石に灸(作:SIN)
まだ昼間だと言うのにチカチカとしている街灯の下で、俺は耳をすませていた。
少し前、ここには1件の骨董屋があった……しかし、今はただの空き地だ。
随分と長い時間空き地なのだろう、草が伸びきっているし、立ち入り禁止のフェンスも老朽化している。
要するに、ここに店が建っていたとは思えない。
だけど、俺はその店でナイフを買った。
使いやすい大きさと、申し分ない切れ味。それに命を操作出来るオプション付きときたもんだ。
呪いの道具に違いない。
人が人を呪って道具を使うと、その道具に掛かっている呪いの力は更に強力になる。そんな呪いの道具は人によっては物凄い価値のある宝物で……簡単に言うと、道具あっても良いじゃん!派と、ない方がよくね?派がいて、出会えば即戦闘が始まるってほどには仲が悪い。
んで、俺はもう1回あの骨董屋に行く為にここで張り込み中。
貯金額なんて数千円しかないけど、このナイフがあればどうにかなる筈だ。
ナイフの対価は、何年か分の俺の寿命だった。
今の俺なら数百年分の寿命が残っているだろうから、残り30年位になるまで店にある道具を片っ端から購入して、片っ端から破壊させてもらう!
しかし、しかしだ……本当にまた現れるのだろうか?
「出てこーい骨董屋ぁ~」
いい加減にチカチカと鬱陶しい街灯を見上げ、その更に上空にある空を見つめる。晴天って訳ではないが、それでも絶好の花見日和である事に変わりない。それより……急に漂い始めたこの変な気配はなんだ?
え、まさか……。
慌てて顔を正面に向けると、そこにはドンとした店構えの骨董屋が現れ、店先には見た事のある店主が俺を睨むような鋭い表情で見ていた。
商品を破壊しようとしている人物が分かるとでも言うのだろうか?
「骨董屋じゃにゃくて、貴重品店!」
うん?
店主は店の看板を指差しながら、分かった!?と噛み付かんばかりの勢いで言ってくる。どうやら道具を破壊しようという本音は気付かれていないようだ。
普通の店ではなく、普通の店主でもないとは言え、人の心までは見透かす事は出来ないのか……そういう類の道具を使えば出来るのだろうが。
「はいはい、貴重品、貴重品」
「にゃぁー!」
あ、怒った。
って、そーじゃないだろ。折角店が出てきたんだから消える前に入店だ!
1歩店内に入ってしまうと、外で感じていた色々な気配が一斉に消える。幾ら耳を済ませたって何の音も聞こえてこない。その代わりに聞こえてくるのは、
「いらっしゃい!今日のお勧め品はコレ」
と、さっきまで怒っていたとは到底思えない店主の声だけ。
そんな店主が持ってきたのは、如何にも玩具と言う色使いの丸っこい……なんだろう?ただのスイッチにしか見えないが。
「何、それ」
差し出されてはいるが、受け取らずに指差して尋ねると、一旦それを置いた店主は長々と説明してくれた。
その説明によると、このスイッチは特別に開発された「幸福スイッチ」と言う商品らしい。そして今日の売り物はコレ一点だけとの事。
そう聞いて店内を見回してみると、確かにガランとしている。
スイッチを押した人が幸せになるから幸福スイッチ。けど、どんな事が起こるかは押してみてからのお楽しみと言う事らしい。
金持ちになりたいと思って押した所で、金持ちになれるって代物ではないのか。
ジョーク商品ではありません。
前回買ったナイフが本物だったんだ、そこは信じるさ。それに、俺の心からの願いなんて1つしかない。
呪われた道具の撲滅。
だけど、特定の願望を叶えるものではないって言うんだから如何したものか。
「強制ではにゃいから、断っても良いけどね」
そう言って黙る店主。
断りはしないが、問題は支払い方法と……ナイフの事と、他の道具について。折角店が現れたんだ、根掘り葉掘り聞いてやる。その為に張り込んでいたんだから。
「このナイフを買った時、攻撃して来たんは覚えてるよな?」
そう言いながらスイッチの横にナイフを置くと、店主はそれを手に持ち柄の部分を外し、中に入っている紙を広げた。
「白紙?」
何故名前を書いていないのか?と不思議そうな店主だが、物騒な道具の中に態々名前を入れておく訳がないだろ。
「そこに自分の名前書いて入れて」
カウンターの奥に戻り、カウンターで名前を書いて戻ってきた店主は、ナイフの柄に入れ込んだ後ナイフを俺に向けてくる。
察しが良いな。
「このスイッチ、俺の寿命を200年残して買うわ」
さぁ、一思いに俺の寿命を200年にしてくれ!
