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第33話 推しとコラボはできたけど、、

ソワソワ、ソワソワ


もうすぐ、ひまちゃんが来ると思うと落ち着かない


はじめてYouTubeで見たときからしたら、まさか一緒に仕事できるなんて思ってもみなかった


夢みたいな瞬間がもうすぐやってくる


「あ、あっくん、守衛さんから電話きたよ

、、それでね、あの、、」


「うん!わかった!」


「あのね?あっくん」


「オッケー!オッケー!」


「、、新井くん、残念だけど来客は4人だ」


課長からそう声をかけられる


「え?4人?今日は6人来るはずですよ?」


そう不思議な声を返したところ、エレベーターが動き出した


「来たようだね、新井くん、しっかり対応するように」


ポンっと課長に肩をたたかれる


「え?あ、はい」


そして、エレベーターが開いた


そこには、いつもの、あめちゃんと佐々木マネージャー、

そして、こと様と知らない女性がいた


ひまちゃんは?


「はじめまして、洲宮琴(すのみや こと)です

今日はよろしくお願いします」


「洲宮のマネージャーをやっております、島野と申します

よろしくお願い致します」


「あ、よろしくお願いします」


オレはそれしか言えなかった


佐々木さんが話し出す


「今日は本当にすみません

花咲の方がどうしてもスケジュール調整が出来なくてですね

弊社スタジオからオンラインでの参加になってしまいました」


え?


オレは放心状態になる


「、、あっくん、、ダメや、課長」


「承知しました!

では、その準備も含めて、スタジオにご案内します!

こちらへどうぞ!」


課長が4人を案内していく


そのとき、こと様と目があった

なんだか悲しそうな顔をしている


え?

ひまちゃんが来ない?


「あっくん!行くよ!」


誰もいなくなったかと思ったら、のんちゃんに肩をゆすられた


「あ、うん」


「ほら!しっかりして!」


パンっと両手で両頬を挟まれる


「先方に失礼やろ!

ここでおかしな対応したら2度とコラボしてもらえなくなるで!

そうしたら、推しにはもう一生会えない!

がんばりや!」


「、、、う!うん!

その通りだね!

ご、ごめん!ありがと!」


オレはまだ頭が追いついていなかったが、のんちゃんの言葉で自分の愚かさを認識した


これは仕事だ

仕事だし、まだぜんぶ失敗したわけじゃない

オレ自身で自分の夢を潰すところだった


「よし!行こうか!」


「、、はぁ、うちはなにしとるんやろ、、」


ほっといた方が、うちにとっては都合よかったんちゃうかな?

そう思い、うちはついため息をついてしまった



そして、スタジオに向かうとすでに、こと様とあめちゃんは席について準備しているところだった


オレもすぐに撮影用PCの準備に取りかかる


「花咲は、すでにスタンバっていますが、2時間ほどしか時間が取れませんので、巻きで進めていこうと思います」

と佐々木さん


「承知しました!」


「それでは、ディスコードの方を繋ぎます」


「はい!」


「あ、こちら、ディメコネスタジオです」

飯塚マネージャーの声が聞こえたきた


「はい、夢味製菓の新井です!

よろしくお願いします!」


「はい、では、花咲にかわります」


「はじめまして、、花咲ひまわりです、、

よろしくお願いします」


ひまちゃんの声は、明らかに元気がなかった

、、きっと、ひまちゃんもコッチに来たかったんだと思う

そう思いたい


「夢味製菓の新井です!

花咲さん!はじめまして!

実は、私は以前から花咲さんの大ファンでして!

今回はこのような機会をいただけて光栄です!

楽しい動画にしましょう!」


演技のことを忘れてまくしたてる

初対面でこんなこと言うやついないかもしれない

でも、暗い声を出している、ひまちゃんを元気にしたかった


「あっ、、は、はい!

嬉しいです!

楽しい動画にしましょうね!」


「よろしくお願いします!」


「こちらこそ、よろしくお願いします!」


ひまちゃんの声は暗くなくなった

やっぱり明るい ひまちゃんが最高だ


「それでは、こちらの準備も整ったので、撮影をはじめていきましょうか」


佐々木さんのGoが出たので、撮影を開始する



「飴舐めてるからって〜

なめるなよ〜?

ディメコネ3期生の甘梨あめだまっす〜

そして〜」


「特技は歌

趣味も歌

みんなの心に響かせたい

夢味製菓、新人VTuberのKanonです

あめちゃん、今日は特別ゲストがいるんだよね?」


「そうっす〜

さっそく呼ぶっすよ〜

まずは〜

こと〜」


「こんにちは

しっかりしないと喝いれますよ?

ディメコネ4期生の洲宮琴です

よろしくお願いします」


「そして、そして〜

我らが初代〜」


「こんひまー!

今日も一日一善がんばっていきましょう!

みんなのことを元気にしたい!

ディメコネ初代の花咲ひまわりだよー!

よろしくおねがいしまーす!」


「なんとなんと〜

今日の最終回は、ひま先輩と、ことに来てもらったっす〜」


「今日は、お二人に、私たちが作ったお菓子の国を案内したいと思います」


「かのちんと、ひま先輩たちは初対面ですよね〜

仲良くできますか〜」


「あははっ、あめちゃん、そんなのもちろんできるよー!

ねっ!Kanonちゃん!」


「あ!はい!仲良くしてもらえると嬉しいです!」


「そーいえば、Kanonちゃんってさ!

自分のこと、うちって言うときあるよね!?

そっちの方が可愛いと思うよ!」


「え?そ、そうですか?」


「うん!ことちゃんもそう思うよね!」


「そうですね、VTuberはキャラクター性も大事なので、一人称で特徴をつけるのはいいと思います」


「えー!そんな真面目な話してないよー!

ことちゃん!」


「ことはクソ真面目やろーっすから〜」


「はぁ!メー!あんたなんなのよ!」


「なんすか〜?

やるっすか〜?」


「ふ、ふたりともケンカは、、」


「あー、あれはほっといて大丈夫だよ

Kanonちゃん

2人はほっといてお菓子の国へレッツゴー!」


「えぇ!?ホントにいいんですか?」


「だいじょぶだいじょぶ!

いつものことだから!」


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