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「は、はろー?どちら様?」

「ハロー」


家を出てすぐ、見知らぬ女性が話しかけてくる。

とても気さくで馴れ馴れしくて私は嫌だ。


厚着をしている。こんなにも暑いのに。

金髪な髪と緑色の目。


私は美人だと思った。


でも、なんでだろうか。懐かしいとか、そんな気持ちが溢れてくる。


けれど、知らない人だから、


「は、はろー?どちら様?」


そう言うととても悲しそうにした。

これでは私が悪者みたいでは無いか。


「そ、そうだよね。あんなことがあったあとだもんね。ご、ごめんね!」


そう言って何だしそうな顔を最後に駆け出してしまった。

私は彼女の名前も、ましてや私の名前も知らないのに。



「私が私の名前を知らないのはおかしくない?」



その疑問に答える人はいない。

答えてくれそうな人は既に遠く小さな背中を見せるだけ。


「足遅いな」

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