Page2.図鑑と奴隷
ピリカは精霊魔法だけ得意ということに変更しました。
ピリカとハクの訳あり内容と過去の説明文を変更しました。
放逐された僕はひとまず街を見て回ることにする。でも服装が目立ちすぎるため、まず服を変えることにした。
やっぱり異世界転移物のテンプレはこの珍しい服装かが目立つってところだよね!
服飾店らしきに店に足を踏み入れる。
「はーぁい、いらっしゃい。あらあなた珍しい格好ね♡」
出迎えてくれたのは、物凄く化粧がケバい筋骨隆々のブロンドヘアーのおっさんだった。
間違いなくおっさんだった。
重要なことなので二回言った。
「こんにちは。この服を売りたいんですが、いくらで買い取っていただけるでしょうか?ちなみに服一式を何着かとそれを入れる背負い袋なんかもいただけると助かるんですが。」
「そうね~。見たこともない生地に、物凄く丁寧な裁縫、そして素晴らしい手触り。上下で金貨2枚でどうかしら?ちなみに入手先を教えてくれるならさらに金貨十枚出すわよ♡」
おっさ……おねえさんは、やたらくねくねしながら僕の体を触りながら、服の状態を確認していく。
鋭い視線が僕を貫く。
うひぃ!
手つきが気持ち悪い!
耐えろ耐えるんだ!
それにしても思ったよりも高額な値段がついた。
僕もびっくりだ。
「多分入手先は教えても仕入れは難しいと思うので、金貨二枚で構いません。簡単な服と下着を見繕ってくっださい。」
「あらそうなの?わかったわ。服と下着一式で銀貨一枚、三セットで銀貨三枚ね。背負い袋とカバンはサービスするわ。」
「わかりました。それでお願いします。」
僕は一般的な服一式を購入し、試着室で着替えを行い、服をおねぇさんに渡す。
残りの服と背負い袋とカバン、金額の差額を受け取り、店を出ることにするが、
「あなた、世間知らずのようだから教えてあげるわね。さっきの服だけどホントはもっと高く買い取ってもよかったの。でもあなたは知らなかったみたいだから私に簡単に騙された。ある程度情報を知っておくのは大切よ。それと宿屋なら、うちの店を出て右にまっすぐ行くと「満腹安心亭」という店があるわ、お勧めよ。まぁ部屋が埋まってたら、ウチにきなさい。部屋が余ってるから泊めてあげてもいいわ。仕事を探すなら職業ギルド、日雇いの仕事なら派遣員ギルドに行きなさい、街の中央辺りにあるわ。」
「ありがとうございます。まさかそのように正直に教えていただけるなんて思いもしませんでした。色々教えていただいて助かりました。」
おねぇさんがうねうねと忠告してくれたので、しっかりお礼をいって店を後にした。
あのままじゃ、誰かに騙されてどうしようもない事態になっていたかもな。
おねぇさん様様だ。
もしどうしようもなくなったら頼ろう。
身の危険を感じるけど。
それからおねぇさんに言われたことを守るため、市場や店などを回り、相場などを調べ回った。
そのおかげでこの世界の必需品やら宿代やらの値段を把握することができた。
それにホーンラビットレースという競馬に似たギャンブルや、案の定この世界にも奴隷がいることがわかった。
奴隷は結構きちんと管理、保護されているようだ。相場はまちまち、最低でも金貨三十枚くらいはするそうな。
現在手元にあるのは金貨二枚と銀貨九十七枚だ。
金貨は銀貨が百枚だ。
宿代が一泊二食付きで銀貨五枚が大体の相場だから、五十九泊分のお金を持っている感じ。
まずこの世界生きていくために必要なものを考えよう。
基本は衣食住だ。衣食住はおねぇさんのおかげで当面はなんとかなる。
そうすると次に必要なのはお金を稼ぐ手段だね。
それに、僕は戦闘力などは皆無だし、この世界の知識もほとんどない。
護衛やこの世界のことを教えてくれる人も必要な気がする。
仕事だけど、僕に出来ることなんて、文字の読みに計算程度か。テンプレのように大した知識も技術もない。派遣員ギルドに行ってみないと分からないけど、そこで何か探すのが手っ取り早そうだ。
それにしても、歩いている人の中で多くの人が武器を携えていることを見ると、できるだけ早く守ってもらう護衛を雇うか、戦闘奴隷を購入するかした方がいい気がする。
戦闘奴隷の相場を鑑みるにそんなにすぐ稼げるとは思えないけどね。
