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第57話 クソガキ本領発揮

「ちゅぱっ、、こんちわっす〜

パーイセン」


「こんにちは、、」


「い、いらっしゃい、、」


週末、

玄関を開けると、ニヤニヤしてる あめちゃんと

テンションが低い こと様がいた


嫌な予感しかしない


「あー、、今日は外でご飯でもどうでしょう?」


「なに言ってるんですか?逃さないっすよ

おじゃましま〜す」


オレの脇をすり抜けていく、あめちゃん


「ああ、、」


「お邪魔します、、」


それにこと様も続いた


「結構ひさびさに来た感じっすね!

祭壇に私のグッズは増えたっすか!」


あめちゃんは、スパンッ!と寝室の間仕切りドアを開けて


「む〜、増えてるけど、まだ、ひま先輩とことの方が多いっすね、、

ムカつきます」


なんて言いながら、室内を物色し始めた


ちゃんと掃除はしたから大丈夫だと思うけど、、落ち着かないな、、


「あ、こと様は座っててね」


「はい」


とりあえず、お茶の用意をする


「これ、どうぞ」


ソファで大人しく座っている こと様にペットボトルのお茶を渡す


「ありがとうございます」


「あ〜、あの、、もし良かったら、こちらを、、お願いしても、いいでしょうか?」


オレはこの前、ナイトプールで買ったアクスタとサインペンを差し出した


「もちろんいいですよ、私から言い出したことですし」


キュキュッ、っとサインをしてくれた


「わぁぁ!ありがとうございます!

宝物にします!」


「ふふ、また敬語になってますよ?」


「ああ!たしかに!ごめんごめん!

でも嬉しくって!」


「ふふ、そんなに喜んでもらえると私も嬉しいです」


「ふ〜ん、、

そうすか、なかなか好感度上がったんじゃないすか?」


あめちゃんがこと様の後ろから首に手を回して、だるんと抱きついた


「なによ、、」


「べつに〜」


なんだか、不満そうだ


「あ〜、パイセン?」


「なにかな?」


「これ、なんで隠してたんすか?」


あめちゃんが自分の写真集を右手に持って、ニヤニヤしている


「、、、いや、、べつに、、」


「べつに!べつにって!

わざわざ、衣装棚のTシャツの間に挟んでたのに!

べつに!

やましいことしか感じないですねー!」


「へぇ、、」


こと様にジト目をされる


「いやいやいや!!本人の写真集を祭壇に飾っておくのはどうかと思っただけだよ!!

べつにやましいこととか!?

そんなんないし!?」


「そうすか!つまり!本来は祭壇に飾っていると!

このスタンドを使って!」


今度は左手にスタンドを持って、こちらを見る


あぁ、、おわった、、


「、、そうです、けど?なにか?」


「あれ、開き直るんすか?写真集を隠していた中学生男子みたいな人のくせに?」


「べ、べつに、隠してたっていうか?

マナーですけど?

本人が恥ずかしがるかなって?」


「ふ〜ん、、べつにわたしはいいんすけどね〜

そうですか、あらあらパイセンはわたしのことを思って隠したんですね

紳士ですね、素敵っす

じゃ、この件は不問にしてあげましょう」


ほっ、、なんとか許された、、


「あ、サインしてあげましょうか?」


「え!いいの!!」


「もちろんいいですよ、どのページがいいですか?

よく見てるのはどれですかね?」


「あー!それならねー!