「にゃははは。おにいさんをミンチにしたって残り200年にはならにゃいよ」
ミンチ!?
「じゃ、1000年残しで」
一気に上げ過ぎただろうか?
「毎度♪」
ズバン!
結構ガッツリと斬られ、それとは別に酷い立ちくらみがする。特に疲れている訳でもない筈なのに、呼吸が苦しいし、脈も激しいし、それより脱力感が物凄い。
ナイフの時、こんな風にはならなかったから、確実にあの時よりも多くの寿命を持っていかれたのだろう。
だけど、これでへばっている場合じゃない。
壁に手をついてどうにか立ち上がり、カウンターを指差す。
「あの、名前書いてたあのペン。1年分の命で買うわ」
寿命が長いとは言え、出血多量でコロッといったりしないのだろうか?不老っぽいけど不死じゃない?いや、でも寿命があるって事はそれまでは死なないって事だよな?100年だろうが、200年だろうが生きるんだ。その呪いを断ち切るには他の人に寿命をあげるか、ナイフを破壊するしかない。いや、けど俺はさっきそのナイフで斬られた訳だから、出血多量でコロッと行く事もありえるのか?
「このペンは、普通のペンだけど?」
それは分かってる。
「書きやすそうやから、欲しいなーって」
ふぅん。と、納得したのかしていないのか分からない声を上げた店主だが、カウンターからペンを持ってくると、
スパッ。
軽く掌を切ってきた。
この程度で1年分。ナイフの時も大体これ位だったか?とにかく、現時点での俺の寿命は999年だ。
ジワリジワリと塞がって行く傷口を眺めながら、これはいよいよ人間じゃないなぁとか妙に他人事のように思ったりもしてみたが、そもそも普通じゃない事をしているんだから、こんな特異体質?になった事はかなり都合が良い。
寿命が足りなくなれば人をちょこっとだけ切らせてもらえれば良い訳だし……待て、それは立派な犯罪か
それはともかく、スイッチを手に入れた。後はこれを押せば俺の願いは叶えられ……待て待て。
俺が最高潮に幸せになれるのは、そりゃ呪われた道具をこの世からなくす事で間違いはない。だけど、スイッチを押す瞬間、急激な腹痛に見舞われたら?
清潔なトイレが目の前にドンと現れてくれた方が有り難くなってしまう。
どんな事が起きるのかが分からないと言うのなら、他の願い事を叶えてしまえば良いんじゃないか?