治安もそこまで悪いってわけでもなさそうだし、派遣員ギルドにいくのは、ひとまず宿に泊まって図鑑というスキルについて調べてみてからでも遅くはないか。
派遣員ギルドに行こうとした足を止め、おねぇさんが紹介してくれた宿に向かうことにする。
宿につくと、しっかりとした作りで安心して眠れそうだ。
木製のドア開けると、大きな声が響く。
「いらっしゃいませー!」
ボブカットでブロンドの髪、エメラルドのような深い色の瞳の十代後半くらいの女の子が笑顔が迎えてくれる。美少女という程ではないが、素朴で可愛らしく、クラスでなんだかんだ結構モテるような容姿をしていた。
そして何よりもその溢れんばかりに暴力的な二つのメロンが男の目を離さない。
肩紐のついたハイウエストのスカートに白のブラウスという出で立ちは、まるでその双子山を強調するためだけに作られたかのようだ。
こりゃすごい。
おれも一瞬目が釘付けになったが、なんとか目を逸らすことに成功する。
「服飾屋の方からのご紹介できました。ひとまず一泊したいんですけど。」
「ああ~、お父さんからの紹介ね!一泊二食付き、体を拭く水も一回付きで銀貨五枚だよ。相場通りだけど、サービスと食事は他の所にまけない自信があるから期待しておいて!」
え?お父さん?
あのくねくねしたいかにもオネェな感じのおっさんがお父さん?
マジか!?
僕は一瞬硬直した。
「……ぇ……ね……ねぇ……ねぇってば!」
「はっ!?すいません。あまりのショックに意識が飛んでいました。」
「あはは、よく言われるよ!あんなんでも服の腕は一流なんだからね!それでどうするの?」
「ああ、はい。一泊お願いします。」
放心状態になっていた僕を彼女が引き戻し、泊まることにして、名前を記入する。
書いた言語は自動的にこちらの世界の言語になっているようだ。
読みも書きも問題ないということか。
「タクミ=ナルカミさんね。ありがとう。食事はそこの食事スペースで出すから。夕飯と朝食の時に呼ぶわ。トイレは一階の奥と二階の奥よ。それじゃあ部屋に案内するわ。」
彼女は食事とトイレの説明を行うと、僕を部屋まで案内し、鍵を渡した。
部屋の中は六畳くらいでベッドと小さな机にナイトテーブルが置いてあるだけの簡素なものだ。
それでも扉もしっかりしているし、大した荷物もあるわけでもない。
防犯はそこまで意識しなくてもいいかな。
荷物を降ろし落ち着いたところで、スキルについて調べてみることにした。
使い方はなんとなく分かるような気がする。
「図鑑の顕現」
頭に浮かんだ言葉を唱えると、目の前にボンヤリと光を放つハードカバーの大型本が現れた。
ふわふわと宙に浮き、黒く、金色の模様が描かれており、如何にも高そうに見える。
「これは……」
僕は本を手に取ってみるが、本は重さがない。
めくると、そこに目次が書いてあった。
・人物
・動物
・種族
・加工物
・自然物
・スキル
・魔法
などの項目が表示されている。
ためしに動物をイメージすると、ホーンラビットの項目が表示されているページが勝手に開く。
そこにはホーンラビットの映像と説明項目が並んでいた。
ホーンラビットの映像の方は指で上下左右三百六十度回転できるようだ。
解説欄には、生態、分布、利用方法、価値などが記載されている。
また別項目で、今日見た各ホーンラビットの名前が項目として表示されており、そのページに行くように意識すると、性別、能力評価、性格などが表示された。説明は直接脳に送り込まれてくるように入ってくる。
マジか……。
この能力は見たことがある物の情報を表示させる、という能力なのかな。
かなり使える能力なのではなかろうか。
物の詳細や価値が一発で分かる。
それはこの世界において武器なる。
他の項目も確認したけど、予想は覆らなかった。
人物の項目には、宿屋の娘、王女、兵士、今日見たであろう各人物の詳細な情報を見ることができた。
王女の説明欄で、腹黒い、という文章を見てやっぱりあいつは信用ならない人間なんだと再認識した。
できるだけ早くこの王都から出ていきたいものだなぁ。
そのためにも護衛か戦闘奴隷、この場合は裏切らないほうがいいことを考えると、奴隷を購入し、路銀を早急に稼ぐことが最優先だな。
奴隷には少しだけ忌避感はあるけど、ラノベも嗜む僕としては憧れるがある!
