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☆第9話 約束☆

ハァハァと言いながら、私は走っていった。

「あれ?ここにもいない・・・どうしたんだろう?あっ、もしかして」


なおとが居る場所が分かった気がした。

そう、あの日になおとと、約束した体育館だ!なおとはずっと、待っているかもしれない!

私は走り続けた。

体育館へ向かった

だけど、もう授業の始まりの鐘が鳴ってしまう・・・ どうしよう

でもいいやぁ〜!

と思っていると、先生にバッタリと会ってしまった。ヤバイ

と思っていたら、先生が

「千美さん。なにをやっているんですか?もう授業の始まりの鐘が鳴ってしまいます。早く・・・」

まで、言った時に

私は走って逃げた。先生は気付いてもいなかった。

「よっしゃぁ!」

と大きな声をあげ、走っていった。

走り続けていると、

しかめっつらの生徒会長に見つかってしまった。

あぁ〜どうしよう。あの生徒会長はこわすぎで、厳しいって昔、聞いた事があった。

これは大ピンチ!

でも、そろ〜っと言った。

階段があるのを忘れてた〜!

いきなり思ったからビックリしてしまい、腰をひねってしまった。

「グキッ」

と不気味な音がした。周りには聞こえないような、不気味な音が・・・・。

これは、かなりヤバイ!!

とでも思っていながら、おばあさんみたいな格好だった。

生徒会長に見つかってしまった。生徒会長は私がバカらしいみたいな目でこっちを見ながら、笑った!

それからが変だった!

生徒会長はさっき私を見ながら笑っていた人には見えなかった。

だってキリッとなって、性格が変わってた!

これは傑作だぁ〜!と思い、今度は反対に私が生徒会長の事を笑った。おもしろかった。

「わぁっはっはっはぁ〜!」

と笑いながら大きな声を出した。

大きな声を出したものですから、先生に見つかるのは当たり前の事だった。

カンッと誰かが歩いたり、走っている音がした。

「あっ、千美さんがいた!千美さん。逃げては行けません」

固すぎる私の頭は何をすればいいか、分からない。

よく見れば後ろには生徒会長が・・・

絶体絶命だと思った時に、誰かが走ってこちらにやって来る音が。もしかして、先生かなぁ?

先生だったら、すごくヤバイ!

「千美、どうしたぁ〜!」

とふぬけた声でもあり、キリッとした声でもあった。

「何でもな〜い」

と冗談を言った。

「嘘つけ〜」

とツッコミがある。私がボケ役キャラだっけ?不思議そ〜うに私は笑ってた

そんな場合じゃない。

と思い、顔をあげるとなおとがいた。

その高い身長のせいか、なんとなくかっこよく見えた。

かっこいい〜

と自惚れていると、

何やってんねん

とボケ役の私に突っ込んでくれた。

しかも、関西弁でなおとが話しておもしろかったから、ププッと私は笑った。私の笑い方でなおとがつられて笑っていた。

「とにかく、千美さんとなおと君。授業を抜け出して来たのは変わりないので、担任の坂井先生に報告をします。二度とこのような事を起こしてはダメですよ。」


「ええ〜!本当ですか?」


私となおとが声を合わせて言った。

私たちは、顔を見合わせて笑っていた。


「まぁ今回だけは、おおめにみますから次回は気をつけてくださいね!」

「はぁ〜い」

「という事で、もう教室に戻ってください」

と言われ、私となおとはコツコツ廊下を歩き二人仲良く教室に戻って行った。

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