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奏でるは青のアリア  作者: いもポテト
第1章
4/5

出会い




こうしてマンションを後にした俺達は、通学路を歩いている訳なんだが



「…暑い、暑過ぎる。」



なんの嫌がらせなのだろうか太陽さんや

確かに春は過ぎ、初夏の季節ではありますが

ちょっとばかし張り切り過ぎではありませんかねー



「ほら、文句ばっかり言ってないで

シャンとしてよ」



「そうは言っても妹よ。

お兄ちゃんが暑さに弱いのは、知っているだろう?」




ああ、今すぐコンビニに駆け込んで、アイスを食べたい気分





「確かに、こう暑いと気が滅入るのは分かるけど、もうちょっとだから、ね?」




「えー、じゃあお兄ちゃん頑張って♡

って言ってくれたら、頑張れるかもしれない」




「ほんとどうしようもないな、この兄は」



ふふふ、残念だったな妹よ。冷たい視線が突き刺さるが、俺はそれすらも快感に変える男なんだぜ!





ーーー

ーー



場面は変わり、巨大なステーションに来ている

俺が通う予定であるアルメイヤ学園は、海の上

つまりは人工島に建てられている


島に入るには、本土から直接的に繋がっているこの海上列車を使用しなければならないわけだが


俺は妹からの愛のムチ(グーパン)でダメージを負った溝内を摩りながら、満員の車内で人の波に揺られる




うっぷ、吐きそう




「大丈夫?お兄ちゃん」




「大丈夫だ。問題ない

しかし、よくもまぁ、こんなに人が集まったもんだ」



俺の呟きに、苦笑いを浮かべる愛莉



「仕方ないよ。ウチは【スカイアクロバット】の名門校だからね」



「名門校…か」




「あ、ごめん」



申し訳なさそうにする愛莉に、構わないと相槌を打つ




スカイアクロバット


今では、誰もが目指す代表的な職であり

老若男女に問わず絶大な人気を誇るスポーツ


それがスカイアクロバットだ



つまりは、俺達が通う学園は

それらの選手を育成する為に設立されたと言っても過言ではない




これから起こる出来事に頭を悩ませながら

人工島に着々と進む列車



まるで、ドナドナされている気分である







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