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第39話 甘梨あめだまとデート(後編)

あめちゃんについていくと、東京ジョイポリスのゲート前にたどり着いた


「そういえば、来月ディメコネのトークイベントがあるよね?」


来月、東京ジョイポリスのメインステージで、ディメコネの3期生、あめちゃんを含めた3人がトークイベントをやることになっていたはずだ


「そうっすそうっす

だからチケット貰ったんすよ〜

なので、タダで遊べるっすよ〜

はいこれ、あらあらパイセンの分」


「ありがとう

でも、なんでオレなの?」


「、、いや、だから、デートだからっす」


??


首をかしげる


「はぁ、、まぁ炎上騒ぎをとめてくれたお礼ってことっすよ」


「な、なるほど??」


「じゃ、いきましょ〜

まずは、お化け屋敷から〜」


「まずは?まずは、にしてはハードじゃない!?」


なんだかめちゃくちゃ怖そうな装飾のお化け屋敷につれていかれる


「なんすか〜?こわいんすか〜?

ダサいっすね〜

ぷぷ〜」


「いや?怖くないが?」


「なら、いきましょ〜」



「、、こわかった、、」


「ですね、、なかなかのクオリティでした、、」


中に入ると真っ暗な空間でヘッドホンをつけさせられ、

聴こえてくる立体音響のせいで、そこには誰かがいて、徐々に近づいてくるような感覚にさせられた

要約すると、とても怖い


「結局、あめちゃんもこわがってるじゃん」


「お化けを怖がってる女の子の方が可愛いでしょ?

どうっすか〜?や~ん」


あめちゃんが自分を抱えてイヤイヤしながらぶりっ子みたいなポーズをする


「うん、かわいい」


童貞を殺す服を着た美少女にそんなポーズをされたら死んじゃいますよ?


「ふ〜ん、、やっぱり、あらあらパイセンはちょろいっすね」


「そ、そうかな?」


「そうっす、そんな可愛い可愛い言ってたら誤解させますよ」


「いや、、でも可愛いから、、」


「、、もういいっす、あーなんか暑くなりましたね

次いきましょ!次!」


あめちゃんが胸元をパタパタしてから、次のアトラクションに向かっていった


「これこれ、わたしの推しがいるアニメとのコラボなんすよ」


そのアトラクションは、シューティングゲームのようで、いま放送中のアニメとコラボしているようだ


「へーそうなんだ

コラボしてるなんて知らなかった」


話しながら中に入る


まずはアニメの設定資料やキャラクターの等身大パネルなどがあって、次の部屋で店員さんがゲームの説明をしてくれた


アニメの中の銃を再現したゲーム用の銃を渡される


「おぉ!カッケェ!この時点でテンションあがるね!」


「そうっすね!アニメの中に入ったみたいっす!」


2人してハイテンションでシューティングゲームに夢中になった


レコード

今月の最高記録をあめちゃんが叩き出してしまう


「おぉー!さすがFPSの申し子!」


「どもっすどもっす

やっぱ、わたしは天才っすね」


あめちゃんはFPSのゲームが得意で、よくライブ配信でもやっていた


「この前の配信も神プレイだったからな〜」


「おっ、パイセン、わたしの配信見てくれてるんですね

嬉しいっす」


突如、にこっと笑顔を向けられてドキッとする

くっ、小悪魔め


「じゃ、次はあれ〜」


あめちゃんが指を指す方をみると、かなり横に激しく動く絶叫系のアトラクションだった


「おぉ、、」


「こわいんすか?」


「こわくないが!?」


のせられるがまま、アトラクションに並ぶ


「ねぇ、これスカートで乗って大丈夫なの?」


「スパッツ履いてるから大丈夫っすよ」


そ、そういうものなのだろうか


アトラクションに乗ると、隣のあめちゃんのスカートがバタバタと激しく揺れていて、気が気じゃなかった

チラリとのぞくスパッツはそれはそれで、、

いや、、なんでもない


もっと防御力の高い服を着てほしいところである


「あ〜楽しかった

遅くなりましたが、ご飯にしましょ〜か」


「だね、レストランに行こうか」


もう時刻は14時過ぎだ、少し遅めのお昼ご飯をあめちゃんと食べることにした


「ちょっとお手洗い行ってくるっす〜」


「いってらっしゃい」


注文を頼んだあと、席を取ったところで、あめちゃんが離席する


ふーむ、今日は一体なんなのだろうか?

