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カエデ  作者: アザレア
過去の崩壊
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綺麗事の世界

"マリー”との激戦を終えたディーナは森を抜けようと暗い樹海の中を松明一本を添えて歩いた。"マリー"から与えられた傷は蓄積していたがある程度は回復していたがそれでも今はまともに戦える力は無かった。


「いててて…"マリー"から殴られた傷はいいんだけど自分で撃った弾で痛いのはちょっと、やもうえないとは言え勘弁してほしいね」今一番痛むのは属性弾を撃ち込んだ左肩だった。"マリー"の一撃も重かったが何よりも自分の属性弾がこれほどの威力だったのかを改めて分かった。


「でも、取り返せたなら良かったかな。"マリー"は私を狙うでしょうからフクちゃんに危害が及ぶことは無いでしょうから」そう言って改めて取り返した宝石を下から見上げるように顔を上に向いた。

宝石を四方八方を見て「本当に綺麗ね。日頃から丁寧にしておかないと決してここまで輝かない。ヴァレアから貰った大切な宝石…ドレアちゃん貴方の前に持っていくから、ほんのちょっと待ってて」元々取り返し墓石の前に持っていく約束だった。


フクの喜ぶ顔を思い浮かべながら樹海の中を歩き続けるディーナ。すると、目の前に光が差し込み出口が見えてきた。「やっと出れる。フクちゃんいるかな?」少し時間がかかってしまったためフクがどこかに行ってしまったのではないかと思っていた。


光が差す方角へと歩き樹海を抜けるとドレアの墓があった。戻ってきた事が分かりそのまま歩を進めると、墓の横に座り墓にもたれかかっているフクの後ろ姿があった。


「寝てるのかな?」疲れて眠っているのかは分からないが目が覚めた時にドレアの形見が目の前にあれば驚く、最高のサプライズになると思いあえて大きな声を出さなかったディーナ。


フクに近づいていき手の触れられる場所まで近づいたディーナは声をかけた。「フクちゃん起きて。ドレアちゃんの形見はちゃんと取り返し……てっ」声をかけられなかった、言葉を失った。ディーナは手に持つ宝石を地面に落とした。

ディーナの目に映るのは首元から血を流し、俯いているフクの姿だった。フクの手には墓石の前に置かれていた拳銃が握られていた。ディーナは瞬時に理解した、フクは自ら命を絶ったのだと。


目の前に広がる光景を信じることが出来ないディーナはすぐにフクの両肩を持ち「フクちゃん…フクちゃん!!」呼びかけて肩を揺らしても返答も無かった。冷たくなった体を揺らしても分かる、既に手遅れだと言う事が。


「どうして…それに拳銃に弾は入ってなかった」すると、揺らした影響でフクのポッケからある物が落ちた。落ちた物は銃弾だった。それも一発や二発ではなく命を落とすのには事足りる程。


出会った時からの動向を思い出し極端な選択を選んだ理由を探ったディーナはあることに気がついた。

「フクちゃん、元々こうするつもりだったの…?ここに来てからフクちゃんの反応が薄かった、ヴァレアに伝えるって言ってもドレアちゃんの形見を取り返すって言っても。私じゃ、あの子の気持ちは変えられなかった」

反応が薄かった理由は既に決断を下していたため、その後はどうでもよかった。ただ、ドレアの形見が戻ってくればそれでよかった。


何度呼びかけようが今から治療しても、もう何もかもが遅い。ディーナはフクの亡骸から手を離して「そっか…私いつから忘れてたんだろ。この世界は、綺麗事の世界じゃないんだって。家族も親友も失えば、命を絶つ選択もしてしまう……ははっ」守れたかもしれない命を守れなかった自分の不甲斐なさに呆れて笑ってしまったディーナは自身の顔を右手で抑えた。


「今までが上手く行き過ぎてた。その結果がこれなんだって。ごめんね…私が貴方の気持ちに気づいてあげられなくて」この世界において人の死は残酷なもの、絶望に犯され自らこの世から去る人も少なくない。今回もその内の一つではあるが、目の前に話してきた人が居なくなれば寂しさや不甲斐なさを感じても仕方がない。