他の願い、そうだな……弟に尊敬されたいかな?弟の友達にも頼りにされるお兄さん!的な観じに思われたい。後は強くなりたいってのと、相棒が欲しい。
この店を張り込むのに何日も通いつめて、何時間もさ。もし相棒がいたら、交代制に出来るし、敵と戦闘になった時も有利に進める事が出来る。
しかしだ、簡単に相棒って言っても、何処にいるんだ?って話。道具持ちの人間は何かしらの力を持っているから、人間の輪から浮いてる事が多い。そこへ俺の聴力を駆使すれば特殊能力者を見付ける事は簡単だろう。見付けたら道具を持っているのか、どっち派なのかを聞き出せば良いんだろうが……敵だった場合が面倒臭い。
相棒、か……人数が増えればその分身軽に動き難くなるし、方針の違いで喧嘩になったりするかも?心強い相棒ってんなら良いけど、足を引っ張る相棒はいらないから、別に良いか。
「道具は?まだ何かある?」
ガランとしている店内を見回し、無造作に置かれている壷やら皿を見てみるが特に何も感じない。
「今日はスイッチ1点だけ」
壷やら皿があるってのに、コレ1点だけと言い切るんだ。今日の店内には他に何もないらしい。
「道具を売ってる店は、ここ以外にもあるん?」
「しらにゃい」
あるでも、ないでもなく、知らない。
道具を作り出せる能力者が他にもいると考えて間違いなさそうだな。なら、その能力者達を倒してった方が確実か?
チラリとカウンターを見ると、何年分かの寿命で購入したスイッチを包装している店主の後姿があり。俺の手には返却されたナイフがある。
包装する事に集中しているのか、店主はこちらを少しも見ない。完全に油断している相手を倒すのは、そう難しい事ではない。
俺は左手に持っていたナイフを右手に持ち直すと、
「……適当でえぇよ」
店主の背中に声をかけながら、ナイフをしまった。
店を出るとまた彼方此方から嫌な気配を感じるいつもの空間に戻り、ただ1つ「貴重品店」の気配だけが忽然と消えた。きっと振り返ったら空き地が見える事だろう。
まぁ、今はもう店に用はないから何だって良い。それより、今日は弟の友達が来る筈だがら、急いで帰らなければ!
全速力で帰って玄関に入って確認すると、見慣れない靴が2足あった。念のために耳を済ませてみると、ブツブツと英文が聞こえて来る。
よっし、よし。
深呼吸して呼吸を整えて台所に向かい、何か差し入れを持って行こうと菓子を探してみたが、特に何もない。だったらジュースを。と思ったが、麦茶すら空っぽだった。
差し入れもなく弟の部屋に行く方法が分からずにウロウロしていると、
「休憩しよ。折角桜も咲いてるんやし、散歩がてらcherry-blossom viewing!」
と、聞こえてきた。
外に出るのか……ならそのまま現地解散って事もありえるな。そうなったら、次にいつ弟の友達に遭遇出来るのか分からない。探し出す事は可能だが、より自然に出会うには今を逃す手はない!
「シロ!1回でえぇからお兄様って言うてくれへん?流石兄貴。とかでもえぇで」
そう勢い良く言いながら弟の部屋に乱入したった!
友達2名だけでなく、弟ですら俺を不審者のような顔で見てくるが、動じはしない。何故ならば今の俺は立派な不審者だからだ!
「は?意味分からんし。出てけや」
まぁ……俺自身意味不明な事を言っている自覚はある。だけど、尊敬してもらわないとスイッチが押せないんだからしょうがないんだ。後、友達2名にも懐かれなければならない。
こんな状況で親しまれる訳ないがな!
もう、形だけでも良いから仲良くなった風を装えれば良いかな。触れ合い?そうか、おにいさんっぽい触れ合いをすれば良いんじゃないか。なら、残る問題は弟の尊敬を得られるかどうか。
「出てくけど、その前に何か……尊敬?してるっぽい言葉頂戴」
物凄い棒読みでも良いし、なんなら礼だけでも良いし、睨まずに笑顔で数秒顔を見てくれるだけでも良しとしようじゃないか。
笑顔は、何気に難易度が1番高いな……。
「はいはい、respect,respect」
発音良過ぎか!けど、何だろう、そのあしらう様な物の言い方と、シッシと追い払うような手の動きは。
「んー……まぁえぇか」
俺の要求を呑んでくれたんだから、これで良しとするか。って、普段どんだけ疎まれてんだろう……。
気を取り直し、笑顔で窓際にいた子の頭をポンポンと撫ぜ、少し不思議な気配を発する子に手を差し出して握手を求めてみた。
物凄い警戒しながらも握手してくれた子は、ジッと俺の目を射抜くように真っ直ぐ見てくる。
まさか道具持ちか?
