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プロローグ

初めて書いた作品です。

 かっ……かわいい!





 学園の入学式で初めてヒロインを見た私は、興奮を抑えられずにいた。 前世の日本人としての記憶が蘇ってから、この日を待ち望んでいたのだから、興奮してしまうのは仕方ないと思う。


  ヒロインの桜のようなピンクの髪も、ハチミツのような黄色の瞳も、私の好みど真ん中である。



 前世でこのゲームに出会った時は運命かと本気で思った。 1番やり込んだと自信を持って断言できる、それほど大好きなヒロインだった。


 ゲームを進めていたのも、攻略対象の王子様達が目的ではなく、ストーリーを進めることで見られる、ヒロインの笑顔が目的だった。



 そんなわけで前世の記憶が蘇ってから、ヒロインに会うのを私は、心待ちにしていたのである。





 ――――「私達はこれから、この学園で共に過ごすことになる。 爵位など気にせず、よりよい学園生活を送れるよう努力していこう」



 新入生代表挨拶をしているのは、将来私が婚約するかもしれないこの国の王太子である。 ただし、私の視線はヒロイン1人に注がれているし、耳には入ってくる挨拶も頭には入ってこない。


 こんな場面を両親に見られでもしたら、自覚が足りないと怒られてしまうかもしれない。両親は少しずれてるため大丈夫だとは思うが。


 けれど、今ここに親はおらず、いるのは私と同じ新入生や学園の先生、先輩だけである。


 おそらくないと思うが、もしかしたら1人くらい、私が王太子を見ていないことに気付いている人がいるかもしれない。


 それでも私が気にせずヒロインだけを見つめているのは、気付いても侯爵令嬢である私にわざわざ文句を言う人はいないだろう、と思っているからである。



 王太子による代表挨拶が終わると、次は学園長による話である。 まあもちろん私はその間も、1秒たりとも見逃すまい、とヒロインだけを見つめていたのだが。




 ――――ここまでヒロインへの愛を語ってきて、そして今回ヒロインを直接見て、私は思った。



 ヒロインに絶対に幸せになってもらいたい!


と。

読んでくださり、ありがとうございます!

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