あめちゃんはデートだと言っていたが、謎だ

まぁお陰様ですごい楽しいんだけども


考えていると料理が運ばれてきた

あめちゃんが戻るのを待つ


「お待たせっす〜

待っててくれたんすか?」


「え?そりゃもちろん」


「なかなか紳士的で好感度あがるっすね」


「そうなの?ありがとう?」


「ふふ、じゃあ食べましょうか」


おいしいですね、と話しかけられながら食事をとる


食べ終わったあたりで、


カランッ


「あっ」


あめちゃんが箸を落としてしまった

机の下に転がっていく


「取ってもらっていいですか?」


「うん、もちろん」

オレは机の下に潜り込む


「パイセン、パイセン」


「ん?」

あめちゃんに話しかけられて、そちらを向く


すると

目の前にピンクの縞々が現れた


あめちゃんが少し足を広げて片手でスカートをつまみあげている


ピンクと白の縞々模様に真ん中に小さいリボンが1つ

見事な縞パンだ


あれ?スパッツ履いてなかったっけ?

と考えながらボーッと眺める


「これが見たかったんすか?」


「はっ!?」

として頭を上げると


ガインッ!

と机に頭をぶつける


「痛って!」


「あはは!焦りすぎっす!」


机から頭を出すと、あめちゃんは笑っていた


「そ、そういうことを大人にするのはやめなさい」


「あはは!今更冷静ぶっても遅いっすよ!

ダサいっすね〜」


こ、このクソガキめ


「そ、れ、に、

あらあらパイセン、さっきのアトラクションでわたしのスカートちらちら気にしてましたよね?

だから、見せてあげたんすよ

どうでしたか?」


「ど、どうって、、

だから、ああいうことはダメだってば、、」


「、、あらあらパイセンにしか見せません」


「え?」


「あらあらパイセンにしかパンツなんて見せません」


真面目な顔で見つめられる


「えっと、、」


「どうでしたか?エッチな気分になりましたか?」


なんだか、カラオケのときと同じで、否定したらダメな気がした


「えっと、、すごく、、ドキドキしました、、」


「ふ〜ん、、ならイイっすけどね?」


あめちゃんは自分から見せて、自分から聞いてきたくせに、向こうを向いて恥ずかしそうにしている


なら、見せなければいいのに

そう思いながらもオレはさっきの光景を脳にインプットするのに必死だった

忘れてたまるか

童貞にとっては貴重なものなのである


「今日は、パイセンと遊べて楽しかったです

また、わたしと遊んでくれますか?」


「え?」


たしかに、あめちゃんと遊ぶのは楽しかった

でも、、


「えっと、、オレは、その、ひまちゃんのリスナーで、、」


「ひま先輩とは付き合ってるんですか?」


「いや、、そんなことは、、」


「なら遊んでください

遊ばなかったら、あの音声を、、」


「わ!わかった!」


脅迫されたから、と自分に言い訳しながら、了承してしまう

これは、ひまちゃんへの裏切りではないだろうか?


「大丈夫です、わたしからの一方的なお誘いにパイセンは付き合わされてるだけっすから」


オレの気持ちを見透かしたのか、そんなことをあめちゃんがいう


なんだか違うような気がしたが、それ以上は言い返すことができなかった

それほどに、今日は楽しかった



そのあと、夕方まであめちゃんと遊んで帰路に着く


帰りは同じ方向なので、一緒の電車に乗ることになった


「そういえば、かのちんの動画、苦戦してるみたいっすね」


「そうなんだよね〜、なかなか伸びてくれなくてさ」


「まぁ難しいっすよね〜

てか、チョット気になったんすけど、

動画のクオリティ、、あれって誰が作ってるんすか?」


「ぐっ、、オレがメインで、、」


「あ〜、、動画投稿はじめてなんすよね?」


「まぁ、この仕事やり始めてからだね」


「ふ〜ん、そうすか、、

じゃあ、わたしが動画編集教えてあげましょうか?」


「え?それはありがたいけど、いつ?」


そして、何処で?


「わかりました!また連絡するっす!

それじゃ!」


そう言って、オレの疑問を解消しないまま、あめちゃんは電車を降りていった

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