☆第8話雪の気持ち☆
私は走っていった。約束の場所へ
「雪、やっぱり来てくれたんだね。」
「話しがあるんでしょう。早くして・・。」
というと、ざぁっと冷たい風が吹いた。
まだ、夏なのにどうしてだろう?
「あのさぁ、雪。あんたさぁ、私の事をイジメて楽しい?」
「うん。楽しいけど。それがなにか?」
その言葉を聞いた時に私はブチ切れそうになってしまった。
その吹いていた風がもっと冷たくなった。
私の茶色い髪の毛が
「さあっと」吹いていった。
「あのねぇ、自分が何をしたか分かってる?イジメだよ。イジメ。これ以上イジメをしてごらん。
取り返しの出来ないことになるからね!話しはそれだけだから。じゃあねぇ〜!」
私はあっさり言った。
私は
「プイッ」
と後ろを向いて去っていった。
そうでないと話しが長引いてしまう。
長引くのは嫌いだ!私の性格はざっと、こんなもんです。
「おおざっぱなので!」
と、笑い流した。
次の日・・・。
「ガラッ」
と
ドアを開けると、
周りの空気が一変した。だけど私は、普通に入っていった。誰からも
「おはよう」
なんて言われてないのに・・・。
別に寂しくなんて、なかった。だんだん、話しかけてくれない事にはなれてきた。
「別にいいんだよ!」
と自分に言い聞かせた。
みんなは見てみないふりをしている。
怒鳴りそうだった。
「そんな人達は、放っておくのが1番だから・・・」
私はこのことで決めた。
「放課後、なおとの話しを聞こう。それと、謝りに行かなくちゃ。」
そう、昨日なおととの約束を忘れて帰ってしまったからです。
「じゃあ、早速行こう。早く行かなくちゃ。なおと、怒っているかな?」
心配だった。
「なおとに嫌われるのはヤダ。」
となぜか思っている。
「もしかして、私はなおとの事が好きなのかな?」
と思うとなんだか、急に足が早くなり、会いたい気持ちでいっぱいになった気がした。
「恋するってすごい事なんだなぁ〜。」
私は思ってしまった。