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野球ゲームの世界に飲み込まれました。  作者: kaonashi
第1章 ~はじまり、はじまり~
28/78

真っ向勝負


マウンド上の西園寺をルナちゃんが鋭い眼光で睨み付ける。



もし僕が西園寺の立場であんな眼光で睨みつけられたら、「ルナちゃん可愛い~♪」状態になってしまって実力発揮できないだろうな。




しかしマウンド上の西園寺、表情ひとつ変えないな。

やはり、イケメンは心の余裕が違う。女の子が向こうから寄ってくるからがっつく必要がない。しかし、そのつれない態度が逆に女の子の心を掴み、さらにモテる。




これじゃあ、格差が開くばかりだろ。どうなってんだよこの世のなか。不公平すぎるだろ。




もし僕が総理大臣になったら、「イケメン、イケジョの結婚禁止法案」をつくるよ。顔面偏差値の総和が必ず100になるような結婚をしなければならない。そんな法律さ。◯ADWIMPSもビックリするだろうな。


駄目、不公平、絶対。




しかし、打席のルナちゃん‥‥。ちょっと笑ってないか?




凄いピッチャーと対戦できて嬉しい。どんな球が来るんだろう。私を楽しませてくれるのかしら。




そんな事を思っていそうな笑みを浮かべている。




野球を純粋に楽しむ少女の姿が、そこにあった。






西園寺、大きく振りかぶり第一球を‥‥投げた!




バシーーーーーーーーーーーーーン!




インハイギリギリにストレート。しかし、ルナちゃんピクリとも動かない。ただ、真っ直ぐに西園寺を見つめている。





第二球目はアウトローギリギリに決まるフォークボール。

しかし、これもルナちゃんピクリともしない。まるでスイングをする素振りがない。





ここまでされたら馬鹿でも気付く。





誘っているのだ。決め球のスライダーを。





ここで、マウンドの西園寺の口の端が緩んだように見えた。

恐らく奴は逃げない。「熱狂高校編」をプレイすれば分かるがあいつはプライドの塊。完璧主義者。奴の辞書に「逃げる」という文字は存在しないのだ。





自信に満ち溢れた表情、綺麗な投球フォームから、第三球目が放たれた!





ビュイーーーーーーーーーン‥‥‥‥ギュイン!





左打者のルナちゃんからすると、アウトコースギリギリに決まるかと思われた球がいきなり、内角一杯に切れ込んでくる球筋。

いわゆる「インスラ」ってやつだ。






ルナちゃん、強振!!!






カキーーーーーーーン!!!






打球は、ライトへと勢いよく飛んでいき‥‥






途中で失速。ライトフライに終わった。

おい、ルナちゃんですら捉えられないのか?あとは小紫がミート出来なければ、このチームであいつを打てる奴はいないってことになるぞ?





ベンチに戻ってきたルナちゃんに話しかける。





「ルナちゃん、感触はどうだった?」




ルナちゃんは悔しさと楽しさを同居させたような表情をしながら




「あいつ、中々やるわね。あんなスライダー、見たこと無かったわ。ただ‥‥。」





自信に満ち溢れた表情で、のたまった。





「次は、スタンドへ運ぶわ。」




神様、仏様、ルナ様‥‥


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