"リンドウ"と言う人を守る存在だがその反面、人の死も守る人以上に見なければならない。幸せの日々を送っていたディーナはようやく思い出した、"リンドウ"じゃない一般人は簡単に死んでしまうんだと。


ディーナはドレアの墓の隣にフクの墓を作った。簡単にではあるが石を置きフクの遺体を土に埋めた。

そして、形見をドレアの墓の前ではなくフクの墓の前に置いた。


ディーナは二つの墓前の前に手を合わせ静かに祈った。

「せめて向こうでは幸せになって。家族とドレアちゃんに怒られるかもしれないけど…けど、また会えたから笑い合えているって信じるよ」

形はディーナから見れば最悪だが本人にとっては最善の選択、せめて笑ってくれていればいいと思っていた。


ディーナはその場を後にして事務所に戻ることにした。依頼は達成したが、ディーナが戻る際に一度も笑みを浮かべる事はなかった。


----------


事務所の扉の前に帰ってきたディーナ。時刻は二十三時を過ぎており夜遅くに帰ってきた。まだ肩の痛みが引いておらず急いで帰るよりかは少しゆっくり帰路を歩いていたため遅くなってしまった。


事務所の扉に手をかけ一度ため息をついた後に扉を開け「ただいまー」なるべく平常心に見せかけて中に入った。戻ってくると、出掛けた時とほぼ同じ体制とソファで小説を読んでいるナデシコとディーナがいつも座っている椅子に座ってウトウトしながら言葉の本を読んでいたフェリス。


フェリスはディーナの声が聞こえると、ウトウトしていた顔を上げてディーナを見て「あっ、お姉ちゃんお帰りなさい」と、言って本をデスクに置いて椅子から下りてすぐにディーナに駆け寄っていった。


「フェリスまだ起きてたの?もう夜遅いんだから早く寝ないと」普段は二十一時か遅くても二十二時には就寝しているフェリスがこの時間まで起きていたのは珍しかった。

「ごめんなさい、でも、なんだか今日はお姉ちゃんの帰りを待っていたくて。"マリー"はやっつけたの?」フェリスの中でも少しだけ胸騒ぎがあった。何故かは分からないがディーナが普通には戻ってこないんじゃないかと思ってしまっていた。


「仕留め損なったけど撃退は出来た。一応は大丈夫なのかな」あの"マリー"は自分を狙ってくると言った。不安はあるがそれをフェリスに伝える必要はない。フェリスを不安な気持ちにはさせたくなかった。


「そっか、フクさんは?お家に帰ったの?」フェリスの質問は確かに聞いてくるとは思っていた。想定していたはずだったが、すぐには言葉には出来なかった。


「お姉ちゃん?」「…うん、家に帰ったよ。ちゃんと依頼はこなしてきた」嘘をついてしまった。フクはもう居ない、その事実を伝える勇気は持てなかった。


ディーナはフェリスの頭を撫でて「ほらもう遅いから早く寝ないと。また明日お話しましょ」笑顔を向けるディーナ。「うん…おやすみ、お姉ちゃん」フェリスは何かを伝えようと口をモゴモゴしていたが結局何も言わないまま、二階に上がっていった。


フェリスが二階に上がる姿を見た後に自分の椅子に座り一息つくディーナ。

だがここでずっと小説を読んでいるように見えたナデシコが本を閉じソファに置き、立ち上がりデスクに座り「まずはお帰り、お疲れだったねぇ。その格好から見ればかなり壮絶だったのは分かるよ」依頼から戻ったディーナを労いの言葉を言った。


「ただいま。急にデスクに座らないでよ」「で、何があったんだい?フェリス君には言えない事があったんだろ?」

ナデシコは帰ってきた時からディーナの挙動や動作を確認していたが明らかにフェリスに隠している事を悟っていた。


ナデシコの洞察力に驚く表情を見せるディーナ。だがナデシコ常日頃から相手の事をよく観察する節があるため自分が隠し事をしている事が瞬時に分かったのであろう。


「いや、その……」だが事実を伝えようにも口が重たくなり言い出せなかった。「そんなにも言えないことなのかい?無理に言えとは言わないが、言ってしまえばある程度は気が楽になると思うよ」ナデシコも浮かない顔をしているディーナを放っておくのは少し気が引けた。フェリスに対して情が湧いているがそれと同時にディーナも放っておけない存在になっていた。


