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野球ゲームの世界に飲み込まれました。  作者: kaonashi
第1章 ~はじまり、はじまり~
33/78

守備適性はちゃんと守りましょう


ノーアウト満塁。絶体絶命の大ピンチだ。

しかも、ここで‥‥




「4番、ピッチャー、西園寺くん。背番号1」




なんで4番ってのはこういう美味しい場面で回ってくるんだろうな。しかも西園寺、明らかに雰囲気がヤバイ。

自分がとられた得点は自分が責任を持って奪い返す。このチームは俺が勝たせる。そんな決意を打席からひしひしと感じる。




「すー‥‥、はぁー‥‥」




ルナちゃんが大きく深呼吸をした。

珍しい、というか初めて見た。この場面、あのルナ様でも緊張しているのか。




セットポジションから第一球を‥‥投げた!




バシーーーーーーーーーーーーーン!!!




ルナティックミサイルが低めのコースに決まり1ストライク。




続く2球目!




ビュイーーーーーーーーーン!!!




「ふんっ!!!」





カキーーーーーーーン!!!





打球はレフト側観客席へ飛び込むファール。あっぶねぇ‥‥。

しかし、ここに来て西園寺のやつルナティックミサイルに適応し始めやがった、まずい‥‥。



だが、カウントは0-2。追い込んだぞ。



続く3球目は、高めにルナティックミサイルの釣り球を放るが西園寺のバットは回らず。カウント1-2。





睨み合う両者。視線で火花を散らし合う。





ルナちゃん、セットポジションから第4球目を‥‥投げた!




ビュイーーーーーーーーーン!!!




西園寺、スイングを開始するが‥‥




ククッ!!




ストライクからボールゾーンへ落ちるフォークボールだ!

流石はルナちゃん、キモが座ってる。通常、満塁の場面は使いにくい。ワンバウンドすることが多いためパスボールの可能性があるからだ。





完全にタイミングを外された西園寺。出したバットはもう止まら‥‥





「こんなところで‥‥負けられるかああああああああああ!!!」





カキーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!






うそだろ!?あいつ、ワンバウンドしそうなフォークをゴルフみたいに無理矢理打ちやがった!しかも‥‥






打球はライナーでレフトへ‥‥つまり僕のところへ!?

ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ!初めて打球きたよ!?

でも、多分ギリギリ捕球出来るっ!



全力で打球に向かって前進、そして、グラブをめいいっぱい前に出した。打球は‥‥なんとか、捕球することができた!!





かに思えたが‥‥





ぽろっ





んなああああああああああ!!!こぼれた!?なんで!?確実に今捕ったろ!?

まさかここで守備適性の無いポジションによるペナルティー発動か?






「おい!なにやってンだ!!!早くボール寄越せっ!!!」






ショートの池山に怒鳴られる。溢したボールを拾い上げ送球するが‥‥





「‥‥くっ!?ちゃんと投げろやっ、チッ‥‥」





送球は池山に届くまでに何故かツーバウンド。池山本塁へ急いで送球するが‥‥





セーーーーーーーーーーフ!!!





なんと、中継プレーがもたつく間に2塁ランナーまで生還していた。これで、スコア2-3。一点差に詰め寄られてしまった。




ああ‥‥。ぐわああああああああっ!!!やっちまった‥‥。消えたい、私は貝になりたい!


僕のお粗末な守備でワンナウト取れた所が、ワンナウトもとれず2点も失ってしもうた‥‥。さらにノーアウト2、3塁。ここままじゃ逆転もあり得る‥‥。どうしよう‥‥。







「コラッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!駄犬ーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」







えっ‥‥ルナちゃん?







「うつむくんじゃないわよ!エラーしたからって沈んでたらまたエラーするわよ!!!大体、アンタのエラーなんか最初から折り込み済みなんだから今さら騒ぐことでもないのよ!わかる?」






マウンドから、大きな大きな声で、ルナちゃんが声を掛けてくれた。





ルナちゃんが一番キツイハズなのに‥‥。必死に堪えて、僕の事励ましてくれてるのかなぁ‥‥





ぐすっ‥‥。ル、ルナさまあああああああ!!!





「ル、ルナちゃああああああん!!!ごめんねぇええええ!!!次は、絶対ちゃんとするからあああああ!!!」






感動して半ベソかきながら、レフトから大声で叫んだ。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーー





「ったく‥‥泣くんじゃないわよ。ほんとに手がかかる駄目犬ね。さて‥‥飼い犬の粗相は飼い主がなんとかしないとね。」





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