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第88話 推しのVTuber事務所とのコラボ企画再始動

カチャカチャカチャカチャ


「新井くん、ちょっといいかい?」


「はい、なんでしょう」


Kanonの次の企画について資料をまとめていたところ、課長に話しかけられる


「以前、新井くんが提案したディメコネとのコラボ企画の資料って持ってるかい?

あ、お菓子の方ね」


「はい、持ってますよ?」


なぜ、今ごろ?という思いが疑問形にさせる


「ちょっと私の共有フォルダに入れといてくれないかな?

見てみたくて」


「わかりました、すぐにコピーします」


「ありがと」


「いえいえ」


課長は自席に戻っていった


なんだろう?またディメコネとのコラボを提案するんだろうか?

気になりすぎた


資料を共有フォルダに放り込んでから、席を立って座ってる課長に話しかける


「あの、コピーしました」


「ありがとね、見てみるよ」


カチカチとマウスを操作し、さっそく資料を見ているようだ


「あの!水面化でコラボ企画動いてたりします!?」


「いや、まだ全然、でもさ、そろそろいいと思わない?」


「そろそろ、とは?」


「正式にうちがディメコネ様とコラボしても」


「お、おぉぉぉ」


課長は本気の目をしていた

昨年、オレが1人で提案したディメコネとのお菓子コラボ企画

その企画は無惨に散ってしまった

しかし、それをきっかけに熱意を認められて、今のVTuber部門の部署にこれた


今のところ、Kanonの活動は順調だ

YouTubeの登録者数はこの前30万人をこえた


だから、課長曰く

『そろそろいい』

のかもしれない


「私としても、新井くんのこのアイデアは理に適ってると思うんだよね」


課長が資料を見ながら評価してくれる


「ありがとうございます

実際、お菓子の売上は上がりますよね?」


「うん、上がると思う

だって、あめちゃんたちがこれ美味しいっす

って呟いたローカルフードが売り切れになったりするんだよ?

売上上がらないはずないよね?」


「ですよね!」


「去年との違いは、そういう実例が増えたこと

それに、うちのVTuberのKanonの活動が順調で、

夢味製菓のYouTubeやXなんて勝負にならないほどフォロワーが多いこと

この2つがあるから

そろそろ

なのかなって思ったんだ」


「なるほど、ついに、、」


ついに、ひまちゃんたちと正式なコラボが、、


「とは言っても、お堅い上層部をどう説得するか

まずはさっき話した2点を資料にまとめないとね」


「オレやります!!」


「お!そう言ってくれると思ってた!

任せていいかな!」


「もちろんです!」


「頼んだ!」


課長様から資料作成を拝命したので急いで席に戻って、資料を作り始める


カチャカチャカチャカチャ!!

テンションあがってきたー!!


「あっくん、楽しそうやね」


「うん!やってやるぜぇ〜!」


「暴走しんといてな」


「それは約束できないぜぇ〜!」


カチャカチャカチャカチャ!!


「心配やなぁ、、」


のんちゃんと話しながらも手は止まらない

ひまちゃんたちとのコラボ

今度こそは絶対に成功させたいのだ



今ディメコネとのお菓子コラボの提案資料を作ってるんだ!

絶対実現させたい!


帰宅してから、そんな内容のメッセを3人に送る


最初に返ってきたのは、ひまちゃんだ


そうなんだ!また、あらとさんとお仕事できると、ひまも嬉しいな!

応援してるね!


うん!まだ提案段階だからぜんぜん分からないけど!


あらとさんなら出来るよ!

がんばろー♡୧(⑅˃ᗜ˂⑅)୨♡


がんばりまっす!!

ひまちゃんに応援してもらえたら百人力だぁー!


嬉しい返信をもらって、さらにやる気が上がる


あめちゃんとこと様ももちろん応援してくれた


今度は絶対成功させるぞー!

