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奏でるは青のアリア  作者: いもポテト
第1章
2/5

出会い

ジリリリリリッ!



けたたましい金属音が、静まり返った部屋に鳴り響く


カーテンの隙間から射し込む朝日が、丁度狙ったかの様に顔面を捕えて、非常に朝から不愉快な気持ちになった



ただでさえ朝は、低血圧でテンションがダダ下がりなので


そこにいつまでも鳴り響く忌々しい目覚まし時計に、追加攻撃だと言わんばかりのお天道様からのモーニングコール


これは二度寝をしても、きっと俺に罪はない


そう、全ては目覚まし時計とお天道様が悪いのだ


未だ俺の眠りを妨げようとする諸悪の根源(目覚まし時計)に、安らかなる眠りを与え、自らも再び惰眠を貪るべく枕へと顔を埋める



ああ、この瞬間が堪らなく幸せなのだ


今日は何か朝から大事な用があった気もするが、それはきっと俺の勘違いであろう



「さぁ、いざ参ろうか。目眩く夢の楽園へと」



「さっさと帰ってきなさいッ!バカ兄っ!」



スパーンッ!と

逸そ清々しい程の音と共に僅かな痛み


枕から顔を上げてみると、そこに居たのは

腰ほどにもなる美しい黒髪をサイドテールにし

真っ赤なお目々がチャーミングな

目に入れても、全然痛くなーい愛しの妹



【黒木馬 愛莉クロキバ アイリ】ちゃんがご降臨なされていた



意識が一瞬にして覚醒する


布団を蹴り上げ、寝癖を直し、歯磨きをし、制服に着替える


シャワーも浴びたかったが生憎時間がなかったので割愛


この間、僅か3分


インスタント麺も真っ青なスピードで全ての準備を整えた俺は、壁に手をかけ


「お待たせ、待ったかな?」


と、決めポーズ

この際、爽やかにハニカムのがポイントだ





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