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野球ゲームの世界に飲み込まれました。  作者: kaonashi
第1章 ~はじまり、はじまり~
18/78

怪物、小紫


ゲームでの小紫の能力だが、


左打ち

ミート B

パワー A

走力 C

肩力 D

守備 D



全盛期の金◯のような能力をしている。打ち方もまるっきり同じだったな。




球悪童から一球目が放たれた。



ビュイーーーーーーーーン



時速160キロ。その球を



「ふんっ!!」



カキーーーン



打球はバックネットへのファール。しかし、タイミングはドンピシャだったな。



その後2球連続でストレートが飛んできたが、いずれもファール。しかし、最後の3球目のファールは3塁線ギリギリ。



ヒットを打つのも時間の問題だな。



エグいな、このバッター。プロ行けよ。むしろ、そんな実力秘めてるんだったら、プロを見据えて今から木製バット使っとけよ。



そして、4球目。



ビュイーーーーーーーーン



ストレート‥‥



ククッ



じゃない、チェンジアップだ。



流石の小紫も空振り‥‥



「ふんっ!!!」



ガキィーーーーーーーーーーーーーン



ガツーーーーーーーーーーン!文句なし!(実況風)



凄まじい音と共に打球はライトスタンドへ突き刺さる。



ぱねぇ。こいつ鼻からチェンジアップ狙いだったのか。



基本的にバッティングはストレートのタイミングで待って変化球に対応するのが一般的だ。



ストレートに差し込まれちゃうからな。



ただ、一部の天才と言われるバッターは変化球を待ちながらストレートに対応するらしい。



かの◯チローもそうだ。



こいつ、ゲーム内とは言え半端ねぇ打撃センスだ。



その後もストレートを上手くレフト方向に流し、チェンジアップが来たら強振。



ヒット3本、長打1本、ホームラン1本



全参加者中、最高の28点を叩き出したのである。



「ふん、こんなものか。」



ビジュアル系のような紫色の長髪をたなびかせながら、そんなことをのたまった。



お前、ほんとに高校生か?そもそも、なぜそんなチャラい髪型をしている?高校球児なら高校球児らしく丸坊主にしろや。



まあ、そんなことを言っても彼に非はないことはわかっている。

だって、ゲームだから。



折角ゲームを楽しもうとしているのに、丸坊主でプレーされてもむしろ困るからな。華がない。



「コムさん!流石っスネ!」



「ん?なんだ、緑谷か。」



緑色の短髪をヘアワックスで逆立てている。

一見ただのいきり立ったヤンキーのようだが、この男が覇王高校でライトを守る、緑谷琢磨だ。



「なんだとはなんスカ。あのチェンジアップ、狙ってたんスか?」



「無論だ。お前も感覚に頼らずもっと頭を使った方が良いぞ。お前のバッティングはどうも、好かん。」



「ちょっとー、酷いっスネ。打てりゃあ良いんですよぉ、打てりゃあ。」



あの二人が話すだけで、周りの空気が一変するな。存在感が、ヤバい。周りは立ち入れない、そんな空気。




「では、次、緑谷。打席に入れ。」




「おっと、俺の出番スネ。じゃあ、コムさん。ちょっとぶちかましてきますわ。」



「マシンを打ったくらいで調子に乗らんようにな。」




意気揚々と打席に向かう緑谷。こいつも、ゲームではかなり使えるバッターなんだよなあ。


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