そう結論付けた僕は、日が落ちる前に奴隷商館に向かうことにした。
商館に入ると、小奇麗な身なりをし、モノクルをつけた白髪の初老の男がいた。
この人が奴隷商人か。
「戦闘に強く、一般教養もきちんと理解している十代~二十代くらい女性の奴隷はいますか。」
「ええ、もちろん。該当するものをお見せいたしましょうか?」
「ではお願いします。」
なぜ女性なのか。それは男なら分かるよね。
一緒にいるなら男より女性の方が良いに決まっている。
好き好んで男といたいとは思わないからね!
女性に守ってもらおうとか情けないこと甚だしいけど、そんなこと気にするほどのプライドはない!!命の方が大事です。
連れてこられたのは、三名。
一人目は、金髪のロングヘア―にとがった耳、クリッとした碧眼は全てを見通しているかのように澄んでいた。百五十センチ程度の身長で、少女から女性になる一瞬を切り取ったかのような肢体に、不釣り合いな大きさの二つの果実が貫頭衣を押し上げて揺れている。
エルフ!!
男なら一度は憧れるであろう長命種で妖精のように美しい女性にして、ファンタジー世界の代名詞。
実際に目にすると、その破壊力は想像を絶する。
「この者はピリカ、精霊魔法が得意で、長く生きているため様々な情報にも精通しております。見目麗しく、とても人気が高い種族です。しかし、ちょっといわく付きでして、主人になったものは悉く不幸になります。大体買ったその日に破産したり、大けがします。買えばすぐに不幸が訪れるので誰も買い手が付きません。通常エルフは金貨二百枚程するのですが、こやつは金貨十枚と非常にお買い得となっております。」
奴隷商人が説明をしてくれるが、デメリットがひどすぎる。
お買い得って、不幸になったら何もできず、こっちが奴隷になっちまうわ。
それに僕の戦闘力が皆無なのに、味方も後衛となると、僕が前衛にならざるをえない。
それはなかなか難しいなぁ。
次は、猫獣人!!
獣耳もやっぱり男のロマンだよね!!
