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野球ゲームの世界に飲み込まれました。  作者: kaonashi
第2章 ~チーム力アップだ!友情イベント編~
70/78

死亡フラグ


一回裏、ジーニアンツの攻撃を迎える。

一番打者は水清。ミートC、パワーCの攻撃的一番だ(しかし守備Fで肩力はまさかのG)


相手先発は隈岩。能力は


球速 151キロ

コントロール C スタミナ A

スライダー 4

フォーク 2

シュート 1


一見まともに見えるが、実はピンチに弱かったり、スロースターターだったりするので、能力ほど強くはないピッチャーだ。



「さ、かかってきなさい、前髪ロング片目カラコン中二野郎‥‥うーん、アンタ名前が長くて呼びづらいわね。これからは『中二』と短縮して呼ぶことにするわ」



ルナちゃんの言葉にブルッと身を震わせる中二。ていうか、ルナちゃん、『前髪ロング片目カラコン中二野郎』は彼の名前ではないぞ?しかも、それを短縮してなんかアダ名っぽくしちゃったし。まあ、でもルナちゃんみたいなツンデレ美少女にアダ名をつけられるってだけで、あの見るからにヲタ臭い『中二』からすればご褒美みたいなもんだろうな。ありがたく受けとっておけ。



中二、第一球目を‥‥投げた!



ルナ様、いつものごとく強振!!!するが、空振り‥‥



「ちょっと」



ん?どしたのかな?



「アンタ、なんで投げるときに投球カーソルぐちゃぐちゃに動かすのよっ!!!これじゃあ、マトが絞れないじゃない!『熱中』モードだってこんなぐちゃぐちゃには動かさなかったわよ!この‥‥卑怯物っ!!!バカっ!!!」



んな‥‥!まさかそこをキレてるかっ‥‥!?

わっがままだなあ。それは勝負の世界なんだからそれくらいするだろうよ。流石の中二も『えっ』ていう顔してるよ。



「おい、ちょっと待て。それ以上の暴言は圧力行為とみなすぞ。こっちもそれなりのリスクを孕んでるんだ。投球カーソルくらい好きに動かせろ」



化乃川、とっさのフォロー。ルナちゃんもしぶしぶといった感じで黙りこんだ。その後も強振を続けるが‥‥



「ぐぬぬ‥‥」



結局、三振。続く二番、三番も三振し、結局相手先発に三者連続三振スタートという最高の立ち上がりをプレゼントしてしまった。



「おい、おい。あれだけ吠えてたくせに掠りもしてないじゃないか?俺たち相手じゃ余裕なんだろ?なら見せてみろよ!!!あっはっはっ!!!」



化乃川、ここぞと言わんばかりに煽る。

まあ、僕としても嫌な予感はしてたんだ。ルナちゃんの得点パターンは基本的にホームランしかないからな。なのに、あの余裕だったから何か策があるんだと思ったんだけど、結局はいつもと同じか‥‥



「ふんっ‥‥今に見てなさい!すぐ、ギッタギタのバッコバコにしてあげるから!!!」



ルナちゃんの言葉に再度中二がブルッと震えた。

もしかして、こいつ怯えてるんじゃなくて悦んでるんじゃないか!?


となると、この威圧的セリフは逆効果だ。

やつは罵られれば罵られるほど実力発揮する変態さんなのだっ‥‥!!!



「そこの中二っ‥‥!!!だいたい、アンタのやり方はね‥‥」



ルナちゃん、ストーーーーーーップ!!!!!!



中二の強力化を防ぐべく、咄嗟にルナちゃんの口を手で防いだ。



「ぐむっ‥‥!?んーーー!!!んーーー!!!んーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!んっ‥‥‥‥ん‥‥」



最初は何かを叫んでいたようだったが、次第に声が小さくなり、大人しくなった。



ん?でも、様子が少しおかしいな‥‥

ルナちゃんの口から手を離す。



「ぷはっ‥‥!い、いきなり口塞がないでよ‥‥ちょっとヒートアップしちゃっただけでしょっ‥‥!お、男の子に触られたことなんか今まで、い、一度もないんだからっ‥‥そ、その、心の準備も出来てないし‥‥」



ほっぺたを真っ赤に染めて、うつむきながらぼそぼそと言葉を紡いでいる。



「あっ、ごめんね!?手荒な真似してほんっとごめん!!!ゆ、許してくれる‥‥?」



「つ、次いきなりやったら、ほんっと許さないんだからねっ!!!バカっ、バカバカっ‥‥!!!」



ポコポコと僕の肩を叩くルナ様。

やばい‥‥!こんなリア充イベントこなしちゃったら、僕、この後、死ぬのかな?



「チッ‥‥そういうのは家でやってくれないか?」



化乃川が露骨に嫌な顔をしていた。



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