☆第6話パズル☆
君は何回言ってくれるだろうか?
「好き。好きだよ!」
という言葉を・・・。私にはただ、
「信じてるよ!」
とだけしか、言えない。
だって、他に頼る人なんていない。
他の誰かに頼ろうとしない。
他の誰かは信じられない。君だけを信じているから。君も私の事を信じてほしいと思う。それだけが、私の心にある。やはり、記憶が戻ろうとしている。
「最近、頭の中におかしな映像が写っている。」
私には、
「昔の記憶だと思った。みんなには、ただの昔の記憶だと思っていると思う。だけど、私には大事な記憶だと思う。記憶のパズルも1ピースでも失くしたら、完成できない。私の記憶だってそうなんだ。大切な大切なパズルなんだ。」
私は時々思ってしまう。
この頃記憶がどんどん蘇ってきている。
だけど、記憶の失ったあの日の前の日に何があったかは、分からない。
その記憶だけが、蘇ってくれない。どうしてだろう。記憶のパズルとはとても、困難な事。それでも組立る。
「完成に向かって、頑張ろう!」
そう思った。
次の日・・・・・・。下駄箱を見てみると、
「なおとからの手紙。何だろう?」
手紙の内容は、
「千美へ。今日の放課後に話しがあるから、体育館へ来てほしい。」
という内容だった。その時私は、なおとに会った!私が
「なおと!話しって何?」
そう聞いてみたら、なおとが逃げてしまい、結局なおととは、話しが出来なかった。
私は、雪に相談することにした。
「雪なら相談にのってくれるだろう。」
そう思ったのが、間違いだった。