☆第19話危機一髪☆
あぁ・・・・・・・・。
思い残した事・・・・・。
なおとと、喧嘩しちゃった・・・・・・。
はぁ・・・・・・・・。
雪と喧嘩しちゃったしなぁ・・・・・・。
あの頃に戻りたい・・・・・・・・・・。
皆で笑いあって、登校したり、下校したり・・・・・・。
お弁当、一緒に食べたり・・・・・・・・・。
時には、泣いたり、喧嘩したり・・・・・・・・・・。
なんか、私と、なおとと、雪、関、由梨の5人でゲーセン遊びに行ったり・・・・・・。
人生、楽しかったのになぁ・・・・・・・。
やることとか、いっぱいあったのに・・・・・・・・・・。
これから、将来の事とか少しずつ考えて行こうかなぁって思ったのになぁ・・・・・・・・。
これから、どういう夢に向かっていくとか決めようと思ったのになぁ〜。
そんな思い残した事があるならあきらめない方がいいのかな・・・・・・・・・・・・・・。
あきらめない方がいい!
ハッ!と目を覚ますように目をひらく。
横を向くとやっぱりトラックが・・・・・・・・・・・。
やっぱり無理だよ・・・・・・・・・・・・。
現実ってこんなもんだから・・・・・・。
でも、諦めたくない!逃げなきゃ!でも・・・・・・・無理。
ごめん、雪。ごめん、お母さん、お父さん。ごめん、由梨。ごめん、関。
ごめん!なおと・・・・・・・・・・・。
もう、トラックにひかれる!
と思ったその瞬間。
ズサササササササササーーーーー。
何かをする音。
え・・・・・・・・・。私、生きてる!生きてるよぉ〜!
「やった!生きてるぅーー」
喜んでいると、
「うっせーな!おめぇよぉ、危ねぇよ!どこ見てるんだよ。ブス」
この聞きなれた声は・・・・・・・・もしかして聡志!?!?
「聡志!?!?!助けてくれて、ありがとね」
私は、ニッコリと笑いながら言う。
「お・・・・・・・おう」
なぜか聡志は照れながら、私に返事を返してくれた。
「千美!!心配したよ。一時はどうなるのかと思ったよ」
由梨が心配そうに話しかけてくれた。
「お譲ちゃん、大丈夫かい?けがはないかい?」
トラックを運転していたおじさんが心配そうに言った。
「あ、はい!大丈夫ですよ。こっちこそ、ごめんなさい。ちょっとボーットしてて・・・・」
「けががなければ安心だ!お譲ちゃん、これからは気をつけるんだよ」
「聡志!大丈夫?病院、行く?」
「はぁ?なんでだよ。病院なんていく必要あるのかよ」
なんか怒ってる〜!
「だって、血・・・・・・・・」
「こんなん、どうってことないし。早くお前はそこの友達とデパート行けよ」
聡志はそんなこと言っても、すっごい血がでてるけど・・・・・・・・。
「うん、じゃぁ行くね!ありがとう」
私と由梨は自転車をとばしながら、デパートに向かった。
聡志を残して・・・・・・・・・・・・・・・・。