第58話 自宅水着撮影会
「あはは!こと〜パイセンめっちゃ可愛くないっすか!わたしなにかに目覚めそうっす!」
「あんまり、いじりすぎると嫌われるわよ」
「そうすかね〜」
寝室で待機していると、
主にあめちゃんの笑い声が聞こえてくる
あのクソガキ、、覚えてろよ、、
会話の内容は聞こえたり、聞こえなかったりだ
しばらく、ベッドに座って待っていると
「おにいさん、もういいですよ」
と声がかかる
「は〜い、、」
なにをしていたのか知らないが終わったらしい
早く勉強して頭を切り替えたいところだ
ガラガラ
間仕切りドアを開ける
「、、、」
水着美少女がそこにはいた
間仕切りドアを閉める
「あれ〜?パイセ〜ン、年下の女の子の写真集をやらしい目で見てたパイセ〜ン、なんで閉めるんすか?
大好物ですよね?」
「、、、」
ガラッ!
黙っていると、あめちゃんに扉を開けられる
あまりの勢いで開けるもんだが、ぷるって、ぷるるんって、あるものが揺れてしまった
「ぐっ、、」
「だから〜なんで、閉めるんすか?」
「ゆ、夢かと思って、、」
「夢じゃないっすよ?良かったですね?」
ニヤニヤしてる、、
「おにいさん、ちゃんと見てください、、」
な、、なんでそんなこと言うんですか、、こと様、、
こんな、自宅でこんなことされたら、、
下を向いて我慢する
パシャ!パシャパシャ!!
「は?」
あめちゃんが、ピースしながら自撮りをしていた
オレも映るような画角だ
「パイセン、ちゃんと見ましょうね?」
スマホをひらひらされる
「わかりました、、」
また、ゆすられるネタを与えてしまった
あらためて、2人のことを観察する
2人はおそろいのデザインの水着を着ていた
ビキニタイプの水着で、ボーダー柄になっている
あめちゃんはピンクと白のボーダー、
こと様は青と白のボーダーだ
下には、めっちゃ短いスカートのような?フリルのような?ものが付属していて、そのスカートから、縞々が露出している
上のボーダーにもフリルがついていた
それらのフリルは2人のイメージカラーで、縞柄と合わせてある
「あれ?これって?
今度やる3Dライブの衣装!」
「そうっす!よく気付きました!まぁファンなら当然っすかね!」
「へー!コスプレ?になるのかな!
うん!可愛い!」
「どっちが可愛いっすか?」
「2人ともちょー可愛い!!」
「ですって!こと!」
「そ、そうですか、ありがとうございます」
あめちゃんがこと様の肩に両手をついて、ウキウキしていた
こと様は恥ずかしそうだ
「でも、なんで水着着てるの?しかもコスプレ衣装なんて、、
VTuberだから、リアルイベントなんてないよね?」
「おにいさんは、なんでだと思うんですか?」
「え?なんでだろう?」
よくわからなかった、なんの試着会なのだろう
「ことっていうスケベ女にわたしが負けたくないからっす」
「スケベ女言うな」
「ど、どゆこと?」
「この前、2人が水着デートなんてするもんですから、えっちなパイセンは、ことに夢中になってるかもって思ったんす
だから、わたしのも見せてあげたんすよ
こいつはオマケです」
あめちゃんが こと様を指さして言う
「イラつくわね、、」
「な、なるほど??」
「どうですか?あらあらパイセン、パイセンのために、パイセンが喜びそうな水着を特注して、着てあげたんですよ?」
あめちゃんが、くねくねしながら近づいてくる
、、ゆ、揺れてる、、
「あの〜、おっぱいばっか見るのやめてもらえますか?」
「え!?あぁ!いや!ごめんなさい!」
「、、、
おにいさん、わたしのも見ていいですよ」
「ええ!?」
「ぺちゃぱいの ことに勝ち目はないっすよ〜」
あめちゃんが胸を張りながら、腰に手を当てて、こと様を威嚇した
「はぁ!?ぺちゃぱいってなによ!べつに普通よ!」
ま、まぁ、、貧乳ではないな、3Dモデルと比べると天と地の差だけど
「でも、わたしには負けてるっす」
それはそう
「そ、それは、、胸がデカいからってなによ!太ったんじゃない!デブ!」
「カッチーン、、デブは許さないっすよ!デブは!」
「あんたが先に喧嘩売ったんでしょ!」
「やるんすか!」
「いいわよ!」
「ちょ!ちょっと2人とも!待って!
2人ともめちゃくちゃ魅力的だよ!だから待って!」
どーどー、と間に割って入る
「なんすか?どさくさに紛れて触ろうとしてます?」
「へんたい、、」
あれ、触ってもいないのに、近づき過ぎたからか、今度はオレに矛先が向いた
「さ、、さー!そろそろ勉強会やりましょうか!」
イヤな流れを断ち切るべく、話題を変える
「パイセンはすぐ誤魔化しますね
、、ん〜、じゃあ、この格好のまま、教えてあげるっす」
「はい?」
「も、もう恥ずかしいから着替えたいんだけど、、」
「なら、ことだけ着替えれば〜?