オレは覚醒した頭でなかなか寝付くことができず、

結局深夜まで資料をどうまとめるか考え続けた



「、、うん、うん、いい資料だね」


「あっくん、説明うまいなぁ」


「ありがとうございます!」


会社の打合せスペースでパワーポイントを開いてプレゼンの練習をしていた

課長ものんちゃんも褒めてくれる


「さっき指摘したところ、いつまでに直せる?」


「今日中にやります!」


「素晴らしい、じゃあ、来週あたりに上層部にプレゼンしよう

アポとってくる」


「わかりました!」


そう課長は言い残し、部屋を出て行った

社長とか、偉い人に直接話しに行くのだろうか


課長を見送ったあと、さっそくさっき指摘されたことの修正に取り掛かった


「張り切ってるなぁ」


「そりゃあね!憧れの人たちとのコラボだもん!」


「そっかぁ、、そうなんよなぁ、、

(小声)うちもライブとかしたらええんかなぁ、、」


「なんて!?」


「ううん、なんでも〜

がんばってなぁ」


「がんばる!!」


オレは全力で資料を作り上げていく

完成したらまたプレゼンの練習しよう


人前で発表する前に何度も何度も練習するのだ

そうすることで、頭がフリーズしても勝手にセリフが出てくるようになる

緊張は練習で克服するしかない


そう思いながら、残業して資料作りに励んだ



自宅


家に帰ったら、こと様とメッセする


そうですか、頑張ってるんですね

素晴らしいです


ありがと!今回は成功させるよ!


無理はしないでくださいね、おにいさんは無理しすぎて倒れたりしそうなので


大丈夫大丈夫!楽しいから!


楽しくってもちゃんと寝てくださいね?


うん!がんばる!


なんだか、心配です

また今度ご飯作りに行きますね?


うん!美味しいご飯楽しみにしてる!


それではまた明日、おやすみなさい


うん!おやすみー!


こと様と手料理の約束をして、またパソコンに向き直った

発表資料は会社から持ち出せないが、セリフは覚えているので、家でも練習できる

しばらく練習を繰り返して、明日に備えることにした



「新井くん、上層部へのプレゼンは来週の木曜14:00になったから

いけるかい?」


「はい!いけます!」


「じゃあ、もう一回いまから修正後の資料みせてくれるかな?」


「はい!もちろん!」


オレは立ち上がって打合せスペースに移動する

ノートパソコンを開いて共有フォルダにある資料を開き、プロジェクターに映し出した


「それでは!通しで説明します!」


「頼んだ」


課長とのんちゃんが見ている中、オレは何度目かのプレゼン練習を行った



「ついに明日ですか

がんばってくださいっす、応援してるっすよ」


「ありがと!頑張るよ!」


上層部へのプレゼンの翌日、励ましの電話をあめちゃんからもらっていた


「あらあらパイセンって緊張でしゃべれなくなったりしないっすか〜?

大丈夫なんすか〜?」


「100回くらい練習したから大丈夫!」


「おぉぉ〜、気合い入ってますね〜

仕事に燃える男はカッコいいっすよ♪」


「ありがと!」


「あらあらパイセンはもともとカッコいいですけど♪」


「ありがと!」


「、、なんかテンション高すぎませんか?」


「そうかな!大好きなあめちゃんに応援して貰えてるからかな!?」


「だいす!?、、、ふぅ、やりますね」


「なにが!?」


「、、まぁ、いいです、とにかく頑張ってくださいっす

失敗したら骨は拾ってやるっすから」


「そうならないようがんばる!」


「そうすっね、ではまた」


「うん!またね!」


プツ


ついに明日だ、オレはもう数えれないほど練習したセリフをまた唱え出した

もはやなにも見なくても、20分スライドの最後まで話し続けることができた

なろうでラノベを投稿するにあたり、やっぱりアニメ化とかを夢見たりするのですが、

もしそうなったらCVは箱推ししてるホロライブさんにお願いしたいな

なんて妄想しています

これは当初から思っていることなんですが、花咲ひまわり役、ひまちゃんは沙花叉クロヱさんにお願いしたいんです

あのあざとカワイイ声で脳内再生しながら、ひまちゃんのセリフを読むとすごい解釈一致するんですよね

読者の皆様、どの役はどなたにやってほしい、みたいなご意見あれば是非教えていただければと思います

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