猫らしい吊り目に白銀のショートヘアー、目は赤く、肌は色白で、いわゆるアルビノという類の色素をしている。顔は人間と同様で、高校生くらいの年齢に見えるが、胸は控えめで、手のひらに収まるサイズと言ったところだ。猫耳がピコピコと動き、しっぽも静かに揺れている。
エルフは微笑みを浮かべているが、この猫獣人は完全に無表情である。
「この者はハク、徒手空拳を得意としております。もちろん一般教養はきちんと収めております。獣人には珍しく、容姿も先のエルフに匹敵するほど整っており、とても価値の高い種族となります。ただ、こちらもちょっと欠点がありまして……。体が弱く、長時間の活動や体に負担のかかる活動ができません。またこの者に触ると動けない程衰弱します。奉仕も難しいでしょう。お勧めはできません。こちらも通常は金貨百五十枚となっておりますが、金貨五枚と大変お安くなっております。」
こちらもデメリットがな~。
長時間活動できないと困るよね。
最後は、人間。
人間が一番落ち着くっていうのはあるよね。
人間しかいない世界から来たわけだし。
見た目は黒髪ショートヘアーの女性。年齢は二十代前半ってところだろう、出るところは出ていて、引っ込んいるところは引っ込んている、引き締まったプロポーションだ。
顔をうーん、普通かな。
先の二人を見た後だと見劣りしてしまう。
地味で目立たないタイプだと思う。
「この者はナナルカ、剣術を得意としております。剣女と呼ばれる一族の三女で、その才能は一族でもトップクラスと呼び声が高いもの。家の借金のために売りに出されました。特に欠点などもなく、優秀な商品となります。こちらは金貨三百枚となっております。」
こちらは単純に高い。
流石に金貨三百枚というのはすぐ用意できるような金額ではない。
候補としては最初の二人になるだろうけど、なんとかならないものだろうか。
ひとまず三人と話してみよう。
「説明ありがとうございます。ちょっと話をしてみてもいいですか?」
「ええ、構いませんよ」
奴隷商人はにこやかに笑って承諾する。
それでは失礼して。
「こんにちは。あなたは主人として私に臨むものは何かありますか?」
「えっと私を購入されるは辞めた方がいいと思います。」
ピリカは苦々しく笑いながら答える。
その表情は諦めにも似た色が浮かんでいるように見える。
「それは置いておいて何かありますか?」
「そうですねぇ、衣食住があればそれ以上は求めません。どんな要求にもお応えさせていただきます。」
「わかりました。ありがとうございます。」
少し考えるそぶりをした後に、ピリカは答えた。
どんな要求にも!
心踊るぜ、ぐへへ!
おっといけない。
彼女といると不幸になっちゃう。
次にハクの前に立つ。
「こんにちは。あなたは私に何を望みますか。」
「沢山…魚食べたい……です」
彼女は身長百六十センチあるかないかくらいだと思う。百七十五センチの僕の顔を無表情だが、耳をピコピコさせながらそのキラキラとした目で見上げてくるポーズは、ちょっと心にくるものがある。
むむむ、可愛い。
庇護欲が掻き立てられる。
でも長く出歩けないんじゃなー。
「なるほど、わかりました。ありがとうございます。」
最後に、ナナルカ。
彼女は長身で僕とほとんど変わらない。
長剣を持つとさぞ見栄えするだろう。
「こんにちは。あなたは私に主人として何を望みますか?」
「私は、主人の剣と盾。何も臨むことなどございません。強いて挙げれば、主人にも品行方正であっていただければ尚を嬉しく思います。」
真面目一本という感じだな。
エッチぃのはダメだと思います!
