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俺はこの女性に恋をしたから、このままこの女性と結婚するものだと思っていた。

作者: 七瀬





”俺はこの女性に恋をしたから、このままこの女性と結婚する

ものだと思っていた。”




・・・私は付き合っていた彼の気持ちが分かった気がする。

彼は、”例え話として私にそう話したと思うのだけど?”

きっとそれは【私】の事だ!

彼からしたら? 私に恋をして私と付き合い、その先は”結婚”も考えて

くれていたのだと思う。

だけど、蓋を開ければ? それは”恋”で終わってしまった。

彼からすれば、”恋はいつか愛に変わるのだとどこかで想っていたんだと思う。”

でも実際は、恋は愛には変わらずそこで終わってしまう。

だから彼は私に何気なくだが、”さよならを切り出しているのだと分かった。”

私はそれを受け止め、彼と別れていいのだろうか?

私にとって彼は、”タダの恋人ではない!”

私はちゃんと彼の事は、恋から愛に変ったていた。

本当は別れたくはないのだけど、彼の気持ちを考えるとやっぱり私が

身を引いた方がいいのだと思ってしまう。



『”ねえ、久司、私と別れる?』

『えぇ!?』

『・・・あの話ってさ、例え話じゃなくて私の話だよね? 恋から愛に変わら

なかったから、私と別れたいって言いたかったんだよね。』

『・・・・・・』

『”嘘でも違うとかも言ってくれないんだね。”』

『・・・ごめん、』

『別にいいよ、何となく分かってたから。』

『・・・そっか、』

『”私はね、ちゃんと久司の事! 恋から愛に変ってたんだよ。”』

『本当にごめん。』

『もう謝んないで! 悲しくなるじゃない!』

『謝るしか今の俺は、、、。』

『”もういいわ! キッパリ別れてあげる!”』

『由姫と付き合えた事は、本当に良かった想ってるよ。』

『・・・ひ、久司、』

『でも本当にごめんな、やっぱりこのまま付き合ってはいけないと思う、

自分に嘘をつく事になるから。』

『だから、もういいってば!』

『・・・ううん、』





・・・私はこうして彼と別れた。

凄く悲しかったけど、彼の気持ちもよく分かる!

私の事を好きになってくれただけで、私は本当に幸せだった。

彼には本当に幸せになってほしいと心から想っている。

それは私も、”彼以外の男性だれかと、この先、恋をしてその後は

愛に変り、結婚できたらいいなって本気で想うの!”

ただまだ彼と別れたばかりだし、心にぽっかり穴が空いたみたいで、

まだ次の恋に進めそうにないわ。

でもいつか? 彼よりステキな男性ひとを見つけて、私は絶対に

幸せになると心に決めたの!

だからもっと強くならないと。

落ち込んでばかりじゃいられないもん!




でもね? ふと思う時があるの。

私は凄く周りの空気を読める、典型的な日本人なんだという事。

彼はハッキリと私と別れたいと言った訳じゃないのに、彼の空気を読んで

しまった為に、私は彼と別れる事になった。

”あの例え話が?” 何故、あの時私だと想ったのか?

それに一度思ったら? もう他の女性に言ったとは思えなくなってしまった。

”私が本当に彼を愛してしまったから。”

愛した彼を無理に私が縛り付けたくなかった。

彼の心は最早私にはないと知っていたから。

既に彼の私への“恋”は終わっていたのだ!

だから私が彼をフッてやったの!

これでお相子だとよね。

さようなら私の愛した男性ひと

そしてこれから出会う、私の愛する男性ひと

私だって本当の幸せを手に入れてやるんだから!



最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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