ディーナも一ヶ月程一緒に生活してきたナデシコの性格は全てではないが分かっていた。真面目な話をする際やフェリスの相談事を真剣に聞いてくれる人なんだと。


ディーナは少し無言になった後に口を開けた。「……フクちゃんが、死んだ」声は小さくなっていたがその声はナデシコに聞こえていた。さすがのナデシコもこの発言には驚きを隠せずに「そ、それは……そうか、あの子が」まだ自分よりも年下の子が亡くなった事実はナデシコも言葉を失うしかなかった。


「理由を聞いていいかい?」少し落ち着いたナデシコはディーナに死因を聞いた。「私が"マリー"との戦いが終わった後に戻ったら、自分で命を絶ってた」「なるほど、自殺と言うことか」ディーナが依頼主を守らない訳がないと分かっていたが死因を聞き大方は納得はした。


「家族は目の前で失って、親友も二度と話せない状態で戻ってきた。フクちゃんの心を理解してれば、絶望するのもおかしくない。極端すぎる選択だったけど私がもっとフクちゃんに寄り添っていたらこういった形にはならなかった」今考えてもフクを説得出来るチャンスはあったはずだがそれを棒にしたのは自分だった。自己嫌悪に襲われ両手で頭を抱えるディーナ。


「私、"リンドウ"失格なのかな……?」救いたかった命も救えない自分は果たして"リンドウ"の資格があるのか分からない。


そんな弱りきったディーナにナデシコは「"リンドウ"失格ねぇ。なら君がいなければ救われなかった命がどれだけあったと思う?」ディーナは両手を離して顔を上げ「どれだけってそんなの数えて……」

「それだけ多くの命を救ってきたんだ。"リンドウ"失格なんて自分から言うんじゃない。それに、今回は君の責任ではない。人の気持ちなんて完全に理解なんて出来ない。君は"マリー"を退け町を助けた、その功績だけで沢山の命が救われたんだ」


ナデシコの言葉は的をえていた。あの"マリー"が町を襲う可能性は十分にあった。もしディーナが”マリー”を退ける事が出来なった場合、町への被害は想像を絶する破壊が想定されていた。仮に”マリー”が人間を襲う事に興味が無くても宝目当てに襲う事もあったはず。

ディーナは”リンドウ”としての使命を果たしたまでであり、フクの死はあくまで彼女自身が選んだ選択であり、ディーナに非は無い。


「結果的に君は使命を全うしたに過ぎない。誇ってもいいんだ。重く受け止める必要はない」ナデシコはディーナを慰めた。「……そう、なのかな。あんまり気にするのもよくないよね」

それでもまだ浮かない顔をするディーナ。


だがここで「お姉ちゃん…」二階に上がり寝ていたと思っていたフェリスがまだ起きていたようで階段から一階に降りてきた。


「フェリス!」「フェリス君」まだ起きていたフェリスに二人は驚いた。「お姉ちゃんがすっごく落ち込んでる気持ちが見えたから。そうだったんだ、フクさんが…」どうやらさっきの会話を聞いていたようだ。


「フェリス、話を聞いてたの?」フェリスは階段から降りてディーナのそばに行き、両手を優しく掴んで「お姉ちゃんが落ち込んでたらフェリス悲しいよ。お姉ちゃんは…ずっと、笑顔でいて」掴むフェリスの手は少し震え、手を離し今度は優しくディーナを抱きしめた。

思えば確かにフェリスの前ではずっと弱い自分を隠していた、フェリスに不安な気持ちにさせたくなかった、ただ笑顔を向けてくれればそれで良かった。だがそれは自分も笑顔じゃなければ意味がないんだと今ここで分かった。


