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カエデ  作者: アザレア
過去の崩壊
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罪の重さ

電車を乗り継ぎ歩いて一時間程でフクが住んでいた町に着いた。小さな国の小さな町ではあったが外を歩く住人は曇りなき顔をしているため"マリー"の被害自体はそこまで多くはないと分かったディーナ。


「ここです、ここが私とドレアが住んでいた町です」辺りを見渡しても"マリー"の気配はしない。本当にドレアがいるからこそここの被害は無かったと言ってもいいほどだった。


「良い町ね、皆が皆じゃないけど笑顔を向けられてるのなら平和って感じがするだけでとても素敵な町よ」「ありがとうございます。これもドレアが築いてきた平和の形です。いなくなってもこれまでの"リンドウ"としての活躍はちゃんと残せていますので」

"マリー"がいる世界において平和とはかけ離れた町は少なくない。多大なる被害や多くの犠牲者数を出していても尚その猛威を振るっている"マリー"。ディーナも過去のエニーのような国や町をよく知っている。二度と戻らない笑顔だってあることも。


「ドレアちゃんの功績は大きいね。失うものは少ない方がいいに決まってるから」ドレアはここの人達を守っていた。これだけでも"リンドウ"としての功績は凄まじいものだった。失えば二度と戻らないものを守るのは大変なのは知っているディーナ。


町の観光がてら歩いていると「あら、フクちゃんどこに行ってたのよ」少し年配の女性がフクを見かけると駆け寄りフクに話しかけた。

「心配だったのよ。突然どっかに行っちゃうんだから。ほら、早く帰りましょ。いっぱいお話しないといけない事があるんだから」と、言って強引にフクの手を引っ張りどこかに連れて行こうとした。


「ちょ、ちょっと…」抵抗の意思を一瞬見せようとしたフクだがその後はされるがまま引っ張られていくフク。

だが引っ張る女性の手をディーナら掴みフクから手を離させた。「な、何するのよ!」ディーナに対して怒りを見せる女性だが何食わぬ顔のディーナは「フクちゃんが嫌がってるように見えたから。無理やり引っ張るのはよくないよ」瞬時にフクの関係者だと分かったが明らかに浮かない顔をするフクを連れていこうとするのを防いだ。


「関係ないでしょ、部外者は首を突っ込まないで」ディーナを厄介者扱いする女性だが「関係あるかないかは私が決めることよ。それとも二つ名"リンドウ"の私と張り合うつもり?その気になれば今掴んでる手がどうなってもしらないよ」少しだけ掴む手を力を入れるとと同時に圧をかけた。


圧をかけられた女性は急いでディーナの手を振りほどいて「いいわよ、アンタなんて知らないから。どっかで野垂れ死にすればいいのよ」フクに捨て台詞を吐いた後に走ってどこかに立ち去った女性。

「酷いわね。どうしてそんな事言えるのかしら」女性の気持ちが理解出来ないディーナ。


フクは女性に連れていかれると覚悟していたがディーナが止めてくれたおかげでどこかホッとしていた。

「あの人は?」フクをよく知る人と言うのは分かるが良い人ではないとは分かった。一応はどんな関係かは聞いておこうと思いフクに聞いた。


「あの人は、私の親戚の人で私を養ってくれている人です。両親を亡くした私を引き取ってくれた人ですが…いつも怒られてばかりで、優しい言葉一つかけてくれない。私を引き取った理由もただの補助金目当てって大人に聞かされた時は、どうすればいいかも分からなかった…一緒にいれば息が苦しくなっていつ怒鳴り声が聞こえてくるかずっと怖くて…」親代わりの人らしいがその言動や態度を見れば瞬時にディーナは理解した。ただ金が目当ての人の形をした金の化け物だということが。


「両親はいつ?」「二年前の"マリー"の襲撃です。私やドレアはヴァレアさんのおかげで助かりましたがそれは結果論です。私やドレアの家族は"マリー"の手によって失われました。ヴァレアさんは悪くないです、たまたま通りかかった町が"マリー"に襲われそれを助けてくれた。私もあの人もドレアも、ここに住んでる人はヴァレアさんに返しきれない恩を頂きました。

でも、今は、本当に助けてもらってよかったのか、分からないんです。家族もドレアもいないですから。ドレアはあの人から私を守ってくれてた、ずっと匿ってくれた…」


どこか遠い目をするフク。家族も失い心の拠り所だったドレアもこの世を去った。フクの気持ちを理解することは出来るディーナ、過去にディーナも大勢の仲間を守れなかったのだから。

