☆第5話千美の記憶☆
「千美、好きだよ!もう、16歳だね。後、2年待ってくれないか?そしたら、結婚しよう!千美は俺の事が好きか?」
「うん、好きだよ!2年なんかすぐに来ちゃうよ!大丈夫。待ってられるよ!」
そして・・・抱き合い・・・
pipipipi・・・・
目覚まし時計の音。
「ほら、早く起きなさーい!雪ちゃんや、なおと君が来てるわよ〜!早くしないと、学校に遅れるわよ〜!」
と母の声。雪ちゃんとなおと君って誰だっけ?忘れちゃった!まぁ、いいや!早くした下りて学校に行かなければ・・・。
そして、ドアを開けると、思い出した!校舎を案内してくれた人と、一緒に帰ろうっ誘ってくれた人だ!
私は思い出した!あの人達だ!あっ、またもう一つ思い出した!
「私が、倒れた日には一人で学校に行ったんだ!何かの理由があって・・・。まぁ、それが思い出せないんだけどなぁ。思い出せたら、いいなぁ。」
と私は思った!
そして学校に着くと、すぐに教室のドアを
「ガラッ」
と開けた。私がみんなに
「おはよう!」
っていうと、誰も返事をしてくれなかった。私が怒りそうになると、なおとが
「おい、みんな。千美におはようぐらい、言ってあげろよ!かわいそうだろ!」
となおとが言ってくれると、
「そうよ!かわいそうだわ!」
と雪も言ってくれた。
「嬉しいなぁ〜。」
と思った。
「こんな優しい幼なじみがいたんだねぇ〜。昔の私は幸せだったんだね。」
と、私は思い席に着いた!
「私はどうして、こんな優しい友達を持ってながらどうして記憶喪失になったのかな?絶対になにかの理由がある。」
と思った私は、もっと記憶を戻したいように思った。
私の記憶の中のヒモがほどけそうになっている。
そのヒモがほどけた時にはどんな事が起こるのか私は、予想もしなかった。
どんな事実があろうとも、信じてもらえるだろうか・・・
それだけが私の心配事です。