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詩集:歌ヲ吐ク

花ト散レ

作者: 歌川 詩季

じつは蝶はあまり好きでもないです。

 アゲハ蝶の背に(えが)いた

 ステンドグラスを割って空を奪う

 宗教画家の風刺はもうたくさんだ

 童心に帰りクレヨンを(にぎ)りたい

 チョークだらけのアスファルトが

 いまや凄惨(せいさん)な過去を語る


 知りたくもない噂話に耳を高くしよう

 半減期を過ぎた恋はまだパスケースに入れたまま

 改札口をくぐるんだ


 セメテ花ト散レ

 (しかばね)(さら)すなら そのまま 僕の墓標(ぼひょう)にすればいい

 ドウカ花ト散レ

 有終の美学にとりつかれることなく



 アンモナイトが(から)を脱ぐ

 ヌードグラビアを飾り壁を埋めろ

 鳥獣戯画の流儀にまたうっとりさ

 赤裸々に(もだ)え愛欲に溺れれば

 チークダンスじゃアスベストを

 だれかほおずりで()りたくった


 願ってもない浮いた話に腰は熱くなるが

 適齢期を過ぎた夢がまだオルゴールを鳴らしても

 重たい口をとじるのか


 セメテ花ト散レ

 生き恥を(さら)すほど そのざま 黄泉(よみ)の駄賃で置き土産

 ドウカ花ト散レ

 憂愁の微熱にとり殺されるでなく

 ひらひらした()のほうが好き。

 胴体が里芋みたいなのはだめよ。


挿絵(By みてみん)

制作:ひだまりのねこ先生

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― 新着の感想 ―
今日もかっこよすぎ!! 「胴体が里芋みたいなのはだめよ」は共感です!(*^-^*)
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