今は言葉をかけることは控えた、下手な言葉を伝えると心にある傷が抉られてしまう可能性があるため。


「ごめんなさい。私が暗い雰囲気になっても仕方がないですよね」「ううん。どんな辛い状態でも"マリー"を放置せずに私に頼った。"マリー"は任せて、それでフクちゃんの事をヴァレアに伝えるね」

「えっ…」「こんな酷い環境に置かれるなんてヴァレアが知ったら何かしらしてくれるはずよ。あの子は困ってる子を見れば手を差し伸べてくれる、優しい"リンドウ"だよ。口がちょっと悪いのは玉に瑕だけど」


遠い目をしていたフクはディーナの顔を見るとディーナは優しく微笑みを見せていた。どこかホッとした気持ちになったフクも少しだけ笑みを零し「…そうですか。ありがとうございます」と、簡潔にだが感謝を伝えた。


「ディーナさん、"マリー"の討伐の前に少し寄りたい場所がありまして」「いいけどどこに行くの?」「ドレアのお墓参りに」「お墓参り?」「ドレアに伝えたくて、貴方の仇を討ってくれる人が来てくれたって。よければディーナさんも一緒に来てくれたら嬉しいです」

仇を討って町を守ってくれる人が来てくれたと、報告をドレアに伝えたかったフク。少しでもドレアが安心して眠れるように。


「もちろんよ。それじゃ早速行きましょ」「ありがとうございます。こちらです」二人はドレアが眠る墓に向かった。


----------


少し町外れまで歩いてきた二人。「見えました。あちらです」フクに案内され目に見えた物は一つの石の墓に無数の花が置かれて華やかにしてあり、ドレアの出生と享年が掘られてありその下には「安らかに」と、掘られていた。

石の墓の隣にはドレアの愛用していたであろう刀が刺さっていた。刀の柄には花冠が下がっていた。


「これがドレアちゃんのお墓?」「はい。この場でドレアが発見されました。その時にはもう…だからここにお墓を建てたんです。ドレアのお墓はこの町の皆で協力して建てました。皆もここを守ってくれた"リンドウ"に感謝を込めて。お花は私が、こんなに華やかだったら良いなって」


ディーナはドレアの墓に近づいてしゃがんで両手を合わせた。目を閉じ、ドレアにお疲れ様と後は任せてと心の内で伝えた。目を開けて立ち上がろうとするとあるものが目に映った。墓の目の前に拳銃が置かれていた。

銃には興味を持ってしまうディーナは拳銃を手に取った。中の構造を見なくても分かるがただ市販で売られている何の変哲もない拳銃だった。マガジンを取り出すと銃弾は込められてはいなかった。


さすがに意図的に置いてあると思ったディーナはフクに「これ、ドレアちゃんの?」と、聞くとフクは「いえ、それは私のです。"マリー"に襲われた時用に持っていたのですが、そんな銃でも扱えない程私には戦闘の才能が無いと分かったのは、ドレアを援護しよう構えて発砲した弾はドレアに目掛けて撃ってしまい、逆に足を引っ張ってしまいました。それ以来その銃は使っていません」

戦闘の才能が開花しヴァレアに認められるほどの実力者だったドレアに対し、大した属性も持っておらずかつ才能も無いフク。


「人には得手不得手がある。それは才能も一緒。そんなに落ち込むことはないよ。私的には帰りを待ってくれる人がいるってだけでなんだか頑張れちゃうけどね」ドレアの心中は分からないがディーナは同じ気持ちだったのではないかと思っていた。


「そう、でしょうか、私には分かりませんよ」微笑するフク。ここに来た時から微かにではあるがフクの反応が薄くなっているように思えたディーナ。ただの勘違いであればいいのだが。


ディーナは拳銃を元あった場所に戻して立ち上がり「さて、それじゃあそろそろ行こうかな。"マリー"はどこにいるかは分かる?」そう聞かれたフクは墓の方角に指を指した。

「この先です。見えると思いますが先に森林があります。"マリー"はそこにいると目撃があったので。その先には何があるかは分かりませんが」


ディーナは墓よりも先を見ると確かに森林が見えた。木々に囲まれておりその奥は何があるかは暗くて見えなかった。

「分かった、じゃあ行ってくるね。必ず取り戻してくるから」ドレアの形見を見つけ"マリー"を討伐する事を約束したディーナは森林へと歩を進めた。


「はい、ここでずっと待ってますから」ディーナの帰りをここで待つようで手を振った。


するとディーナは歩を止めて「あぁそうそう。これが終わったらヴァレアの所に一緒に行こっか」「えっ?」「今の町の現状とドレアの報告、フクちゃんの新しい居住地を見つけないとね。もう嫌でしょ、あんな場所に戻るのは」

