも偽悪者でもない

それはそこら中の大抵の人間と同じようにね

そして傍観者でもないんだぜ


怒りでなにも見えないようじゃまだまだだ

だからといって己の怒りを見過ごすな


Trick or Trunk

暗がりの木々がなににでも見えてくるように

そう見ようと思えばなんだってなににだって見えてくる

疑心暗鬼の鬼はハロウィンには参加するのかい?

ボロ布かぶっちまえば誰が誰でも関係ないや


Trick and Tree diagram

まったく壮大な神様のいたずらだね

ひとりにひとつ分の人生の中でさ

無限の枝分かれを針の穴から見ているんだ

俺もあいつもどんな馬鹿さえ一人称の世界なんだよ


Trick or Treat

カボチャかぶってお菓子くれる家を探しにいくんだ

浮かれていたいうちは浮かれてようぜ

沈む日もどうせ否応なく向こうからやってくる

歪めずに認知したいじゃないか、ふつうの主人公なんだから


ラムネとクッキー

ポテトチップスとポップコーンも

ああパンも米も酒も必要だ

あとは本と風呂

Treat! Treat! Treat!

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