パ〜イセン!じゃっ!勉強しましょ〜ね!」
言いながら、あめちゃんが腕に抱きついてくる
そんなことしたら、当たり前のように柔らかいものが触れて、、
やばい、と思い目を閉じた
「ちょっと!あんたやりすぎ!」
こと様が引き剥がしてくれたようだ
ふ、ふぅ、、
「嫉妬女はめんどいっすね〜
もういいから、勉強しましょ〜よ」
パソコンの電源を勝手入れ、折りたたみ椅子を出して座るあめちゃん
「、、わかりました」
その行動を真似する こと様
「おにいさん、座ってください」
「、、はい」
自分が言い出したことだから、引っ込みがつかなくなった
左右に水着美少女がいる状態で自分の椅子に座り、パソコンと向かい合う
目の左右に肌色がたくさん映っている
ぜんぜん集中できる気がしない、、
「じゃ、じゃあ、今日はテロップの出し方についてを--」
こと様が真面目に話し始めるので、なんとか集中しようと頑張った
あめちゃんがちょくちょくちょっかいを出してくるたび、集中力が途切れ、教えてもらったことが上手くできなくなった
そんなオレに根気よくこと様は教えてくれて、でも、1時間もしたらオレの頭はパンクした
「パイセン?大丈夫っすか?」
オレはパソコンデスクの机に頭を置いて、突っ伏していた
「だいじょぶじゃない、、」
「チェリーには刺激が強すぎましたかね?」
「かわいそう、、」
こと様が憐れんでくれるのが、せめてもの救いだ
「じゃ、パイセンが復活するまできゅうけ〜い」
「そうですね、そうしましょう」
やっと、2人が席を立って離れてくれた
ただでさえ、2人に挟まれて勉強するときは緊張して大変なのに、水着姿なんて無理だよ
どうしても見たくなっちゃうし、見たら見たで、そのことしか考えれなくなるし、でもせっかく教えてくれてるんだから勉強しなきゃだし、八方塞がりだ
「ぐぅ、、」
考えることを放棄して、目を閉じた
「おにいさん、お茶です」
「ありがと」
目を開けると、オレのコップにお茶を入れてくれた こと様がいた、水着だ、夢は覚めていなかった
お茶を飲む
「そういえば、ことは本当に自撮り送ったんすか?」
「、、送ってないわ」
「、、なるほど、ウソっすね
パイセン、ことの写真どうしたんすか?」
「、、、」
目をつぶって突っ伏す
「あれ?あ〜これ以上は、やめた方がよさそうっすね」
「こと、こっち来てくださいっす」
「なによ」
「いいから」
2人はどこかに行くようだ、もういい、考えないようにしよう
「ぐぅ、、」
もはや、寝ようとしている
起きてると色々おきてしまいそうだ
、、ほんとすみません
「あれ?寝てる?パイセーン、もう着替えたから大丈夫っすよ」
そうかそうか!
目を開けると、水着姿のあめちゃんがいた
「、、嘘つき、、」
「はい、パイセンのスマホ」
オレのスマホを手渡してくる
「なに?」
「わたしの写真撮っていいっすよ」
「なに言ってるの?」
「だから、好きに撮ってください、うふ~ん」
あめちゃんがポーズをきめてクネクネする
ゴクリ、、
「あんた、、あんたの方がスケベ女じゃない、、」
こと様は遠巻きに引いていた
「やめとく、、」
「ふ〜ん、ほんとは撮りたいくせに」
「でも、やめとく、、」
「否定はしないんすね?」
「やめとく、、」
「そっすか
じゃ、そろそろ限界みたいなんで、ホントに着替えてあげます
あっち行っててください」
「ワカリマシタ」
オレは指示通り寝室に引っ込む
しばらくしたら、着替えたこと様が扉を開けてくれて、少し話してから、2人はすぐ帰ることになった
「じゃ!また来ますね!パ〜イセン♪」
「お邪魔しました、失礼します」
「いえいえ、、今日もありがとうございました、、」
「わたしも楽しかったっす!ありがとうございましたっす!」
クスクス笑いながら、あめちゃんが去っていった
あんのガキ、、
「ではまた」
ペコリと頭を下げて、こと様が帰っていく
2人の後ろ姿が見えなくなるまで見送って、部屋に戻る
はぁ、、キツかった、、
欲望を我慢するのが、、
「もう寝よ、、」
とぼとぼと、ベッドに向かおうとすると、
ピロンッピロンッ
とあめちゃんからのLINE通知がきた
忘れ物でもしたんだろうか?
LINEを開くと、
オレのベッドで、こと様とあめちゃんが寝そべっている自撮りが送られてきていた
ふひひ、これでじっくり見れますね?
「、、、」
大人をからかうのは、やめなさい
そう返信する
ピロンッ
今度はあめちゃん1人で、座った状態で脚をM字に開いた写真が送られてきた
「、、、」
ポチッ
オレは無言で保存ボタンを押し、玄関まで戻って鍵がかかっていることを確認して、自制するのをやめることにした
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