ディーナは墓に来るまでフクが親戚にもう戻らないようにすればいいかを考えていた。その結果はヴァレアの元に行く。経済的にも圧倒的な余裕を持つヴァレアにフクの現状を知らせれば何かと対策を取ってくれると判断した。

他力本願かもしれないが、それでもフクの安全が保証されるのなら本望だった。


少し驚く表情を見せるフク、その後は少し笑顔になり「何から何までありがとうございます。ディーナさんに会えて良かったです」自分の事を本気で心配してくれるディーナに感謝を伝えた。


フクの表情を見た後にディーナも手を振って森林の奥まで進んで行った。

一人残されたフクはドレアの墓の隣に座った。「ドレア、よかったね。ディーナさんなら取り戻してくれるってなんだか信じられるよ。私もやっと重たい荷物を下ろせた気分だよ。ようやく、ね」そう言ったフクはポケットの中に手を入れた。


----------


森林まで来たディーナは辺りを見渡していた。森林と言うよりかは樹海に近い程草木が多く太陽の光もほとんど入らなかった。ディーナは近くの木の棒に火をつけて照らしていたがそれでも一寸先はほとんど見えない状態だった。


暗闇であれば"マリー"の襲撃も考えられるのだが「気配が無い。この闇の中であれば背後を取ることも容易なのに。正体が掴めない以上は下手に動き回るのは辞めた方がいいわね」全くと言っていいほど"マリー"の気配が無かった。

"マリー"であれば人間を襲うのには絶好の機会のはずだが何も起こらない。複数体の可能性もあるがそれならば尚更この機会を逃すはずがない。


ここで浮上したのは「既にドレアちゃんを倒した"マリー"はここから立ち去っているから何も気配が無い」"マリー"がこの場から既に居なくなっているから気配が無いと推測したが「でもちょっと考えづらいわね。"マリー"は縄張り意識が強い。その場を自分達の根城と決めれば動くことはほとんど無い、縄張り争いに敗れた"マリー"が町を襲うもしくは縄張りの領土を拡大するために近辺の町を襲う」

"マリー"は集団で行動する"マリー"もいれば単独行動の"マリー"もいるがほとんどは自分のテリトリーでもある縄張りを持っている。

過去にタイムの国、エニーを襲った"マリー"達は縄張り争いの真っ最中だった。その縄張りの中心にあったのがエニーだったため単に巻き込まれてしまった。領土の拡大のためなら他の"マリー"すらも襲ってしまう。


「と、なるとまだ"マリー"はここの周辺にいる可能性が高い。もしくは、意図的に人間を襲う気がない」そう考えた瞬間に浮かんだのは"アフィシャル"に居た"マリー"だった。

「あの"マリー"も人を襲う事にあまり興味を持ってなかった。むしろ楽しめればなんでもよかった、そんな風に見えた。もし人間を殺すことが目的なら"アフィシャル"の研究員を襲っているはず。あいつが特殊だったと言えばそれまでだけど…ちょっと気を引き締めて向かった方がいいかも」"アフィシャル"の研究所居た氷結の"マリー"も人を殺めることにはさほど興味が無かった。今回の"マリー"もそうとは限らないが同じ種族であれば苦しい戦いを強いられるはず。


ディーナは樹海を彷徨う中でローゼンに属性弾を込めていた。それもフォーリーに込める属性弾程ではないがかなり強力な属性弾を。


彷徨い始めてから数十分、一向に気配がしないままただ歩き続けたディーナ。「本当に何も起きないわね。まさかもうどっかに行ったんじゃ」ここまでくると考えの一つである既に場所を移したと思ってしまうディーナ。


だがここでディーナの目の前に「ん、洞窟?」少し大きめの洞窟に繋がる穴があった。立ち止まり照らしている火を洞窟に近づけるが奥はまだ何が見えるかは分からないほど暗い。

しかし、ほんの微かにだが光が差し込んでいるようにも見えた。「調べてみる価値はありだね」と、言って洞窟の穴に入っていき繋がる奥へと歩いていった。


光が差し込んでいるということは外には繋がっていると思っていたがどうにも違和感もあった。「光り方が陽の光がじゃなさそうよね、金色だから財宝?」冗談と独り言をつぶやきながら先へと進んでいくと木の棒の火が要らないほど光が広がっていき強くなってきた。


