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第67話 母親とのお茶会 with 幼馴染

「あ、ココや」


のんちゃんの後について行くと

カフェのようなオシャレな佇まいの小さいお店に到着した


「ここのパスタが美味しいんやって」


「へ〜」


カランコロン

小気味いいベルの音を鳴らして店内に入る


店内はコンクリート打ちっぱなしの床に、壁は白いレンガが貼ってあって、古い木材を使ったテーブルとカウンターが並んでいた

可愛らしくてお洒落なお店である


がやがや


「ホント美味しかったわねぇ!さすが佐藤さんのリサーチね!」


「任せてよー!主婦はこういうお店に来るのが生きがいだもの!また来ましょー!」


「、、、のんちゃん、お店変えない?」


「は?なんで?うちが選んだ店にケチつける気なん?」


「いや、、そうじゃないけど、、」


「そうねー!次はどこに来ようかしら!」


おばちゃん2人がレジで会計を済まして、こちらに歩いてくる

オレは下を向いた、バレないように


「あらぁ〜?新人?」


あっけなくバレた、、


「新人じゃない!奇遇ねぇ!なにやってんの!あんた!下向いてもう!」


「あっくん、どなた?」


「、、なにしてるの?母さん?」


「なにって!そりゃランチよー!」


「新井さん!新井さん!息子さんなのかしら!でもデート中よ!お邪魔じゃないかしら!」


「あら!!ホントに!!可愛いお嬢さんじゃない!あんたやるじゃないのー!!」


「えっと、お久しぶりです、おばさま」


「おばさまだなんて!できた子ねぇ!

ん〜?お久しぶり?あなたみたいな可愛い子に会ったことあるかしら??」


「あの、鈴村歌音です、京都で隣に住んでました」


「歌音?かのんちゃん!?のんちゃんなの!?

あら〜可愛くなってー!

あ!佐藤さんごめんなさいね!待たせちゃって!」


「いいのよー、お知り合いならご一緒したらどう?

私はこの後、用があるから帰る予定だったし」


「そう〜?でも、デート中みたいだし〜?」


「あ、よろしければ、お茶でもどうですか?」


おいおい、待ってくれよ、、


「ホントに!?のんちゃんは良い子ねぇ!

なら、お言葉に甘えて!

なんだか息子は嫌そうにしてるけど、気にしないことにするわ!」


「じゃあ、新井さんまた今度ね!」


「うん!佐藤さん!今日はありがとね!

また連絡するわ!

あ!店員さん!3名でお願いします!」


こうして、急遽、母親とのお茶会が始まった

、、イヤすぎる、、


「、、、」


席に着いた後、オレは黙っていた

のんちゃんと母さんは和気あいあいと話している


「のんちゃん!ホントに可愛くなって!あ!昔も可愛かったのよ!

今は大人っぽくなったってことよ!」


「ありがとうございます、おばさまもお綺麗なままですね」


「あらー!なんていい子なのかしら!

2人は同じ会社なのよね!?」


「そうです、あっくんにはいつもお世話になってます」


「そうなの〜?この子、仕事の話全然しないからわからなくって〜

ちゃんとやれてるのかしら?」


「はい、すごく頑張って、サポートしてくれてます」


「ほんとに〜?もし、ちゃんとやってなかったら、怒ってもいいからね!おばちゃんが許可するわ!」


「(小声)許可されなくても、ビシバシやられてます、、」


「あっくん?」

にっこり


「ナンデモアリマセン」


「あらぁ〜?ちゃんと教育できてるみたいね!

この子はしっかり首輪つけておいた方がいいのよー!

その点、のんちゃんはピッタリね!

ねー!いつから付き合ってるの!」


「え、あー、付き合ってはいないんです、、まだ、、」


「そ、そうなの?あんた!しっかりしなさいよ!のんちゃんみたいな可愛い子!すぐ、他にとられちゃうわよ!」


「、、、」


なんかこっちに言い始めた、2人で話してて欲しい


「あはは、そんなことないですよ〜」


オレは聞き手に回って、こくこくと頷くコケシと成り果てた


食事が終わるまで頑張って耐える

こんなにパスタが長いなんて思ったことはない、早く無くなってほしいパスタ


もぐもぐ

おいちーなー(虚無)


「あんた!早く告白しなさいよー!」


「あはは、、」


こうして、怪獣の襲来はあったが、なんとかランチの時間は過ぎ去った


「のんちゃん!またウチにいらっしゃい!いつでも歓迎するわよー!」


帰り際に2人は連絡先を交換して、母さんは先に帰っていった


「、、、はぁ、、」


「あっくん、大丈夫?」


「ぎりぎり、、つかれた、、」


「あはは、相変わらず元気やね、おばさま」


「そうなんだよねー、、疲れるわ、ほんま」


「まだお昼やし、少しぶらぶらしてもええ?」


「ええでー」


「エセ関西弁やめやー」


「はーい」


このあと、のんちゃんと秋葉原の町を回って、最近はどんなゲームが流行ってて、次はなに実況しよーねー、なんて話した

そのついでにゲーセンにもよって、軽く遊んだりもする


「おらぁ!!」


「、、、」


パンチングマシンを殴って高得点を出しているゴリ、、のんちゃんはとても怖かった


「楽しかったね〜」


駅前まで戻ってきて声をかける


「せやね〜、そろそろ帰るわ〜」


「そうしよ、疲れたし〜」


「そこは、楽しかった〜だけでええやろ〜」


「すんまそん」


「腹立つわぁ、まぁええけど、じゃあモニターが届く日がわかったら連絡するから組み立てに来てな?」


「うぃうぃ、はいコレ」


パソコンのパーツ一式をのんちゃんに渡す


「はい、ありがとな、持っててくれて、じゃ、また〜」


「あ〜い、また〜」


反対側のホームに向かって歩いていくのんちゃんを見送る

手を振ってきたので、振り返した


ふぅ、、今日は怪獣以外は楽しかったな、怪獣以外は


あーそれにしてもパソコン作るの、めんど、、くない、、私はのんちゃんの奴隷、のんちゃんの奴隷、、


めんどいという気持ちを封印し、ライブチケットのために奴隷に成り下がる

オレは奴隷だと言い聞かせて、帰路に着くのであった

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