探るように、だけど笑顔のまま集中して耳を澄ませてみたが、特に何も聞こえて来ない。どうやら俺の思い過ごしのようだ。なら、これ以上不審がられる前に退散あるのみ。
弟の部屋を出て自室に入り、他に何か願いはないかと思考を凝らしてみるが、特に何も思い付かない。
包装を解いてスイッチを手に持ち、もう1度考えてみると、1つだけ確認したい事が出てきた。
裏山の小川……あそこで絶命した筈のサラリーマンの行方。
川底に沈んだように聞こえた水音。本当に絶命したのか?それも分からない。こんな中途半端に終わらせる事は、やっぱり出来ない。
行くか。
スイッチとナイフを持って裏山に向かい、花見をしている人々の横をズンズンと突き進む。
小川周辺は遊歩道から外れているから、人通りなんて滅多にないと言うのに、桜が咲いたと言うだけでこの賑わいだ。
サラリーマンが沈んだ辺りにもボール遊びをしている子供がいる。その横にはレジャーシートを敷いて座っている夫婦の姿。奥には別の家族が同じようにレジャーシートを桜の木の下に敷いて飲み食いしている。
花より団子、か。それならわざわざ木の真下に座らなくても良いだろうに。
川岸を歩きながら、小川の流れを眺めているとフト可笑しな気配を感じた。いや、可笑しな気配は年がら年中彼方此方からしているが、そうじゃなくて……こんなにも鋭い気配は感じた事がない。
道具持ちが集まりでもしているのか?集会場がこの近くにあるとか?
目を凝らして気配のする方を見ていると、向こう岸に1本の桜の木が見えた。
向こう岸か……行きたくはないが、道具持ちがいるかも知れないとなれば黙ってはいられない。
一旦下山し、橋を渡って獣道を進んでいくと、急に開けた場所に出て、その奥にポツンと1本だけたっている巨大な桜が見えた。そしてその桜をグルリと取り囲むように綺麗に1列に並んで座る人影は、全員が杯を手にしていた。
好き放題飲んでいると言う訳ではなく、杯に酒が注がれるのを静かに待っている人影。酒を注いでいるのは1人いて、端から順に1人ずつ……って、おい。
あまりの衝撃的な光景に、俺はその場にしゃがんで身を隠した。
酒を注いでいるのは、あのサラリーマンだ。
耳を澄ませてみても向こう岸にいる家族連れの声がボンヤリとしか聞こえないから、あの集団は完全な無音でここにいる事になる。
有り得ないだろ……何故酒を注ぐ音もしない?何故その酒を飲み干す喉の音がしない?
答えは簡単。ここに存在していないから。
つまり、これは……鬼の、宴。
「ハァ……ハァ……ハァ……」
見付かったらただじゃ済まされないってのに、恐怖で呼吸が荒くなる。駄目だって分かってるのに、大声で悲鳴を上げてしまいそうだ。
ゆっくり、ゆっくりだ……足音を立てないように、ゆっくり下山すれば良い。それだけだ。
ガサッ。
草を踏む自分の足音がやけに大きく聞こえる。この程度の音なら誰の耳にも届いていない筈……そうは言うものの、目の前に大勢の鬼がいれば心中穏やかに入られる訳がない。
俺はただ逃げる事だけを考え、靴も脱がずに小川を渡り向こう岸に戻ったのだった。
ザブザブ、ザブブ。
遠くの方でボンヤリとしか聞こえて来なかった家族連れの声、ボール遊びをする子供の声が、スグ傍で聞こえる。
「はぁ……」
あのサラリーマンが鬼に酌をしていたと言う事は、鬼の仲間入りを果たしたと考えて間違いないだろう。呪いの道具を使用した者は、絶命して人間じゃなくなった後鬼になるのか?それとも呪いをかけられた者か?小川に沈んだから?
