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野球ゲームの世界に飲み込まれました。  作者: kaonashi
第2章 ~チーム力アップだ!友情イベント編~
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テストうけさせてください…


目の前の小学生みたいな女の子が小梅なのだという。

しかし、涼風の時のそうだったが本当によくできている。


熱プロのキャラクターは基本的に3頭身で背の高さは調整できない。

しかも育成するキャラクターの顔(主人公)はどれも同じ顔なので、自由に設定できるのは名前とフォームと能力くらいなのだ。


だから、涼風が160センチくらいの活発な女の子だとか、小梅が小学生みたいな外見をしているとかは全部僕の脳内設定、つまり妄想に過ぎない。



それをここまで忠実に再現してくるとは‥‥

ちょっと、感激です。

熱プロ冥利に尽きるってもんだ。



「‥‥ますたー?きいてますか?」



小梅が不思議そうに僕の顔を覗き込んでくる。

いかんいかん。悦に浸っている場合ではない。



「あっ、ごめんごめん。でもなんで小梅がここに?涼風たちのところにいなくていいのか?」



「実はですね‥‥すずかぜちゃんが『このままじゃあまりにも戦力差がありすぎて不公平だし、わたしたちが全員こっちにいたらマスターが寂しがっちゃうから』って。なので、めんばーたちによる公正な審議の結果、こうめがマスターのチームにかにゅうすることになったのです!!!」



えっへん、と胸を張る小梅。まあ、張る胸もないんだが‥‥

っていうか、あいつらマジで僕をなめてるな。いまに見てろよ、親の偉大さを存分に味あわせてやるからな。



あっ、あと一つ問題点が‥‥



「でも、小梅。野球部に入るには入部テストが必要なんだぞ、おまえ大丈夫か?」



「なにをいっているのですか、ますたー!入部テストなんておちゃのこさいさいです!どーんとこいですよ!」



ぽん、と胸を叩いて自信満々の表情の小梅。

本当に大丈夫か?いろんな意味で障害があると思うんだが

パパは心配だよ‥‥




その後、佐出監督のもとへ小梅を連れていくことになったのだが‥‥




ざわ‥‥ざわ‥‥


「おい‥‥見ろよ、尾間加瀬のやつグラウンドに小学生連れてきたぞ‥‥」


「まあ、前々から変態だとは思ってたがロリにまで手を出していたとは‥‥恐ろしい」


「ねぇ、誰なの、あの女の子?はぁ、はぁ、連れ去りたい‥‥」



なんか、よからぬ噂を立てられているなぁ‥‥

ってか、最後のやつ、あきらかやばいだろ!?今すぐ退部させないと、後々大変なことになるぞ!!!



たくさんの誤解を振りまきながら、なんとか佐出のもとに到着した。

入部希望の子がいるのでテストをしてやってほしいという旨を伝えたのだが‥‥



「‥‥で、尾間加瀬くん。確認なんだが、この子は本当に高校生なのかね?私にはどうしても小学生にしか見えないんだが‥‥」



明らかに怪しんでいる。ヤバイな、何か言い訳を考えねば‥‥



「あのね!こうめは見た目は小学生にしか見えないんだけど、でもやきゅうがうまくてね!そのぎゃっぷが萌える要素なんだってますたーがせっていして‥‥ふにゅっ!?」



うぉいっ!?余計な事口走るんじゃねー!!!

速攻で小梅の口を塞いだ



「あはは‥‥すみません、実はこの子のご両親ともども低身長の家系でして‥‥しかも両親に溺愛されていたのでこんなに幼いままなんです。でも、野球に関してはもの凄い才能を秘めているんです!ぜひ、入部テスト受けさせてやってください!」


(ほら、おまえも頭下げろ)


ぐいっ


「ふにゅっ!?よ、よろしくおねがいします、です」



意味の分からない弁解からの丁寧なお辞儀。

土下座で証明されているように、頭を下げるという行為には不思議な力が宿っているのだ。

なおかつ、こんな幼子が頭を下げているんだ。断われまい。



「ぐぬぬぬぬ‥‥い、いいだろう。ではこれから試験を行う。直ぐにグラウンドに出て準備しろ」



ふぅ、なんとかごまかし切ったぞ。

さて問題は、テストに受かるかなんだが…



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