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脳みそシェイカーさん
宛もなくふらついて、意味もないと冷める。
つまらなかった。
この街において私の役割はどうやら無いのかもしれない。
そう思っていたら、声をかけられる。
初めてだった。
そこは大通りを1本外れた場所。
お店っぽいけど、それで何屋さんかは分からない。
「めっちゃ、久しぶりじゃないか!?」
よく通る声。
いや違うなただただ、大きな声で呼び止められた、気がした。
「あの私?」
自分自身を指さして確認を取ってみると「そうだ!!」と言わんばかりに頭を振る。
それは、もう、振る。
「脳みそシェイクしちゃうよ〜」