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野球ゲームの世界に飲み込まれました。  作者: kaonashi
第1章 ~はじまり、はじまり~
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入部テスト


入部テストの内容だが、


打者であれば、2年生(2軍)の投手から3打席で1本でもヒットが打てれば合格。投手であれば、2年生(同じく2軍)の打者を3打席連続で押さえれば合格である。


2年生の先輩方もここでアピール出きれば1軍への大きな近道となる。モチベーションはかなり高い。



こんな、入部テスト現実であるわけねーだろ。厳しすぎるだろ。


と、思ってしまうが、まあゲームの世界の話だ。仕方がない。



「そう言えば、尾間加瀬殿はどこのポジションでござるか?」



只野が聞いてくる。ゲームではここでポジションを決めるのだ。

まあ、せっかくやるなら、やっぱり



「僕は投手希望だ。野球の花形は投手、そうだろ?」



「ニンニン。その通りでござるな。拙者は外野手希望でござる。お互い入部出来るように頑張るでござるよ。」



ポジション別に分かれる。

他の投手希望のやつらが2年生に挑戦しているがカキンカキン打たれてるな。まあ、そりゃそうなるわな。



「次、尾間加瀬!お前が投げろ!」



コーチに言われ、マウンドに上がる。

僕自身野球は小学校時代に3年間やっていただけで、しかもベンチウォーマーだった。

中学からは、別の部活に入ったし、ほぼ初心者とあまり変わらないレベル。



だが、今の僕に不安や、恐怖などは全くない。

なぜなら、頭のなかに投球カーソルが浮かんでいるのだ。



熱プロでは、投球はボタンをタイミングよく押すことでベストピッチが投げられる。


コントロールAの選手であれば、そのタイミングがとりやすく容易にベストピッチが投げられるのだが、コントロールGの選手であればベストピッチのタイミングが物凄くとりにくく球がバラけたり、棒玉になりやすいのだ。



今、僕の野球選手としての能力が頭の中で浮かんでいる。



右投げ 球速 128キロ

コントロール G

スタミナ F

変化球 なし



まあ、こんなもんだろ。むしろ128キロは初期能力としちゃ速い方だ。


問題はない。なぜなら、僕は血の滲むようなやりこみにより、コントロールGだとしても100%ベストピッチが引き出せる。


ボタン入力のタイミングはこの右手が覚えている。



「それでは、はじめろ」



相手バッターは身長175センチくらいで、ガタイもわりと良い感じ。バットをゆらゆら揺らしてやる気をみなぎらせているが、

この入部テストにおけるCPUの強さは「よわい」に設定されている。コースにさえ投げ込めば打たれる心配はない。



頭のなかで、ボタンを一度押す。

すると体が勝手に動きおおきく振りかぶった。

足を大きく上げ、体を思い切りひねり力を溜める。

左足を勢いよく着地させ、腰を回転。



リリースの瞬間、



「ここだ!!!!」



頭のなかのボタンを押す。



球速128キロ。

球は遅いが、スピンの利いた綺麗なストレートが相手打者のアウトローギリギリに決まった。

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