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野球ゲームの世界に飲み込まれました。  作者: kaonashi
第1章 ~はじまり、はじまり~
37/78

お邪魔します


覇王高校の最寄り駅から電車で2駅。そこがルナちゃんちの最寄り駅なのだと言う。今日はそこで待ち合わせの予定だ。


実際、ちょっと、いや、かなりてんぱってる。

だって、熱プロにこんなイベント用意されてなかったぞ?

そもそも、彼女に出来るキャラクターにルナちゃんは含まれていない。だから、こんなデート的なイベントは起こらないハズなのだ。しかも、いきなりご実家にお邪魔するって、どゆこと?

友達です!って言ったらいいのかな?


と、悶々としている間に駅に到着。

時間を確認するが、よし約束の10分前だ。初デート(デートなのか?)で遅刻は絶対の厳禁だからな。



なんだが‥‥



「遅いわよっ!駄犬!どれだけ待たせるのよっ!」



背後から聞き慣れたツンデレ美少女の声が。

いや、一応10分前についてるんだけどなあ‥‥。逆にルナちゃん、何分前から待ってたの?ちょっとした不満と疑問を抱きつつ後ろを振り返ると‥‥





天使が、そこに、いた





紺のフリルスリーブブラウスに下は白のフレアスカート。

足下は茶色のオープントゥーミュール。

夏らしく、それでいてガーリーな、ほんとに◯an◯anとか、◯onnoとかに出ててもおかしくないような美少女がそこにいた。




か、か、か、かわ‥‥




「ちょっと、駄犬。聞いてる?」




「可愛い‥‥。」




「!?」




あ、しまった。また、心の声が漏れ出てしまった‥‥。

最近、本当に感情のコントロールが出来ない。




「か、可愛いって‥‥私が‥‥?そ、そんなの分かってるんだからねっ!アンタに言われずとも分かってるんだからねっ!か、勘違いすんな、この馬鹿犬!!!」




ルナちゃんも動揺しているのか、よく分からないツンデレをしていた。




ルナちゃんと一緒に駅から出ているバスに乗り込み15分。わりとあたらしめの団地にルナちゃんのご実家はあった。

豪邸という感じではないが、どことなくこじゃれている良いお家だ。例えるなら、そう、◯ーベルハウスみたいな。




「ここが私の家よ。付いてきて。」



「あ、うん。」



言われるがままに、ルナちゃん宅へ入る。



ガチャ!



「わん、わん、わん!!!」



ん?ワンちゃんか?

家に入ると奥の部屋から可愛らしい小型犬が走ってきた。

あれは、確か‥‥マルプーっていう犬種だったかな?



「ただいま、ジュニア。ちゃんと良い子にしてたかしら?」



「ルナちゃん、犬飼ってたんだね。というか、その子の名前ジュニアっていうの?」



なんかお笑い芸人みたいな名前だな。

なんでまた、そんな名前を?



「そうよ。前飼っていた犬が死んじゃって、その後この家にやって来た犬なの。前の犬の名前が『オマリー』って名前だったからこの子は『オマリージュニア』だからジュニアって呼んでるのよ。」



えっと‥‥。もしかして、親御さん、往年の◯クルトファンなのかな?まあ、あの選手はもともと◯神の選手だが。





「おっ、ルナお帰り。ということはそこにいる彼がルナがいつも話している尾間加瀬くんかな?」





ワンちゃんが出てきた奥の部屋から、かなりガタイの良いイケメンのオッサンが出てきた。もしかして‥‥



「あ、初めまして。ルナちゃんの友人の尾間加瀬といいます。あの、ルナちゃんのお父さんですか?」



「ああ、いかにも。いつも、ルナが世話になってるようだね。有り難う。実は、ルナがこうして友達を連れてきたのは初めてでね。ちょっと、私も嬉しいんだ。」



「ちょ、ちょっと、パパ!余計なこと言わないでよ!もう、早く奥の部屋に行ってて!」



「はい、はい。じゃあ、尾間加瀬くん。ゆっくりしていきなさい。」



ルナちゃんに言われて、お父さんが奥の部屋に戻っていった。

いやぁ、穏やかで良いお父さんだなあ。イケメンだし。きっと、ルナママも綺麗な方なんだろう。



「もう、ほんとパパったら余計なことばっかり‥‥。じゃあ、駄犬、付いてきて。私の部屋に行くわよ。」



ごくり。思わず生唾を飲み込んでしまった。

女の子の部屋に入るのなんて初めてのことだから、もう、何が何だかわからないよ。これからの時間、どうやって過ごせばいいんだ?ルナちゃんの目を盗んで、◯ahoo知恵袋に相談するべきか?



悶々とした思考状態のまま、ルナちゃんと僕とルナちゃんに抱き抱えられたジュニアは、2階にあるルナちゃんの部屋に入った。



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