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しょまのおまけ  作者: おおらり
マヴロス開拓記
49/57

いちゃつくカップルとそうはなりたくないルキ(小話)

※リョーちゃんとアサナシア、ルーキスとリーリア


◯リョーちゃん少年の姿のころ


「魔王なのに、風邪をひいた……」

「マスター、ごはん、食べられますか?」


 アサナシアは熱々のお肉をフーフーして、寝ているリョーに串ごと差し出す。


(ヒ、ヒロインムーブだ……ありがたい……肉、ありがたいか……?)


 リョーは起き上がる。


「はい、マスター あーん」

「あー」


 リョーは少し照れながら歯で串から肉を外す。

 アサナシアはとても嬉しそうだ。



◯ リョーちゃん結婚後


「マスター ちょっとこれ 味見してみてください!」


 アサナシアは、木のスプーンに入ったスープをリョーの口元に運ぶ。


「はい、マスター あーん」

「あー」


 リョーは特に照れもせず、口にいれる。


「美味しいですか? マスター」

「ああ、美味しいよ、アサナシア」


 ふたりは楽しそうだ。

 リョーは視線に気づく。


「どうした、ルキ」


「いえ……」


 ルーキス少年はふたりのいちゃついたやりとりが嫌そうだ。はしたない、とでも思っているのかもしれない。

 リョーのとなりからアサナシアが顔を覗かせる。


「ルキちゃんも食べる?」

「いえ、結構です」


 アサナシアから目を逸らし、ルーキスはその場から去る。



◯ ルーキスの結婚後


 ルーキスの執務室で、リーリアがソファーに座り、ガラスの器に入った赤い小さな実を食べている。


「ルーキスさんも食べる?」


 根詰めて仕事をしているルーキスを和ませようと、リーリアはやってくる。


 リーリアは、ルーキスの口元に赤い実を運ぼうとする。

「はい、どうぞ」

 ルーキスは書類を書く手をとめてリーリアを見るが、淡々と拒否する。


「はしたないこと、やめましょう、リーリア」

「そう?」


 リーリアは少し考えて、こうお願いする。


「私にやってみて」



 ルーキスは聞こえなかったかのように書類を書き続けるが、一区切りつくと、ガラスの器に手を伸ばして赤い実をひとつとる。

 そしてリーリアの口元にはこぶ。

 リーリアはすこし笑いながら、赤い実をついばむ。


「よさ、わかった?」

「いいえ」

「それは残念」


 リーリアはルーキスに微笑む。


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