表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Dreamer  作者: ジャムさん
6/20

神の悪戯

やっと本格的に本編に入り出したって所でしょうか…(^_^;)笑

「そうね、乗り越えるしかないわ。」



顔を上げると視線の先には同じ高校の制服を着た女が居た



「誰や」


「ふーん、知らないんだ。私の事」



制服からして同じ学校なのは確かだが全く見覚えがなかった

といってもオレの学校はそれでなくても女が多いし、オレは人の顔とか名前を覚えるのは苦手だ



「私は高島麗(タカシマ レイ)わかってると思うけど、あなたと同じ学校で同じ学年よ」


「へー。見たことねぇわ」



特に興味も無いので素っ気なく返す



「春崎さんの顔でも見に来たの?」


「あぁ」



だから何だってゆうんだ

お前には関係ないだろ、とまでは言わなかった



「そう、よくも白々とやって来れるわね。あなたが殺しておいて」


「!!」



なっ……!!



「何言ってるんや!!なんでオレが望を…」


「やっぱり…自分でも思い当たる節があるんじゃない?今そういう目だった」


「てめぇふざけんな!!女やからってな…「ほーら図星じゃない」」



オレは気付くと女の胸倉を掴んでいた

もちろん性的衝動ではないぞ



「ムキになってるのがその証拠」


「あなたがいつまでも春崎望に"固執"するから彼女は死んだ…あなたももうすでに体感したんでしょ?その能力」


「くっ…」



なぜ夢の事を知ってやがる


オレは苛立ちと望に固執してるという言葉からポケットからカッターナイフを取り出して女の首に突きつけた



「そう、私も殺すんだ。殺してみなさいよ」



女はそう言ってオレの持つカッターを自分の首に食い込ませた

女の首からは鮮やかな赤がどろっと筋を描いた



「うわっ!!」


「春崎さんなら殺したのに能力が無いと私は殺せないの?間抜けね」



女の行動に驚いてカッターを落とした

こいつ…何考えてんだ??



「殺そうなんて思ってない」


「ええわかってるわ…少しは落ち着いた??」



この女、何がしたいんだ

わけがわからない…


落としたカッターをポケットにしまい、その場に座り込んで気持ちを落ち着けた


すると女は口を開いた



「ねぇ、少しお話しない?」

それから望のアパートから少し歩いた所の公園に女と移動した





「で、話って?」


「"能力"について」



能力?

話の流れ的にあの悪夢が関係してるのか?



「まず、あなた自分の能力に気づいてる?」


「能力って…あの夢か」


「夢なんだ。あなたの能力は"DAYDREAMER"。空想家って所かしら?思い描いた空想を現実にリンクさせる力。その空想があなたの場合"夢"って事になるのかもね」


「空想家?特殊能力なんて急に言われても信じられる訳ないやろ」


「信じる信じないはあなたの問題じゃない。現に他にも能力者は出てきてるし、これからもっと覚醒する人が出てくる…何よりあなたの見た夢で彼女が死んでるんじゃないの?」



そうだ…

夢で望が殺されたのも9月4日

そして現実で殺されたのも同じ日、しかも死因も全く同じだ



「…つまりオレの見た夢で望は殺されたから現実でも殺された…って事か?」


「夢で殺されたじゃなくて夢であなたが殺したの。彼女が夢で殺されたのは、現実であなたが彼女を消したいって気持ちがあったからじゃない?違うかしら??」



確かにオレは…

望を見ると辛くなるから見たくないと思ったかもしれないが



「現に彼女は死んだ。あなたがまだ能力を使いこなせてないというのが大半だけど、あなたのその醜い執着心が無ければ彼女は死ななかった。そうじゃない??」


「違う!!」


ちがう…

違うんだ、執着なんか…



「………私の能力は"INTELLECT"。知力。わかりやすく説明すると、どんな能力があるのかがわかるの。それと能力者の居る場所が把握できる。私の能力はランク的に上位能力だけど、あなたのは私より上の最上位能力のうちの一つ。反応が強いから追って来たのだけど…」


「違う!!オレにはそんな能力はない。望は殺されたんだ。オレは…」


「素直に現実を受け入れなさい。あなたの能力で彼女は死んだの」


「そんなはずが無い!!能力だの能力者だの…あんたの話はめちゃくちゃや!!そもそもどうしてオレなんかにそんな凄い能力があるってゆうんや!!」



そこで女はふっ、と不敵な笑みを零して言った



「神の悪戯、ってとこかしら?」女は明らかに嫌気の差した顔で大きくため息をついた


そこから少しの沈黙が続き、オレはこの場を去るべく足を動かした



「…私はあなたを助けたいの」



どこの誰か知らないがよくもオレの心情をかき乱してくれるものだ

第一この女狂ってやがる

特殊能力なんてありえない

でも…



「おい女、さっき他にも能力者が居るみたいな事言ってたよな?」


「女って…。ええ、これからその数は更に増えていくと思う」


「じゃあ手から弾丸の出る能力者がいてもおかしく無いってわけだよな?」


「そうね、そんな能力者が"今"実在するのかは私の能力でもわからないけどそんな能力は確かにある」



そうか…

それなら



「オレがそいつを見つけてやる。オレの夢に出てきた男…そいつを見つけてオレが望を殺してない事を証明してやる」


「…やっぱり馬鹿ね。まずそんな事して何になるというの?」


「お前には関係ないやろ。オレの好きにさせろ」



後ろから大きなため息が聞こえたが、そんな事気にせずオレはその場を去った



必ず見つける

望を殺したヤツを


そしてこの手で必ず…

そいつを殺してやる


ちょっと今回、背景が雑になった気がします(´Д`)


誤字脱字等、その他何かありましたらご一報下さい

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