、、、ふぅ」


「あ〜、もうちょっとだったのに」


く、クソガキ、、まんまとよく見てるページを口走るところだった、、

1番際どい衣装のところだなんて言ったら、またスケベ扱いされてしまう

それだけは回避せねば


「表紙にお願いします♪」


でも、サインは欲しい


「ん〜、どのページが好きか教えてくれたら、サインしてあげま〜す」


「、、くっ」


「なんすか?サインいらないんすか〜?」


写真集をぴらぴらと振りながら、ニヤつくあめちゃん


「ほ、ほしいです、、」


「じゃあ、観念して教えてください」


「は、、はい、、」


あめちゃんから写真集を受け取るとき、見ないようにしていた、こと様と目が合う


ずっとジト目だ、こわい、、

こわいので、足を組み直して正座する


「え〜と、、この、制服の写真が、、いいと思います、、」


オレは、写真集をぺらぺらとめくって、あるページを開いて差し出す

あめちゃんは、ソファの後ろからこちらに来て、写真集を受け取った


オレが開いたページには、セーラー服を着たあめちゃんが、プールでホースを持って水遊びをしている写真が掲載されていた

本人も濡れており、少しセクシーだ

ちなみに、このページは2番目によく見てるものだった


「ふ〜ん、、そうすかそうすか、あらあらパイセンはセーラー服フェチと、なるほどなるほど」


「い、いや、べつに、、」


「ホントはこっちなんでしょ?」


あめちゃんが、1番えっちなページを開いて、オレに見せびらかす


水着姿の写真が掲載されているページだ

あめちゃんの豊満なお胸が強調されるようなポーズだった


そのページを胸の下で開いて、ニヤニヤしながら、こちらを見ている


ダメだとわかっていても、

つい、本人と写真集を交互に見てしまう


「えっち、、」


こと様が呟く


「はっ!?なんのことかな??」


「今更とぼけても無駄っす

ウソをついた、あらあらパイセンにはサインお預けっすね」


「そ、そっか、、そうだよね、、」


しゅーん、、スケベでごめんなさい、、

悲しくなって正座したまま下を向く


「、、、」


キュッキュキュ!


「はい!」


「え?」


下を向いていたその目の前に写真集があらわれた

あめちゃんのサインが入っている


「お、おぉぉ、、」


それをしかと受け取った


「おぉ!ありがとー!!あっ!でもサインもらったならケースに入れて保存しないと!そうすると見れなくなるなー!どうしよ!

困った、な、、、」


「パイセ〜ン、心の声ダダ漏れなんすけど、ふひっ」


あめちゃんのニヤニヤがどんどん酷くなる


「そうすかそうすか、やっぱりじっくり見てたんすね

よく会う女の子の、しかもかなり年下の、

その子の写真集をこっそり見て、

興奮した頭で本人に会ってたんですか?

ドスケベですね?」


「あ、、あぁ、、」


オレは写真集をそっとテーブルに置いて、耳を塞ぐ


「どうしたんすか?そんなことして?

わたしはまだ話してる途中っすよ?」


あめちゃんがしゃがんで、顔を覗き込んでくる


「ご、ごめんなさい、、」


「なんすか?ごめんって?なんの謝罪ですか?」


「す、スケベで、、ごめんなさい、、」


「むふー!この人いじるのめっちゃ楽しいっす!」


「メー、もうやめたげて、、かわいそう、、」


「そうすか?そうすかねー?

まぁ、パイセンがわたしの写真集をじっくり見てくれてたのは、普通に嬉しかったので、コレくらいにしておいてあげましょうか!

ぷぷっ、、あ!すみませんすみません!

べつにバカにはしてないっすよ!

ぷっ、、あははっ!」


あめちゃんがケラケラと笑っているのを見ながら、悪い気持ちが芽生える


このクソガキを屈服させたい、わからせてやりたい

メラメラ


「なんすか?反抗的っすね?」


「すみません、、」


と、とりあえず今日は不利なのでやめておいてやろう


「もういいから、勉強会はじめようよ、、」


「あ〜、そういえばそんなことやりに来たんでしたっけ」


「いや、、それ以外ないでしょ、、」


「おにいさん、それ本気で言ってるんですか?」


「え?」


「はぁ、、朴念仁、、」


「やっぱパイセンはアホなんですね〜」


「な、なんで、2人とも今日はそんなに、、厳しいのかな、、」


「べつに〜っすよ

てか、そもそも、今日の目的は、まだ始まってすらないんすよね」


こ、これ以上なにをしようというのかね


「とりあえず、あらあらパイセンは立って寝室に引っ込んでください」


「なんで?」


「なんでもです」


「、、、はい、わかりました」


反抗するとまた写真集のことでいじられそうなので、大人しく従うことにした


寝室に入り、間仕切りドアを閉める

2人の?準備が整うまで待つことになった

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