復讐
とても久しぶりの投稿です
なんかキャラの感じとか変わってるかも
まあ自己満&気分なんで気にしません
やっと見つけたぞ
潤は射るような目つきでその男の背中を睨みつけ、高島を引き連れあとを追った
「ちょっ//いい加減に離しなさいよ!引っ張らなくたってちゃんとついて行くわよ!!」
高島の声などほんの少しも頭に入っていなかった
体中の血が煮えたぎっているのがわかる
(オレはアイツを殺すんや。望を殺したあの男を…)
すると男は突然立ち止まった
ふいに高島に引っ張られたオレは図らずも物陰に隠れるかたちになった
「おい、なにすんねん!」
高島を睨んで小声で行った
「ほんと馬鹿ね!こんなところで騒ぎを起こしたら人が集まる事くらいわからないの!?」
「大丈夫。ちゃんと考えてるから」
「え?あなたのちっぽけな頭で何をちゃんと考えたというの??」
これ以上高島と話していると殴ってしまいそうだったので無視することにした
その時あの町田とかいう男はこちらの苦労など露知らずコーヒーを片手にベンチで一服していた
「んじゃな。危ない思ったらすぐに逃げや」
「あ…あなたなんかに言われなくてもそんな事…わかってるんたがら!!!」
この女…
ツンデレっすか?( ̄∀ ̄)笑
オレは物陰から飛び出し、町田の方へ足を進めた
男はベンチに深々と座り足を組み左手に缶コーヒー、口にはマイルドセブンをくわえていた
まだこちらには気付いて居ない様子でグラウンドの遠くの方を眺めていた
「町田とか言ったな」
声をかけるとすっと視線をこちらに向けた
「そうですけど何かご用でも?」
「ちょっと話付き合えや、そこで」
そう行ってオレは食堂の裏を親指で差した
早期決着を着けるつもりだったのだが高島がうるさいので…
町田はタバコをくわえ、口元を不敵に歪めたその顔はどこか余裕がある気がした
「なんですかねー?こんなとこに呼び出して」
「春崎望を殺したのはオマエか?」
「さぁー、いちいち殺した人間の顔みたい覚えてないですから…。あっ、そうや!昨日あたりなんや可愛い子撃ち殺した気ぃするなあ(笑)ありゃーなかなかべっぴんさん…「どっちや?殺したんか、殺してへんのか」」
最後まで言葉を聞く前にオレは町田の胸倉を掴んで壁に押さえつけた
「乱暴な男は…モテへんで!!」
町田はオレのわき腹にフックを放った
だがこんな男の甘いパンチなど痛くもなんともなかった
こう見えてワタクシ神倉、結構喧嘩できるんっすよ(´∀`)
「なかなかエエパンチもっとるやん(もちろんお世辞だよ)」
「よく言われますわ」
絶対ウソや!!(°□°;
「退屈しのぎにちょっとじゃれ合いましょうよ。あんたが俺に勝ったらほんまの事全部話しますわ」
…思った通り乗っかってきた
作戦通りや
あとは徹底的にやるだけ
「ええやろう。オレ雷の能力者やねんけど…もちろん能力無しのガチンコやろ??」
町田はふっと微笑んだ
「当たり前ですわ」
「どっからでもかかって来いや」
オレが手を広げて挑発すると町田は一直線に走ってきた
殴りかかってくる町田の拳をなんなく交わし強烈なカウンターを顎に一発食らわした
町田が衝撃でそのまま倒れたところにすかさずオレは馬乗りになり町田の顔面に左右の拳を激しく繰り出した
今にも意識が飛びそうな町田の胸元から離れ脇腹に蹴りを一撃かました
「さっきのお返しや。オマエみたいなヤツの甘っちょろいパンチ見たい誰が当たるか」
町田は肩で息をし、何も言い返す余裕がない様子だった
それを無理やり引きずり立たし壁に押しつけ睨むようにして男の顔を覗き込んで怒鳴った
「望を殺したんはオマエかっ!!!」
オレは何故か涙がこぼれていた
オレが望の死にここまでこだわる理由は?
