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野球ゲームの世界に飲み込まれました。  作者: kaonashi
第1章 ~はじまり、はじまり~
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光に包まれて


「はぁ、、はぁ、、」



オヤジセ◯◯ーのエクスカリバーをなんとかかわして全力ダッシュでアパートまで帰って来た。


まじで、何だったんだろう。夢だと思いたい。

頭のなかでf○○○のopが流れ続けて、止まらない。止まらないのよ。



だが、思惑通り熱プロの11を手に入れた。

中古だというのに、価格がメーカー小売希望価格と同じだったのはどういう了見だろうか?


普段そんなボッタクリ商品は絶対に買わないが、胸から込み上げてくる衝動に打ち勝てなかった。



社会人、独り暮らしはそれなりにお金があるのだよ。衝動で物を買えるくらいには。



ザ○とは違うのだよザ○とは



アパートに着くやいなや、ソフトのビニール包装を破く。

そして、ホコリを被ったハードの電源を5年ぶりにオン。



「サァーーー、、ウィーン、、、」



良かった、起動した。

10年前に買ったハードだったが、さすがのジャパンクオリティ。


まだまだ、日本も捨てたもんじゃあない。



ソフト入り口に、取り出したばかりの熱プロ11を差し込む。



「‥‥‥‥‥‥‥‥」



あれっ?おかしいな、ディスクが読み込まれない。



何度も、何度も、何度でも♪何度でも♪

入れては取り出しを繰り返すが、一向に起動する気配がない。



あの、やろぉ。適当なもんを売り付けやがって。



あのオヤジセ◯◯ーへの怒りが込み上げる。いますぐ、無限の◯◯でやつを串刺しにしたいくらいには。



「ざっ、けんな!!!!。おれの血と汗と涙と大量のストレスの代償として得た金を返せ!!!!」



怒りが押さえきれず、震えるように駆動するハードにトゥーキック!!



グギッッ!!!



ふっ、どうやら負けたのは僕の小指の爪だったか。ジャパンクオリティはオリハルコンすら打ち砕く僕の爪先よりも、硬度が上だったらしい。


くはぁっあ!!!いちゃい



「プッシャーーーー」



足の小指から血しぶきが上がる。痛みに悶絶し四畳半を転げ回っていると、



「ギュイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイオオイオオオオイイイイイイキーーーン!」



うわっっ!!??えっ!!なに!?なんなのよ!?



音の方に目をやると、今までうんともスンとも言わなかったソフトがハード中で超高速回転をしていた。風切り音が聞こえる、、まじでかまいたちとか出そうな勢いだな。



ちょっと、いやかなり不気味で四畳半の隅っこで小さくなって戦況を見つめていると、今度はテレビ画面から白い光が。



だんだんと強くなって、いや、やばい、光強すぎるっ。



え!?やばい、目が太陽直接見たみたいに、、なっておる



「のわあああああああああああああ、目がァ、目がァああああああああああ!!!!」




「ーーーーー‥‥‥‥‥‥‥‥」



僕は意識を失った。

意識が途切れる瞬間、誰かが、僕の名前を、呼んだ気がした。



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