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第30話 悪口を言われ続けて、、

カラオケ


オレはJK2人とカラオケに来ていた


な、なんだろうか、この状況は


あめちゃんが楽しそうに歌を歌っている


「いや〜ひさしぶりのカラオケたのしいっす〜

ほら、あらあらパイセンも歌うっすよ」


あめちゃんがマイクを渡してくる


「い、いや!オレ、カラオケとか自信ないよ!」


「ヘタでも笑わないっすよ〜」


「いやいや!むりむり!」


「も〜ノリが悪いっすね〜

なら、ガイドボーカルに、ことを付けてあげるっす

はい、こと、一緒に歌ってあげて」


「メーなに勝手なことを」


「はいはい

ひま先輩の曲っすよ

これなら歌えるっすよね?パイセン?」


たしかにこれなら歌えると思う

何回も聞きすぎて歌詞まで覚えた曲だ


「はい、恥ずかしがり屋の、あらあらパイセンのために、こと」


あめちゃんがマイクを、こと様に渡すと曲が予約された


「はぁ、わかりました

歌いましょう、おじさん」


「えぇ、、でも、、」


「もう!男ならシャキッとしなさい!」


「は!はい!」


オレは、こと様に喝を入れられて、こと様と、ひまちゃんの曲を歌った


ライブで聞いた綺麗な声を聞きながら、オレの下手な歌が重なる

恥ずかしかったが、正直、夢のような時間だった


「あ、ありがとうございます、こと様」


「なんですか?

そんな顔して」


「いや、なんか、ファンとして感動しちゃって、、」


「そうですか、浮気ですね、ひま先輩に報告しておきます」


「え!?

浮気とかそんなんじゃなくて!

2人とも大好きな推しだから!

感動したってだけで!」


「、、、

ひま先輩への報告はやめておいてあげます」


「あ、ありがとうございます」


「ふ〜ん

そういう感じっすか」


「なによ?」


「いや〜?」


「もういいでしょ

お得意の人間観察は終わった?」


「人間観察?」


「メーは初対面の人がどんな人なのか観察する癖があるんです

それで、その相手が信用できるか見ているんです」


ま、まじか、オレの行動は大丈夫だったんだろうか?


「ま〜あらあらパイセンは、ひま先輩と、ことのヒーローっすから、

もともと信用してたっすけどね〜

一応、確認はしてました」


「ヒーロー?」


「あ〜それはですね」


「メー!」


「怒られたのでやめておきます

あらあらパイセンは自分で考えてください」


なんだろう?

ひまちゃんの引退疑惑のときのことや、こと様に企画のアドバイスをしたことだろうか?


「もうその話はいいから!

自分のことを話して!」


こと様の言葉で考えるのをやめ、あめちゃんに向き合った


「あ〜

べつに私は平気っす、なんとも思ってないっす」


「はぁ、またそうやって、、」


こと様の心配そうな顔をみて、話し出す


「あ、あの、、

オレは、あめちゃんの気持ち、わかってはあげれないですけど、

人に色々言われてツラくなるのはわかるつもりです、、

オレもひまちゃんと出会う前は、結構ひどい状況で、、

人に色々言われて、、

し、、死のう、、とかも考えたりもしました

だから、、あめちゃんには本音を話してほしいです、、

きっと、1人で抱え込むのはダメなんだと思います、、」


2人は静かにオレの言葉を聞いてくれた


こと様は少し驚いた顔をしている


あめちゃんは真剣な顔だ


「はぁ、、

じゃあ、本音を話しますけど、

他人に言われていることはホントにどうでもいいっす

あいつらはただの暇人のクズっす

それよりも、、

私が悔しいのは、今回の炎上のせいで、私の仕事に影響が出ていること

それにディメコネのみんなに迷惑をかけてることが許せなくて

死ぬほど悔しいっす、、」


「メー、、そっか、そんな風に思ってたんだ、、

でも、私たちのことは大丈夫だよ?」


「それに!夢味製菓は絶対にこのコラボは降りません!

なんとかしてみせます!」


「2人ともありがとうございます」


〜♪


「あっ!ごめん!」


こと様のスマホから着信があるようだ


「マネージャーさんだ、ちょっと失礼します」


こと様は部屋を出ていった


「はぁ、、」


あめちゃんが大きなため息をつく


「私のことをブスブス言うのは慣れてるからイイんすよ?

自分の顔のことくらいわかってますし

でも、そんなことが仕事に影響が出るなんて、、ホントむかつくっす」


?そこで違和感を感じる


「あめちゃんは、可愛いですよ?」


「、、、は?」


「いや、だから、あめちゃんはブスじゃないし、

こんなに可愛いのに、なんで謂れのない誹謗中傷を受けるのかって話じゃないんですか?」


「、、いやいや、男の人も女子特有の

かわいい〜

とか言うんすね

キモいっす」


そういう、あめちゃんは、肘を机において、頬を触りながら、そっぽを向く


「いや?そういうんじゃないです

本心です」


あめちゃんがこちらを見る


「うそ、、を言っているようには見えないっすね、、

でも、信じれないっす

私はブスですから」


なんでそんなことを言うのだろう?