なんにせよ、知りたかったサラリーマンの行方は知れたんだから、今ならスイッチを押しても大丈夫……じゃないな。
今押したら、靴とズボンの着替えが出てくるかも知れない。
このスイッチには、確実に呪われた道具の撲滅と言う願いを叶えてもらわなきゃならないんだから、万全の状態で押す必要がある。
家に戻りシャワーを浴び、そしてトイレに行って好きな紅茶を飲み、1番気に入っている服を着る。
よし、完璧だ。後はスイッチを押すだけ……あれ?スイッチ、何処に入れたっけ?
無意識に出したのだろうか?と、机の上を見てもナイフしかない。
形状が丸いから転がったのかも?と、部屋中を見るが何処にもない。
洗濯機に放り込んだズボンのポケットを探るがない。
まさか、落としてきた?何処で?
鬼から走って逃げた、あの時か!あの辺りはボール遊びをしていた子供がいた場所。下手すると持って帰られる。最悪、押されてしまう!
大慌てで裏山に戻りながら耳を澄ませると、
「濡れたぁぁぁ」
と、絶叫が聞こえてきた。
この声は、弟の友達か? 何故声が?まさかスイッチの周辺にいるのか!?あそこには鬼が……。
「じゃあ帰って勉強会な」
あ、あぁ。今から帰る所か。鬼には見付かってなさそうで良かった。もし見付かってしまったら酒のツマミにされている所だ。
いや、でもあの鬼達からの音は俺ですら聞こえなかったから、あの場所に存在している事にはなってない。
道具持ちか、能力者ではない限り何も見えないんだから、例え弟達が桜の木の下で花見をしようとも大丈夫だろう。
それにしても、今から勉強会の続きをするのか。だったらスイッチを押す前にもう1度友達2人と会っておこうかな。そうだ、帰りにケーキでも買って……紅茶いれて持って行こう。有難うございますお兄さん。そう言われたら“頼りにされるお兄さん”の称号は手に入れたも同然。
そうと決まれば早い所スイッチを見付けて帰ろう。
鬼の宴が行われていた桜を対岸から見てみるが、その周囲には誰もいない。音も何も聞こえて来ない。だけど、やっぱり鋭い気配だけが漂ってくる。この類の気配は危険だって覚えとこ。
スイッチを探す為に身を低くし、徐々に捜索範囲を広げていくと、小川の傍にそれは転がっていた。
子供に持ち帰られていない事に胸を撫で下ろし、もう落とさないと強く思いながら拾い上げたスイッチ。
見付かって良かったと言う安堵と、見付けた達成感に浸っている今の心境は、満ち足りている。他の願いなんてなにも思い付かない今の状態でスイッチを押せば、呪われた道具の撲滅が叶えられる筈だ。
ポチ。
妙に手応えのないスイッチを押して暫くジッとしたが、特に何も起きない。
音もなく、何の反応もなく、ただ静かに道具が消えたのだろうか?しかし俺の手元にはしっかりとナイフがあるし、呪いの力に衰えも感じない。
ポチ、ポチ。
何度押しても手応えがない。
これは、落とした時に壊れたってオチだな?
あ~あ、こんな事ならさっさとスイッチを押しとけば良かった……けど、気になっていたサラリーマンがどうなったのかを知れたし、道具作りの能力を持った奴がいるってのも分かったし、骨董屋じゃなく貴重品店だってのも分かったし、良いか。
ラクして目的達成しても、スイッチを見付けた時のような満足感は味わえなかっただろう。それを体験できたんだから、良しとしよう。
じゃあ、2番目の願いを叶えにケーキ買って帰るとするか。