とか言いそう。
別にエロいことを積極的に求めようとは思わないけど、出来れば近い距離に居てくれる人がいいな。
とりあえず前の二人が候補と言えば候補か。
安いし。
でもデメリットがどうにかならんことにもどうにもならんな。
一旦保留にしておこう。
僕は奴隷商人に一旦保留にする旨を伝え、商館を後にした。二人の絶望した表情が、やけに脳裏に焼きついた。
もうすっかり日もくれ、宿屋に戻るとちょうど夕食の時間だった。献立はポトフのようなスープに、硬いパン、牛肉に近い肉のステーキだ。
日本の食事に慣れすぎている僕だけど、覚悟していた割にそこまで悪くはなかった。
「ふぅ……」
水で体を拭き終わり、ベッドに横になって一息つく。
あの二人の顔がどうにも頭から離れない。
でも、現状どうしようもない。
図鑑を出して彼女たちのページを開くと、より詳細な解説が頭に流れ込んでくる。
なるほど。
不幸を撒き散らすピリカは、小さな頃は普通で、ある時期から周りに不幸が起こるようになり、逃げるように一人で世界を渡り歩いていたらしい。奴隷落ちしてからは、沢山の奴隷商人を渡り歩いてきたようだ。ただ、負のエネルギーを貯める体質なのか、最初はさほどでもなかった不幸体質が年々強化され、奴隷落ちする頃には今くらいの影響を及ぼす程になったとか。
ハクも元々祖父と暮らしていたが、のちに他界。親戚のうちに引き取られるも、十歳くらいから虚弱体質になり、ほとんど何もできないくせにご飯は人並みに食べ、しかも触った者を衰弱させてしまう彼女は、真っ先に売りに出されてしまったようだ。今もゆるやかに死に向かっている。
読んでいると今まで気づかなかった部分に目が行く。
それは解説欄の右上に申し訳程度に表示された。
『編集』
という文字だった。
僕は思うがままにその文字をタッチする。
すると、光る目の前にキーボードが現れ、解説欄にカーソルが表示された。
バックスペースボタンを押すと、解説欄の文字が消えていく。エンターボタン押してみると、ポップアップウィンドウが現れる。
『図鑑ポイントを千ポイント消費します。編集を完了しますか? YES or NO』
と。
解説欄は変更可能らしい。
ふむふむ、これは面白い。
ポイントがあるという事実がわかると、ページの右上にポイントが表示されていることに気づいた。現在二千八百五十六ポイント。
人物の説明を書き換えるのはなんだか怖かったので辞めておいた。その代わり、今日買った服のページを開いて書き換えて遊ぶことにした。
『亜麻の服。亜麻で作られた上着。品質は普通。価値はそれほど高くなく、値段も一般人が気軽に手を出せる程度。防御力も皆無。』
という説明文を、
『亜麻の服。亜麻で作られた上着。品質は超高品質。価値はそれほど高くなく、値段も一般人が気軽に手を出せる程度。防御力は革鎧程度。』
という風にしてみる。
『図鑑ポイントを百五十ポイント消費します。編集を完了しますか? YES or NO』
上記のように表示されたので、YESをタッチした。
すると、服が数秒発光し、すぐに光は収まる。先ほどまで感じていたごわごわとした肌触りが急に滑らかになり、見た目も少し黄ばんでいたのが、真っ白になった。
明らかに気のせいではない。
「は?」
あまりの事態におかしな声が漏れる。
いやいや、全く意味がわからない。
ただ、図鑑の説明文を書き換えただけなんだけど?
それが本物に反映されるってこと?
いやいやいや、ありえないって……。
身につけている服や、袋なども書き換えてみたが、全て実際に書き換えたように質も見た目も変化していた。
ただ、試しに巾着袋を、
「亜麻で出来た巾着袋。容量は貨幣百枚程度。」
という説明から
「神糸で出来た巾着袋。不壊。汚れない。容量は無制限。袋の中の時間が止まる。いくらアイテムを入れても重量は増えない。入れたいものに近づけただけで収納可能。各アイテムごとに独立して保存される。中に入ったアイテムに付着または含まれる、害あるもの(汚れ含む)は全て浄化、死滅する。出す時や念じた時は入っているアイテムのリストウィンドウが表示される。リストは思考で任意にソート可能。同じアイテムは数量をまとめて管理(品質、状態が違うものは別アイテムとして区別する)。出す場所はイメージで指定可能。所有者は鳴神匠。所有者のみ使用可能。所有者から百メートル以上離れた場合か念じた場合、自動的に所有者の元に戻る。」
という元の説明などないような説明文にしようとしたら、
『図鑑ポイントを百万ポイント消費します。編集を完了しますか? YES or NO』
と表示された。流石にそう上手くはいかないらしい。
色々試してみると、変更する対象と内容によって消費するポイントが変わることがわかった。
大きく変えれば変えるほど、内容が難しくなればなるほど消費ポイントが大きくなるらしい。
これを使えば、あの二人を救うことも可能なんじゃ?
二人を本当に候補に入れてもいいかもしれない。
これは楽しみだ。