こんなに可愛いのに

なにかコンプレックスがあるのだろうか


「あのネットに出回ってる中学の卒業写真

あれはわたし本人です

昔からブスブス、デブデブ言われてムカついたから学校なんか行かずにダイエットして、配信をはじめて、

がんばってがんばって、ここまで来たんす

だから、その足を引っ張られるのが、結局は顔だなんて、、

最悪っす、、」


あめちゃんは早口で色々とおしえてくれた

小さいころから悪口を言われたせいで卑屈になってしまったのかもしれない


「でも、今は可愛いですよね?」


「もうそういうのはイイっす」


「ダメです

そこはちゃんと認めてください

自分は可愛いんだって」


「なんなんすか?

それがなにか関係あるんすか?」


「いや、なんか気の持ちようというか、、

今回のことは、あめちゃんは何も悪くないって、

謂れもない誹謗中傷だって、認識してほしいんです

本人が認めてるのは、

なんか

オレがムカつきます」


「、、、

でも、結局、ひま先輩みたいな可愛い人が、あらあらパイセンは好きなんでしょ

わたしみたいなブスに優しくしてくれて、ありがとうございます」


「だから!そういうのやめてください!」


オレは立ち上がる


「なんすか!

自分のことは自分がわかってるっす!」


あめちゃんも立ち上がった


「なら、あらあらパイセンはわたしと!

その!

恋人とかになって!

エッチなことできるんすか!

ブスなわたしと!」


「なに言ってんだ!

男にそんなこと言うのはやめなさい!」


「ほ!ほら!嫌だから怒るんだ!

最悪な気分っす!」


「違う!オレだって男だ!

あめちゃんのことを異性として魅力的に見てるし、そういう目で見ることもある!

だから、男に挑発するようなこというな!

自分の身のことをもっと大切にしろ!」


「なんすか!

じゃあ、わたしとエッチなことしたいんすか!?」


「あ、、」


あめちゃんは泣いていた

ここで否定するのはダメだと思った


「あぁ!オレはあめちゃんとエッチなことしたいよ!

だって、こんなに可愛いじゃないか!」


「、、、

あらあらパイセンは変態っす、、」


あめちゃんはストンと座って泣き出した


あわわわ、どうしよう、、、


「ごめんなさい、お仕事の電話でした

え!?

メー!どうしたの!?」


こと様が慌てて駆け寄り、あめちゃんの肩を抱く


オレは立ったままアワアワしていた


「おじさん!どうしたんですか!」


こと様に睨まれる


「えっ、えっと、なんというか、あめちゃんは可愛いって話をしていてですね

それで熱くなって、強い言葉を言ってしまったかもしれません」


「こ、こと、大丈夫っす

あらあらパイセンに、その、慰めてもらっただけっす」


「そ、そうなの?」


「こと、わたしって可愛いのかな?」


「前から言ってるでしょ!

メーはすごく可愛い!」


「それって女子特有のやつじゃなくて?」


「もちろんでしょ!

私の目を見て!

ウソじゃないって、メーならわかるでしょ!」


「う、うん、、

でも、き、聞くのが怖くって、、

ことや、みんなにもブスだって、思われてるなんて知りたくなくて、、」


「大丈夫!メーは可愛いわ!

ブスなんていうやつは私が殴ってあげる!」


こと様は強く、あめちゃんを抱きしめた


あめちゃんは、こと様に抱かれて、大粒の涙を流しはじめた



しばらくして


「その、ごめんっす

取り乱してしまって、、」


あめちゃんが目をこすって恥ずかしそうにする


「い、いえ、大丈夫です

オレの方こそ変なことを言ってすみませんでした、、」


「いや、、あれはわたしが煽ったせいなので、大丈夫っす」


あめちゃんはエッチうんぬんのことを思い出したのか恥ずかしそうに赤くなった


オレも恥ずかしい


「メーがちゃんと自分のこと可愛いってわかったのはイイけど、

結局、炎上をなんとかするアイデアって出てないんですよね、、」


「そうですよねぇ

みんなが、あめちゃんのことを可愛いって分かってくれればおさまると思うんですけど、、

あっ!

いやでもなぁ、、」


「なんすか?

言ってみてください」


「いや、でも、これはVTuberとしては御法度というか、、」


「それは聞いてから考えるっす

言ってください」


「いや、例えば--」


オレは自分が思いついたことを2人に話す


「い、いや、それは流石に、、」


こと様の反応は予想通りだ


「なるほど、それ面白いっすね

もしそれがうまくいったら、ホントの意味で2人の言葉が証明されるっすね」


「なに言ってるの?

まだ私たちのこと疑ってるの?」


「いやいや、2人のことは信じてるっす

でも、これは数字で結果が見れるし、わたしはそういうものの方が信じれる人間なんす」


「はぁ、そっか、そうよね、メーはそういうやつよね」


「はい、だから、帰ったらマネージャーに相談してみます

2週間後の誕生日ライブまでにねじ込むっすよー」


「うん、事務所がオーケー出すかわからないけど、メーがやりたいならやるといいわ」


「2人とも今日はありがとうございましたっす!」


あめちゃんは最後に満面の笑みを見せてくれた


これで大丈夫だ

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