心配をかけさせ自分に気を遣い優しく抱きしめたフェリスにディーナは抱き返して頭を撫でながら「ごめんねフェリス。私がもっとしっかりしないといけないのにね、フェリスに教えられるなんて…ううん、私は貴方には助けられてばかりね。ありがとう、もう大丈夫」

心が浄化されていく気持ちになった。ようやく自分らしくなれた。


フェリスは少し離れて「フェリス、お姉ちゃんに何かした?」助けた覚えがなにフェリスだが「うん。ずっと助けられてるよ」ただそこに居てくれるだけでディーナにとっては充分だった。


ディーナはフェリスから離れるとデスクに足をかけて「今回の件は確かに残念だったし重く受け止めないといけない。だったら二度と起こさないようにすればいいだけ、あの子の死のような真似を絶対に繰り返させない」

後悔はあったがその後悔を糧に自分を成長させた。


足をかけたことによりようやく本調子となった様子を見たナデシコは「やれやれ」小言を呟きながらデスクから降りた。

フェリスもいつもの調子になったディーナに笑顔を向けた。


すると「ジリリリリッ」電話が鳴り始めた。「あれ電話線って繋いでたっけ?」「私が付けておいた」少し苦笑いを浮かべたディーナは「こんな時間に誰だろ?」と、言いつつ受話器に手を取り「はーいDina's hideout」「ヴァレアだ」電話の相手はヴァレアだった。


ヴァレアの声を聞いた瞬間、心臓を鷲掴みにされるような衝撃が走ったディーナ。フクやドレアの事かと思ってしまった。

「ど、どうしたの?」なるべく動揺を隠しながら通話する。「急遽で悪いが明日の昼、ルムロに来れるか?少し聞きたいことがある」「聞きたい、こと?」「ああ。お前がこの名を知っているかは分からないが、"アフィシャル"についてだ」"アフィシャル"と聞いた瞬間に今回の件ではないと分かった。


だがそれよりも気になるのが「"アフィシャル"のことって、ヴァレア"アフィシャル"を知ってるの!?」まさかヴァレアの口から"アフィシャル"と言う単語が出てくるとは思わなかった。


「その様子だと知っているようだな。とにかく来てくれるか?」「まぁ一応何も無いから大丈夫だよ」「分かった。また連絡する」と、言って電話を切ったヴァレア。


ディーナが電話を受話器に戻すと「誰からだったの?」フェリスが電話の相手を聞いた。

「ヴァレアからだった。明日ルムロに行くことになったけどフェリスも来る?」「ヴァレアさんから?ルムロだったらフェリスも行く!ヴァレアさんもネルルさんにもしかしたら会えるかもしれないから」久しぶりにヴァレアとネルルに会いたかったフェリスも同行することに。


「ふむ、"最強のリンドウ"からの呼び出し、それに君が"アフィシャル"と言ったねぇ。フェリス君の護衛のためだ、私もついて行くよ」電話の内容は分からなかったが"アフィシャル"関係だと言うことが分かったナデシコもついて行くようだ。


「別に構わないよ。それじゃあもう夜も遅いし寝よっか。私もちょっと疲れたからね」さすがのディーナも疲れがきたようで目がウトウトしはじめた。


「うん。お姉ちゃんお疲れ様、じゃあまた明日ね」フェリスも二階に上がり眠りについた。

「肉体的にも精神的にも疲れただろう。今日はゆっくり休んでくれ。もし何かあれば私が出よう」「ありがとう、じゃあお言葉に甘えて…私は…」ディーナも限界の様子で足をデスクに置いたまま眠りについてしまった。

「まったく、フェリス君が君を必要とするように君もフェリス君が必要なんだよ」と、言ってソファに座り研究資料を読み始めたナデシコだった。


----------


翌日、傷は完全に治ってはないが動けないぐらいではなかったディーナは二人を連れて大国ルムロに来た。

ルムロの門番はディーナとフェリスを顔パスで通せるほどディーナ達がこの国に必要だった。ナデシコは以前属性研究員の一員と証明しているがディーナ達ほど親密にはなっていないためまたしても門番に研究員の証明書を見せルムロに足を通した。


