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真剣に読まないように。

あの手。

作者: caem


「バイバイ」

 そう降る手。 さようなら。



「ありがとう」

 重なる手のひら。 頭を垂れて感謝。



「またね」

 ぶんぶん忙しない。 また会える期待。



「~~~~~」

 なんだろう。 分からない。


 夥しい手のひら。 ゆらゆらと。

 目を凝らしても、検討がつかない。



 気のせいだったのだろう。

 暗闇から見えたあの酷い応援は。



「見てるよ」

 いつも。



 じっとりしていた。

 その手のひらは、朱く染まる。

 瞬間、ふうっと意識が飛んだ。



 握りしめていたのは、割れたカップ。

 血塗れの、ベッド。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 敢えて細やかな描写を無くすことによって、想像の余地ができ、色々な形で読み進めることができるようになっていると感じました。
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