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野球ゲームの世界に飲み込まれました。  作者: kaonashi
第1章 ~はじまり、はじまり~
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ストーキング、しようぜ


熱プロ用語で「ストーキング」と呼ばれるものがある。



任意のキャラと友情連係を確立するために、そのキャラがやっている練習と同じ練習をただひたすら繰り返す。


球速練習をしていれば、自分も球速練習を。変化球練習をしていれば自分も変化球練習を。


そうしているうちに好感度が上がり、それが一定値を超すと友情連係が確立し普段の練習よりも数段効率の良い「固有練習」が出来るようになる。


ルナちゃんの場合は球速上昇に特化した固有練習が用意されており、この固有練習を何回出来るかが、球速155キロオーバーの選手が出来るかどうかを左右するのだ。



今日、ルナちゃんは球速練習をやっているようだ。

僕もご一緒させて頂こう。



と、その前に挨拶をしておかなきゃな。



「あ、ルナちゃん。お疲れ様!」



「‥‥」



「僕は尾間加瀬。同じ1年生でピッチャーなんだ!これから3年間宜しくね!」



「‥‥つーかさ。初対面でいきなりその呼び方なんなの?マジキモいんですけど。気安く話しかけてくんな、この3流ピッチャー。」



グサッ!!グサッ、グサッ!!ドッカーン!!!



僕の心が砕け散りました。

イ◯ナズンが身体の内部から発動して、ぐじゃぐじゃになった気分だよ。



誰か、世界◯の雫を振りかけて下さいませんか?



あれ、ルナちゃんって、こんなに性格キツかったっけ?

そりゃ、初対面でルナちゃん呼ばわりは不味かったけどさあ。

そもそも、その後のコメント自体初対面の人に言うセリフじゃあないだろうよ。



と、思いもしたが可愛いくてエロいので許す。



そのあとも氷の視線を浴びながらも、ルナちゃんの近くで球速練習を繰り返した。




次の日、ルナちゃんはスタミナ強化の練習をしていたので例のごとくストーキングすることに。



「おはよう、ルナちゃん。今日も良く晴れ‥‥」



「話しかけんな、って昨日言ったよね。もう、忘れたの?馬鹿なの?」



「あっ、はい、すんませんしたっ!!」



うん、これ癖になりそうだな。

まずい、氷の視線が、心地よい。



この後も一日ルナちゃんの近くでスタミナ練習を繰り返したが、

好感度ちゃんと上がってんのかな?


熱プロで一緒に練習して、好感度が下がるなんてことないはずなんだけど、一体どうなっておる?



その後も、何度となくルナちゃんと練習を共にしたが一向にデレる様子もなく、好感度もだだ下がりの様子だった。



何か、手を打たなきゃ、まずいぞ。

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