門を通り少し歩いた後にナデシコはため息を吐き「はぁ、いちいちこれを見せるのも面倒だねぇ。君の権力で何とかならないのかい?」「いや私ルムロの権力者の一人じゃないからね。何回も来てるから普通に通れるってだけだから」

まだナデシコにはネルルとの関係を話していない。特に問題ないとは思うがナデシコの研究熱量にネルルを巻き込んでしまう可能性もあるため話すことを控えている。


「それで、待ち合わせの場所はどこなんだい?」「あぁそう言えば聞いてないや。連絡するとは言ってたけど結局どこに行ったら……」待ち合わせの場所を聞いていなかったディーナは辺りをキョロキョロと見渡しヴァレアの姿がないかを確認したディーナの目に映ったのは、武装したある女性三人だった。


格好からして恐らくは"リンドウ"。ルムロに"リンドウ"がいることに何か違和感を感じたディーナ。警備は世界最高レベルの水準のルムロにわざわざ"リンドウ"を呼ぶ事はしない。仮に呼ぶような自体となればディーナそれこそヴァレアを呼ぶはず。


買い物目的でも明らかに異様だった。隅にこそこそと隠れるようになるべく目立たないようにしている。周りはルムロに"リンドウ"がいること自体は不思議では無いため素通りしているがディーナはどうしても気がかりで仕方がなかった。


すると、三人は周囲を確認した後に路地裏に早足で行ってしまった。絶対に何かあると思ったディーナは「ナデシコ、フェリスを任せていい?ちょっと行ってくる」と、言ってナデシコにフェリスを託して三人の"リンドウ"をおっていった。


突然離れていくディーナに「お姉ちゃん…?」困惑するフェリス。ナデシコも三人の"リンドウ"を目視しておりすぐに向かっていくディーナの背を見ながら「事件の予感がするねぇ」静かにそう呟いた。


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路地裏に進んだ三人を見つけバレないように物陰に隠れながら進むディーナ。薄暗くルムロとは思えない静けさがディーナを包んだ。「何をしたいの?こんな場所に"リンドウ"三人なんて怪しさ満載じゃない」


尾行を続けるディーナだがここで少しだけ広い場所に来た。その場に止まった三人と同時に物陰に隠れて三人の出方を伺うディーナ。すると、何か会話していることに気が付き耳を澄まし会話内容を聞くと

「"アフィシャル"に頼まれたのをここに設置すればいいのね?」「ああ、この爆弾を使えばルムロを壊滅に追いやれるらしいぞ」「この国がどうなってもいい、金を受け取っている早急に終わらせるぞ」


驚きと同時に「"アフィシャル"?それに爆弾って…"リンドウ"でしょうが、ふざけるなよ。目を覚まさしてあげるわよ」金目当てでルムロを壊滅させようとする"リンドウ"三人に怒りを見せるディーナはローゼンを取り出し姿を見せようとしたその時だった。


路地裏の上空から人影が見え、そよ風が吹いたと思えば一人の"リンドウ"の背後に短刀を逆手にした女性が。"リンドウ"の首元に短刀を構えたと同時に"リンドウ"の喉元を切り裂いた。


叫ぶ間もなく出血多量により息絶える"リンドウ"、残った二人の"リンドウ"が何が起こったか分からないまま、さらに女性は二人の"リンドウ"の頸動脈を瞬時に切り裂いた。


頸動脈を斬られた"リンドウ"の二人も静かに息絶えた。ほんの一瞬、瞬きの間に"リンドウ"の企みを終わらせた。


倒れ伏せた三人を確認した後に血払いをするように短刀を振った女性。一瞬の事にディーナも驚きを隠せずにいた。その驚きはその女性の顔を見た衝撃もあった。

顔を見たディーナは思わず口にしてしまった「……シスイ?」と。


その声が聞こえた様子の女性は声の方を見ると「……ディーナ様?」女性も驚いていた。"リンドウ"を仕留めたのは過去に超大型"マリー"と共に討伐した、シスイ・リアだった。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 初めて見ましたが、凄い展開ですね。これからの物語を楽しみにしています!
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