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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

短編小説

留守番メッセージ

作者: とり
掲載日:2024/03/24

 




 仕事からマンションの自宅に帰ってきたら、玄関(げんかん)の卓上電話(たくじょうでんわ)に留守番(るすばん)メッセージが入(はい)っていた。


 再生ボタンを押して録音(ろくおん)を聞く。


 高校時代の友人(ゆうじん)△△からだった。

 よく「【異世界転生(いせかいてんせい)】ものの主人公(しゅじんこう)になれたらなあ」なんて話しをしたものだ。


『やあ○○(おれの名前(なまえ)だ)くん。△△だよ。今日はキミの誕生(たんじょう)日だね。

 久しぶりにお祝いに行きたいんだけど、あいてるかな?

 19時の40分なんてどうだろう。

 それじゃあ、ケーキとプレゼントを持って行くからね。

 学生時代にキミが欲しがっていたものをあげるよ。

 喜んでもらえるように、たくさん練習(れんしゅう)もしてきたんだから、絶対に家(いえ)にいてね』


 ピーッ!

 と電子音(でんしおん)が鳴(な)って、

『5月6日。午後4時2分(ふん)のメッセージです』

 と受信(じゅしん)した日時を告げた。


 夜の7時40分と言えばいいだろうに、なんだって19時なんて事務的な言い方をしたのだろう――


 と考(かんが)えて、理解した。

(おれが欲しがってたものをあげるって?)

 腕時計の時刻を確認(かくにん)する。

(まずい、あいつが来るまであと5分しかない!)


 かつての友人(ゆうじん)が持ってくるプレゼントの中身に気がついて、おれは急いでマンションから逃げ出した。






 ※この物語はフィクションです。


 読んでいただいて、ありがとうございました。




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