火を消して木の棒を置いて先に進み、光が照らす方に進み続けた先に見えた物にディーナは驚きと衝撃を隠せなかった。

「これ、本物の財宝?ちょっと驚いちゃったわね」目の前に広がる物は虹色に輝きを放つ宝石や金色に煌びやかな指輪等の多彩な輝きが入り交じった空間だった。数多ある財宝にオドオドしながらも歩を進めた。


「一個ぐらい持って帰ってもいいよね…」やましい気持ちが芽生え始めたディーナだったが目の前に台座に一つだけ置かれている財宝を見つけた。他の財宝とは違い離された場所に置かれてあり明らかに意図的に離されている。


「あれって…」だがディーナは見覚えがあった。青色に輝く宝石、それは他の財宝よりもより光明で美しいものだった。その見覚えがあった宝石は間違いなく「ドレアちゃんの宝石。まさか祀られているなんてね」探し求めていたドレアの宝石だった。


何故ここに財宝があるのか、何故ここにドレアの宝石があるのか、謎は多いがひとまずはドレアの宝石を手中に収めるのが先だと判断したディーナは宝石に近づき「誰かが置いたのかは知らないけど返してもらうわよ。大切な思い出なんだから」手を伸ばし持ち主に返そうと手に取ろうとした。


だがその瞬間、吹き抜けの高い洞窟から巨大な岩がディーナの頭上に落ちてきた。咄嗟に気づいたディーナはその場に留まっては下敷きになってしまう事を回避するため後ろに下がった。数秒後にディーナが居た場所に岩が落ちてきて岩は粉々に砕けた。


「あっぶな…ってまた!」またしてもディーナの頭上に同じぐらいの岩が落ちてきていた。気づくのが少し遅かったのか、岩がさっきのよりも重いのか下がっても当たってしまう程の落下速度だった。

ディーナは右手を強く握ると炎の籠手、グロリオサを装着し頭上の岩を殴った。岩は粉々に砕け下敷きになるのを防いだ。


一息つくディーナだが「貴様ッ!!」と怒鳴り声が上空から聞こえた。するとディーナの目の前に上空から降りてきたのはディーナよりも一回りも大きい"マリー"だった。

"マリー"は大きく肌の色は焼け焦げたような色をしていたがそれ以外はそう人とは変わらず二本の足でしっかりと立ち両腕も筋肉隆々であり、格闘家のような道着を着ていた。だが目は殺意の塊であり真っ赤であった。


ディーナは上空から降りてきた"マリー"に対して「ちょっとちょっと何?登場の仕方は考えたら?もうちょっとまともな出てき方あるでしょ」臆することはなくむしろ挑発にも捉えられるような言葉を使った。


「貴様、我が所有物を手にかけようとしたな。覚悟は出来ているのだろうな?」どうやら"マリー"は宝石を手に取ろうとしたディーナに対して怒りを見せていた。

「所有物?何言ってんの、これはドレアちゃんって言う"リンドウ"の物よ。勝手に自分のものしてんじゃないのよ」


「"リンドウ"?あぁそういえば居たな。奴は我が殺した。所有者が死ねば自ずと我が手中の物。見るがいい、この積み重なった我が宝。この世の宝は我が物、貴様何か差し出せるのなら見逃してやる。最も我が欲する物に限るがな」そう言って"マリー"はディーナに手を差し出し何かを求めるように手招きをした。


だがディーナはそんなことよりも「そう、強欲ね。でも探す手間が省けたわね。お前がドレアちゃんを殺した"マリー"、私はお前を討伐するために来たのよ。私の物が欲しいのならお得意の殺しでやってみせなよ。その前にお前を討伐するだけだけどね」ディーナにしては珍しく"マリー"に対し少し感情的になっていた。だがそれも未来有望の"リンドウ"を殺した"マリー"が目の前にいれば当然の感情でもあった。彼女にとって二人の少女に涙を流させた罪はそれほどに重いのだ。


「減らず口が、二度とそんな口を聞けないよう叩きのめしてやろおぅ!」ディーナよりも巨大な体とは思えない程俊敏の動きでディーナに殴りかかったがディーナも素早く余裕の意味を込めてバック転で回避した。


回避しバック転から着地したディーナは「叩きのめす?ハハッ、やれるものならやってみなよ。私はとうにお前を叩きのめすつもりだったけどね!」そう言って後ろを向いて背を向けたディーナだが、すぐさま振り向いた。その手にはローゼンを握りしめ"マリー"の顔面に銃口を向けていた。

ドレアの形見を取り返すため、強欲の"マリー"との決戦が始まろうとしていた。

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