オレはこの男が望を殺したというのを願っているのか?
オレは免罪符を求めているだけなのか?
様々な感情が取り巻く中ずっと男を睨みつけ続けた
「約束、破らしてもらうわ。」
ボロボロの顔で笑いながら男はオレの腹に指先を当て、引き金を引いた
強烈な熱さが生じ前のめりに崩れ落ちた
くそっ、不覚だった
ここまで姑息な男だとは…
「ちっ、さんざん人のことどつき回してくれよってからに…。まああれだ、形勢逆転ってやつやな」
まずい…
このままやられる訳には…
「あ、あとそのかどでさっきからチョロチョロ見てる女。目障りやぞ」
そう言って町田はふらふら歩き出した
高島…
「高島!!逃げろ!!!」
「…なんや、とっくに逃げとったか」
…あ、やっぱり(笑)
あっさりオレ見捨てられちゃった?(笑)
「さて、じゃれ合いとは言ったものの…これだけ殴られたら不愉快だよね」
男がにじり寄ってくる
一か八か…
オレはぐずる体を無理やり起こした
町田が高島に気を取られている(まあとっくに逃げてたみたいだけどね)隙にジャックナイフを服の袖口に忍ばしておいた
この時のために手に入れた復讐の為の刃
もう少し早く殺しておくべきだったな…
「ほう、元気なものだな」
立っているだけでなかなか苦しい
あともう少しだ
もう少し近づいたら一気に間合いを詰めて…
「ばーん。そんな幼稚な手で俺を殺そうとでも思ったのか?哀れな」
ナイフを持つ右の肩を貫かれた
張りつめていた力が一気に抜け落ち、オレは地に崩れた
あー、まぢもうダメかも
「随分苦しそうだな。じゃあせめてもの憐れみで楽にしてやろう」
町田の指先が額に触れた
「あ、そうだ。さっきの闘いはあんたの勝ちだ。だから質問に答えるよ。オレがこの能力に気付いたのはあのデブの時だ。つまりオレが撃ったのはヤツで最初だ」
「そんな…」
やっぱり望の死はオレのせいだったって事なのか
オレが望を…
「どうやら俺は素晴らしい力と出会えたみたいだ」
町田の指先に力が入った
もう終わりだ
オレが死んだところで罪は償えないけど…
そっちに行くとするよ、望
「じゃあ、さようなら。」
「いいや、さよならはお前だ」
二発立て続けに銃声が響いた
…どうやらまだオレは生きてるみたいだ
駆け寄ってくる幾つかの足音
「神倉!!生きてるか!?」
「…馬鹿。」
…眼鏡屋と高島?
「んー、なんとか…」
「ほんと無茶するし馬鹿なんだから…心配かけるし」
あ、やべぇ
意識が朦朧としてきた
なんかふわふわするし
朦朧とする意識の中目を凝らしてすぐ横に目をやると町田が倒れて動かなくなっていた
「神倉を助ける為とはいえ…僕は人を殺してしまった…」
「仕方のない事よ。それに能力者の死体は消えて塵になるから足もつかないし。」
あっ、そうなんだ
て、そこの心配?(^。^;)
てかそろそろ病院に運んで下さいよ
血ぃだらだらなんですけど
意識飛びかけですけど
「え、なにこれ??死体が…」
眼鏡屋の声に耳を傾け町田に目をやると、町田の身体が金色の塵と化して舞った
「完全に息が絶えたって事よ」
高島はさらっと冷酷に告げた
オレはただぼーと塵を眺めていた
その刹那、黄金の塵が束になってオレの方に向かってきた
「わっ!!」
とっさに手をかざそうとしたが腕を動かす力も残っていなかったようだ
塵は頭から身体に溶け込んで姿を消した
「今のは…?」
眼鏡屋の不思議そうな声を最後に意識が遠ざかった
えっとー…
オレ、気失ってるだけ?
それとも遂に死んじゃった??
ほーら、言わんこっちゃないΣ(°□°;)
うん、ざつい
まあ気にしない
暇やったらまた書くかもです