哀愁
いつだって
別れはつきもの
どんなに気を張ったって
一迅の風が
あっという間にさらっていく
互いの思いを噛み締めながら
とわの別れに耳を澄ます
枯れ葉が舞う
寒くなった
肌寒い風が
冬の始まりを告げる
命達はやがて眠りにつく
雪も降れば
動かずにいるのに丁度いい
まだ来ぬ先の話
鮮やかに彩る木の葉達
めぐる季節の中にいて
私達を置き去りに
変わりゆく
日を想う
哀ただよいながら
愛木霊して
愛しています
優しく微笑んで
私もと告げる
涙の間
風が止まる
ドラマチックに音楽が流れる
悲しみを受け入れる
準備が始まるように
秋が訪れ冬が始まる
哀しいメロディに合わせて
ほんのり交わす温もりに
導かれながら